テラーノベル
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「姉ちゃん、またアイス食べたやろ」
リビングに入るなり、
向井康二がジト目で言ってきた。
手には、空っぽのアイスの箱。
「……あ、それ?昨日の夜、ちょっとだけね」
「“ちょっと”で箱カラッポなん!?」
「……ちょっとずつ何回も」
「うわ〜出た〜!言い訳姉ちゃん!」
両手腰に当てて、ぷんすか怒る康二。
その姿が可愛くて笑ってしまう。
「なに笑ってんねん!」
「いや、怒ってるのに可愛いなぁと思って」
「可愛い言うなや!!」
頬を真っ赤にして、さらにぷくっと膨れる。
「ほら、機嫌直して。今度一緒に買いに行こ?」
「……ほんまやで?俺チョコミントやからな」
「うん、わかってる」
そう言うと、康二は少し黙って、
なんだか照れくさそうに目をそらした。
「……なぁ姉ちゃん」
「ん?」
「俺、いつまで“可愛い”って言われんねやろな」
「え?」
「だって……俺、もう“弟”だけやないで?」
静かに顔を近づけてきて、
ふいに指先が頬に触れた。
「……今度アイス買うときは、俺の隣で笑っててな」
にっ、といつもの明るい笑顔。
でもその声は、
“弟”じゃなくて、“男の子”のトーンだった。
「(ちょっと待って、これほんとに弟……だよね?)」
どうしよう。
可愛いと思ってたのに、
心臓が甘く跳ねた。
コメント
12件
すき
両手を腰に当てて怒ってるこーじはかわいすぎる
最初こーじかわいい思ってたら急に男気来て惚れちゃう 😍 .