出発。
流海の話によると、もう少しで村に着くらしい。とにかく歩きに歩きまくって、進んで行く。すると、家が見えてきた。流海の話は本当だったみたい。良かった。でも、村に活気がない。誰も外にいない。閑散としている。なんだろう。少し、嫌な予感。この村に何かあったのかな…。とにかく、村人を探そう。話しはまとまり、別れて探すことに。
1軒目、誰もいない。2軒目、3軒目と、誰もいない。4軒目。呼び掛けてみたところ、声がした。
「あの〜すみません。旅の者なのですが…ここで、何かあったのですか?」
「ああ、私達の村は、今日、モンスターの大軍に襲われてしまうのです…。」
「えっ…と?」
「先日、この村にモンスターが来たのです。そいつ、言葉を喋ったのですよ。『明日、この村を壊滅させる。』と。」
「それは…」
「助けていただけますか?」
「仲間を呼ぶので、話し合って決めます。私は、助けたいのですが。独断は避けたいので。」
と、言うことで。皆は、助ける側。村長は、
「ありがとうございます。」
って言ってた。
夜までに戦う準備。流海は弱いから、家の前で見張る係。もし、モンスターが来ても、1、2匹だと思うから。私と日向で片方、氷水が反対側。作戦はこれでオッケー。あとは夜を待つのみ!
その前に、暗視の効果を、皆につけないと。
「闇夜目」
これで大丈夫。だと思ったけど、村人Aが、剣を研いで、鋭くしてくれるらしい。村人達は、出来ることなら何でもやる状態。頼もしいね!
夜になる前に、異世界転生した理由を話し合ってみた。
「異世界転生した理由。」
「転生っていうと、トラックに轢かれるって言うのが多いよな。」
「私達の場合は?」
「俺の推測でしかないが、現実の世界とこっちの世界で、時間の進みが違うんじゃないかと思う。」
「あーそれだったら、現実世界の私達は寝ているってことになるのかな?」
「それは…分からない。でも、もし俺の仮説が正しいとすれば、そうなるな。」
「私達がこっちに来た理由を聞いたんだけど?」
「この世界を救うため?」
「それは…ないと思う。」
「私達の魔法。世界に1人しかいない昼と夜。そして、珍しい氷の魔法」
「もしかして、この世界を救ったら私達、現実世界に戻れるかも?」
「今のところははっきりしないからな…。合ってるかもしれないし、間違ってるかもしれない。まだ、正しい答えは、何一つ、見つかってないんだよ。」
「そうだね。」
やっぱりそうなるか…。
お、剣が届いた。 あとは、夜を待つのみ!
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