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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで
僕の家族達

僕の家族達

「僕の家族達」のメインビジュアル

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END

♥

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2024年05月16日

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__「お兄ちゃん!」


僕は兄じゃない。

誰だ。

元の家族の癖か、?


__「起きてよお兄ちゃん!」


こんな声の家族はいなかったはず


こんな明るく僕に声をかける家族も。


お前は、だれだ?


うっすら見えた青い目が、綺麗だった。












夢を見ていた。

最近よく夢を見る。

同じ夢。

青い綺麗な目で、僕を起こそうとしてくれる男の子の夢。

「お兄ちゃん」って呼んで。


そういえば、今日、5/17は古恵を外に出してあげる日だったか。


古恵の誕生日に

「外ニでたい」

と言われてしまった。


医者と相談して今日だけ、今日だけ特別に外に連れ出していいそうだ。





コエ「ありがとウ!!切喜クン!」


明るく笑ってくれる。

ベットに座っている古恵じゃない。

隣で歩いてくれる古恵が居る。


セツキ『いいんだよ。』


古恵は、僕と出会うべきじゃなかった。

僕と外に出るべきじゃなかった。

もっと他の、もっと安全な人と出るべきだった。


「『!?』」


少しくらい路地の前を通った時、手が伸びて僕らをその路地に引きずり込んだ。




生きてる

隣にいる古恵も。


少し寝てしまっていた。


コエ「あれ、切喜くん、?」


動けない。


敵「お前生きてたんだなァ」


嗚呼、こいつは確か、前ボスを56して大人しくさせたグループの、、。


そんなこと考えていたら殴ったり蹴ったり。こっちは動けないってのに。


古恵は僕の名前を必死に呼んでいる。


セツキ『喋るなッ、、』


そう言うのと同時に、腹にナイフを刺された


コエ「切喜クンッッ!!」


痛い。そんな気持ち押さえつけて。


敵「もう死んだなw」


そう言って油断した敵には隙だらけ。

倒れながらも必死に体を動かして敵の腹に蹴りを入れる


敵が気絶した隙に持っていたナイフで僕と古恵の縄を切る。






出血が止まらない。

そろそろ僕は死ぬ。でも此奴だけは。此奴だけは病院に連れていかないと。


そう思っていると、


見た事のある、綺麗だと思った

あの

青い目を。


コエ「お兄ちゃん、お願い、生きてよ、」


僕は、


コエ「僕。思い出したよ。僕の名前は、」

セツキ(コエ)「星都樹(せつき)。お兄ちゃんの名前は、小衣(こえ)」


僕が小衣、?


一気に記憶が入ってくる
















僕は愛されていた


母「可愛いわねー!小衣!」

父「小衣ー!」

小衣「……」


でも僕は嫌だった。

星都樹には、

僕の大好きな星都樹には何も言わないから。


星都樹「お兄ちゃん、こんな事してたら、、」

小衣「……」

僕は随分星都樹が好きだった。


惟(末)「ねぇおかあさーん、?」


末っ子は愛されていた


真ん中だけだ

真ん中の星都樹だけ。


僕は嫌になって、


親も、末っ子も殺した。



星都樹「こ、こんなッ、こんなお兄ちゃん嫌いだよッ!!」


小衣「は、?」


そこから記憶が無い。きっと、星都樹に言われた言葉がショックで星都樹に暴力を、。









セツキ「…僕は切喜だ。」

コエ「最期の言葉がそれは嫌だよ、お兄ちゃん。」

セツキ「………記憶が無くても、僕はお前が大好きなんだな、気持ちわりぃ、w」






最期は此奴の腕の中で死ねるなら。









そう思っていたのに、また、また。

何時もと同じ天井。

時計を見る

5/17。

青い綺麗な目を見た_

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