テラーノベル
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午前六時過ぎ。
カーテンの隙間から差す朝日にまぶたをくすぐられ、莉犬はうっすらと目を開けた。
のっそりと上半身を起こし、
「んー·····っ」と伸びをする。
寝起きでまだ少しとろんといしている莉犬の姿は、まさに子犬のような愛らしさだ。
普段は吸い込まれそうに大きい紫と黄色の瞳も、今は眠たそうなまぶたに半分ほど隠されている。
布団の中でしばらくぼっーとしていると、猫のコタローがベッドに飛び乗って
「にゃあん」と機嫌よく鳴いた。
莉犬は一撫ですると、
「よっ·····と」とベッドから降りる。
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