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メリークリスマスですね
プリ小説のキャラをテラーで小説作るシリーズ・特別編
スタート
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〜12月23日、会議室にて
広く佇んだ会議室に、机を囲んだ七人の男女達が目を見合わせている。
そう、選ばれし盟主の七大都市だった。
「なあ東京よぉ、急に東京ん家こいって言われても困るんだけど?」
「俺だってやることあんのにさぁ 」
机の一角の方から声が轟く。
恐く声を発した者の目線の先は”東京”の様だ。
「お止めなさい、福岡」
「………げっ!??」
先程声を発した者の方から声が聞こえたが、別の者の声だ。
声を頼りにするならば、最初に声を上げていたのは”福岡”らしい。
「なんでお前もここに居るんだよ……」
「当たり前ですの。私も盟主でしてよ」
「ぼっちなのに?」
「散り散りにして差し上げますわ!! 」
「……まあまあ北海道さん、落ち着いてください。
キーキー怒っていても解決しませんよ。」
東京が少し不気味な笑顔で仲裁に入る。
“北海道”と呼ばれた綺麗な顔の女性は我に返った様で、扇子をバサッと広げ席に座る。
「へっ、怒られてやーんの」
福岡が自分の所為でもあるのにも関わらず北海道を嘲笑った。
それを聞いたお嬢はイラついたのか福岡を類稀な瞳で睨みつけ舌打ちした。
「福岡も謝りぃや。お嬢イラついてこっちにまで被害来てしまうわ」
少し高めの声がした。
その声の持ち主は金髪に兄貴肌という外観をしていて、はっはっはと笑ってチラりととある盟主の一人を見た。
その女は恐く”大阪”と見られるだろう。お得意のコミュ力で言葉を放つ度にちょこんと歯の間に見える八重歯が目立った。
「あんたもそう思うよな、広島 」
“広島”と放たれた薄い赤の瞳をした都道府県は、数秒間を空けて気づいたのか驚きの表情を見せた。
「ちょっと、また聞いて無かったんですか」
「え?嗚呼、何も聞いてなかった」
「そうそう、だから県民に七大都市もってんのか間違われてんだよ馬鹿」
「は?」
今度は別の方から声が聞こえてきた。
放たれた声は貶すように聞こえ、広島もキレた様子だった。
「………少なくても、お前よりは間違えられたこと少ないと思うけど?」
「はぁ?そのまま言葉返してやろうか」
「……貴方達は何回喧嘩をすれば気が済むのですか。
早く本題を始めたいのですが。
“宮城”さんも、そのココア何処から持ってきたのですか」
「山形に持ってきて貰った。」
「今度私にも作ってきて貰えるよう頼んどいてください」
「へいへい、」
「さて、本題に入りましょ………、あれ、あの人は、?」
「ん?さっき居たやろうに。」
「……….はぁ、あの人またどっかで寝てるんじゃ…」
「…お、はっけーん」
チャラそうな声を発し福岡が立ち上がり、 数歩歩いた所でしゃがんだ。
「おい、起きろ寝坊助。」
福岡がべしべしと少し乱暴かつ優しめに叩く。少し優しめにしたのは福岡の裏の優しさなのだろうか。
「ぅ……んあぁ、っ………ふぁあ…、?」
「あんたは起きる時喘ぎ声みたいなん出す癖やめぇや。うちらが疚しい事してるみたいやんけ」
「はい、手貸すんで起き上がってください。 」
「……起き上がれない、岐阜おんぶ、」
「岐阜さんは今居ませんよ。此処は七大都市の部屋です」
「ふぁあ………」
「……お前いい加減昼夜逆転生活辞めたら?そんなんだから身長伸びねぇんだよチビ」
「おごぅふ゛ッッッ゙゙゙!!!!???」
宮城が先程寝てた人物に言うと、見事に攻撃され椅子から転げ落ちた。
「あぁあ、馬鹿すぎんだろお前」
広島がそっと手を貸すと、宮城が手を握り無事元の体制に戻る。いやはよ付き合えケンカップル
「お前もすぐムキになんなよ。まあチビは事実だけど」
「くたばれ自称三大都市」
「は?自称はお前だろ。俺は本物だわ」
「県庁所在地の人口六位の癖にか?」
「あ゛ぁ”?!!ぜってー此奴なんかすぐ抜かしてお前も抜かしてやっからな!!!!」
「ふざけないで頂戴。貴方が私を抜かせるとでも?」
「貴方みたいなのを独活の大木って言いますのよ 」
「…嗚呼、どんどん火種が飛び散っていく………」
「少なくとも愛知さん、貴方は落ち着いて下さい」
“愛知”、と呼ばれた黒髪に赤く濁った瞳をした盟主様は宮城さんに言われた通りチb他の盟主組よりかは一回り小柄な気がする。
(岐阜によると東海とかで写真など撮る時は背伸びして対処してるらしい)
「…………ふぅ、ではやっと本題に入りましょう。」
「せやせや、うちら何で呼ばれたんかまだ知らないねん」
「ま、では早速私が言ってあげましょう。」
「多分、貴方達二人にはご褒美にも思えるかと」
「………え?何?」
「俺と此奴にご褒美なんて金か何かか?」
「名付けて………」
「各地方の都道府県にクリスマスプレゼント上げようの会です!!!!!」
「…………わーい、……?」
「俺らに何の関係が」
「題名ダセェんだけど」
宮広福からの猛烈なダメージを食らい、東京は最後の希望とでも言うかの様に他の三大都市に目線を向けた。
「えぇっと……これはフォロー出来ひんかもな、」
「………………」
「せめて愛知さんは何か言って下さい!!」
「うぅ………では気を取り直して各地方の都道府県の願うクリスマスプレ……」
「東京」
「え?あ、どうしました?」
「嫌がらせですの?」
「…あ、」
「確かにお前ぼっちだもんな」
「で、ではお嬢は祖国様などの国々の方へプレゼントを…」
「地味にバカ凄いヤツやんけ」
「それでは改めて、各地方の都道府県の願うクリスマスプレゼントを見ていきましょう。」
「何人か可笑しい奴おるねんけど 」
「奇遇ね、私の所もですわ」
「渡す気失せてきてもうたわ」
「俺ら渡す側なんだな」
「俺もクリスマスプレゼント欲しい〜」
「お前は無理だろ。俺はいい子してるからあ るかもだけど」
「はぁ?俺の方がいい子だわ」
「何で俺が此奴らなんかに………」
「まぁ黙ってやれよ。そんな好き勝手言ってるから身長もストレスで伸びねぇんだよ」
「そのストレスの原因は貴様なんだよ鱈子」
「明太子だわ!!」
そんなハチャメチャな23日を終え、不器用な盟主様達のサンタさん体験が幕を開けた。
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因みに先日24日はクリスマスの前の日ですが、
クリスマス・イ”ブ”ではなく
クリスマス・イ”ヴ”らしいですね。
12/25(水)_♡ ♡500