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ここまで読んでくれて、ありがとうね。
最初に、
「読みたくなければ、ページをめくってくれなくてもいい」
なんて、生意気なこと言っちゃって、ごめんね。
本当は、読んでほしかったんだけどね。
そんなに素直にも言えなくてさ。
だから、あんな言い方、しちゃったんだよね。
ネタばらしをするとね、これは、あたしが書いた最後の本なんだよね。
七瀬リオだったあたしが書いた、最初で最後の本──
あの後、ラストシングルを出した後ね、やっぱり簡単にはやめられなくてさ、いろいろ引き止められたり、手記を書かないか? みたいなことを言われたりもして。
本当は、そんなの書くつもりじゃなかったんだけど。
でも、こんなあたしがいたってことを、ちょっとは残しておいてもいいかなって思って。
それで、1冊だけ書いたの。
タイトルは、
「REAL」─あるアイドルの光と影の告白─
正直に言うとね、あたしが付けたタイトルは、「REAL」だけなんだよね。
出版社で、カッコつけなサブタイトル付けられちゃった。
売るためには必要だったんだろうし、別にいいんだけどね。