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森「中也くん、君の新しい相棒だよ。仲良くしてあげなさい。」
急に呼び出されたと思ったら、新しい相棒が決まったらしい。相棒といえば太宰しか思い当たらないが、それ程の実力をもった人間なのか?
ガチャッとドアの開く音と共に、聞き慣れない幼女のような声が聞こえてきた。
むう「今日から中也とかいう野郎の相棒になる、猫山むうだぞ。よろしくなのだ。」
…すっげぇ生意気だ、此奴。いや、それよりも気になる事が山ほどある。
中也「此奴、何歳ですか首領。」
森「9歳だよ。」
は?と思った。9?それ程の幼子が何故ポートマフィアのような所へ?
疑問しか残らない首領の回答に、俺は言葉が出てこなくなってしまった。俺が黙っているのを良いことに、首領は淡々と話を進めた。
森「こっちが君の相棒になる中也くんだよ。」
むう「此奴か…。弱そうだな。」
中也「うるせぇなガキ。」
初対面から太宰みてぇなやつだと思った。俺の相棒はろくな奴がいないらしい。
森「今日初対面だから、あまり仲良くできないかもしれないけど、しっかりと仕事はこなしてね♪」
首領の嬉しそうな、期待していると言わんばかりの表情に、俺は何も言えなくなった。
嗚呼、此奴みてぇな幼女が俺の相棒なのかと落胆するしかなかった。
むう「何で落ち込んでるんだよ。こんな可愛い幼女が相棒だぞ?」
中也「だから嫌なんだよ。」
こんな奴と任務をこなすだと?まだ青鯖の方がマシかと思う程、俺は此奴が嫌いだ。
中也「ガキは影に隠れとけ。」
むう「ガキ扱いやめろ。」
ガキだろーが。
中也「生意気とお喋りと雑魚は先に死ぬんだよ糞野郎。」
むう「そうやって死んだ仲間がおるのか?」
中也「ったりめぇだろ。マフィアだぞ。」
むう「ふーん…」
心底興味なさそうな表情に俺は此奴を殴り殺そうかと迷った。命をかけて共に戦った戦友をそのような表情,言葉1つで終わらせられては俺の怒りがおさまらねぇ。
中也「手前もこれから経験するだろうな。その時になって苦しみが分かるだろ。」
むう「分からないと思うぞ。現に今、私は中也が死のうが拷問を受けようが、涙1つとして流さぬ。」
中也「俺を例えに出すんじゃねぇよ。あと俺もお前なんかどーでもいいわ。」
むう「あっそぉ…。」
やっぱり此奴とは仲良くなれねぇ。でも、太宰よりはいいかもな、と思ってしまった。