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『10話 仕事』
【18時 出入り口前】
七「…はぁ、はぁ…遅れた」
仄「遅れたじゃないよ、全裸土下座でしょ?」
泉「そんなことしなくていいよ…1分だけだし」
ボーっとしてたせいか少し遅れてしまった
セ「…全員ついたな、ささっと車に乗れ」
そう促されるままに、俺たちは車へと乗って行った
【車内】
仄「ねぇセカイ、帰りは俺が運転していい?」
セ「……いいけど」
泉「免許持ってたの?」
仄「3年前くらいからな、いまだにゴールド免許なんだ」
七「…ゴールド免許」
泉「まぁ、ゴールド免許なら安心だね」
セ「…」
仄「そういえば、俺たちの才能について何か聞いた?」
七「特に」
仄「へぇ…」
ニヤニヤと嫌な笑みを浮かべている
泉「…」
仄「楽しみにしておきな。きっとびっくりして漏らしちゃうと思うよ」
泉「ちょっと…」
七「?」
その後1時間弱、車に揺られながら目的地へと向かった
【黒百合ヶ丘女子高等学校】
セ「今日の任務はここだ。」
広い学校、校舎はドーナツ型で真ん中には大きな芝生がある
変な形だ
泉「えっと…具体的には何をすればいいの?」
セ「いなくなった生徒の捜索、犯人の殺害だ。」
仄「…ふーん、犯人がここにいるってわかってるの?」
セ「あぁ。」
七「なら意外と簡単そう」
仄「いやいや、これは大変だよ。パンでも買ってくればよかった」
泉「本当に一日で終わるの?しかも僕たち校舎のこと何も知らないし」
セ「それは心配ない。お前たちを案内してくれる奴がいる」
?「ご機嫌よう。」
出て来たのは華奢な女だった
陶器のような白い肌、長い艶やかな髪、光の多い瞳。
少女漫画のヒロインのようだ
薬「私は薬代百合です。この学校で生徒会長を務めております」
そう言うと深々と頭を下げた
仄「生徒会長か…いいんじゃない?」
泉「うん、案内してくれるのは助かるよ」
薬「お役に立てるように精一杯頑張らせていただきます。」
セ「じゃあ行ってこい。」
俺はナイフを持ち
歩き出した
【???】
?「昨日言ってた新人、ちゃんと仕事に行かせた?」
塔「…あぁ、だけど…あんなに難しい仕事」
?「大丈夫大丈夫、どうせ補欠みたいなのはいるでしょ?それとも、他にも人を…」
塔「勿論だ。流石に新人一人であの仕事は荷が重すぎる。」
?「…あちゃー、やっちゃったね。」
塔「……?」
?「俺、あそこに爆弾仕掛けちゃった。」