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あの手書き(脅迫状)が届いて雅に読み上げて貰った結果「お前が死んでないので家族をぶっころしちゃうぞ☆」って内容だった、之でもかなり言い方を和らげた、それを聞いて自分は別に良いけど家族に手を出されるのは嫌、思考を巡らせている間暁は不動で、その場にいた雅と大蛇、鳳凰こと妃泖の三名は暁の発する言葉を待つ
暁:「行くよ、家族に手を出すんなら私が行く以外辞めさせる方法は無い」
大蛇:「良いんスか?最悪死ぬかも知れない様な内容っスよ?!」
雅:「いくらお嬢様でも・・・」
妃泖:「(成程、本家相手でも容赦無いのw)」
どうやら妃泖が感じ取ったのは脅迫状を送り付けて来た本家への怒りと嫌味で満載の暁の思考回路、何やら考えている様で、笑顔で話せるものじゃない事は確かだろう、明日でも良いのではとも考えたらしいがいややっぱり駄目だと踏みとどまったって話だ、何時でも寝られる格好から一転、落ち着いた和装へと早着替え、コレを見た従者二人は「お見事」と小さく拍手
暁:「二人とも付いておいで、家の事は他のメイド達に任せよう」
《※前の話で書いた通り家族七名の直属はこの人外従者二人ですが他にもメイドさん執事さんは居ます》
雅:「承知致しました、各員に伝えて来ますのでまた正面玄関で」
雅はその場から去り従者は大蛇のみに
大蛇:「何かあったらすぐ呼んで下さいよ」
妃泖:「妾も出来る事が有れば手伝おう」
と言う事で、通達を終えた雅と再度合流し夜も深けて来た夜十時最上部の居る京都の本家へ、勿論東京から京都は遠いが朱空家が所有する特殊直行ルートなら約一時間で着くのでとても便利
ー朱空家本家 敷地内ー
朱空の本家は京都にあり政府側で連合とも協力関係にある為敵に回るとそれはそれは面倒臭い、ので大体は素直に言う事を聞いた方が楽である
本家使用人:「朱空 暁様でお間違いありませんね?」
暁:「はい、御当主様方最上部から手書きを頂いています」
本家使用人:「・・・はい、では此方へ」
手で方向を示され敷地エリアから正面玄関へと案内された、夜なので屋敷内も仄暗くランタンが無ければ最低限の明かりがある廊下でも道が分かりずらい
本家使用人:「最上部から呼び出されるとは気の毒ですね」
暁:「いえ、私が招いた様なものですから」
気遣ってくれているのか「気の毒」だと言ってくれる、本家の人は暁達の事は毛嫌いしている者が数多くいる為この様な人が圧倒的に少ないので、少し嬉しい
本家使用人:「当主様、元息女朱空 暁様がおいでです」
?:「ああ、おおきにー通したって」
本家使用人:「それではごゆっくり」
当主が居る部屋の扉が開けられて、ごゆっくりと通される
当主:「やぁ暁さん、お久しゅう」
暁:「何が暁”さん”よ、皮肉ってるのかな?」
着いて早々の険悪ムード、とてもゆっくりできる雰囲気では全くない
暁:「はぁ・・・貴方の方が年上で権力も上でしょう、この愚当主が」
当主:「あははw嫌やなーそないに邪険にせんでや?権力が上って言うても名ばかり管理職みたいなモンや」
暁:「さてそんな事より自己紹介をお願いしますよ当主様?」
そうだったそうだったと自己紹介を始める当主
当主:「僕はねえ朱空 冠吾って言ってん、さっきも言うたけど当主何てモンは名ばかり管理職や」
「朱空 冠吾」朱空家現本当主にして最上部”お上”の責任者、それが暁を処罰すると呼び出した本人と考えられるが、その本人が「当主何て名ばかり管理職」と言い切ったのであの手書きを送ったのは違う誰かだと悟る事が出来るだろう、普通ならああそうかで済むがこの当主どうしても暁にとっては付き合いの歴が短くても分かる単純な答え「朱空冠吾の話す事には嘘が隠れている」って事
暁:「一度聞きます、何処までが本当で何処までが嘘です?」
冠吾:「ひっどいやっちゃなぁ僕にしては全部ホンマの事や」
雅:「お嬢様からの信頼が・・・ンッンン」
大蛇:「雅さんなーに爆弾発言かましそうになってんスか」
妃泖:「お主ら、当の目的は如何した?忘れて居るまいな」
この瞬間に妃泖以外の来訪メンバーはハッとする
暁:「こんな雑談してる場合じゃ無かった、この手書きの件で来たんだった」
冠吾:「手書き?僕そないなん出した覚えないで」
暁:「ならこの手書きは何なんです!」
そう言って冠吾のデスクに送られてきた手書きを叩きつける
ダァンッ
暁:「これを読んで態々ここまで出向いたのです、それなりの理由が無ければビンタしますよ」
冠吾:「んえー・・・ほんなら取り敢えず読むけどさあ・・・」
パラパラと捲り読んだのちに発した言葉はこうだった
冠吾:「これ字ぃは僕の字ぃなんやけどホンマに出した覚えないねん」
暁:「なら誰・・・」
その言葉を遮るように冠吾が無邪気な子供の様に明るく話し出した
冠吾:「さてさっきの僕んセリフは嘘かホンマかどーっちや!」
暁:「他の用があるならさっさと言いなさい」
暁が冠吾の頭を軽く小突き、妃泖は暁の精神内で大笑いし従者二人の思想は一致していたが気づく訳も無く冠吾が話し出す
大,雅:「(このおちゃらけが当主で良いのか!)」
冠吾:「んでな?ホンマは頼み事があって呼んだんやこの手書きで」
暁:「頼み事?」
冠吾:「そ、うちのな深琴の世話!」
暁:「深琴様の・・・お世話?!」
「そうやでー」と呑気に話すが、拍子抜けしてしまう頼み事だ、そして深琴とは冠吾の娘に当たる中学生くらいの子供、その世話だと言う、あのまるで脅迫状としか受け取れなかった手書きの真意が当主の娘の世話だとは!
冠吾:「頼まれてや!この通り!」
暁:「はぁ・・・取り敢えずビンタさせてくれるよね?ねー?」
その頼み事の為に「家族ぶっころしちゃうぞ☆」なんて内容の手書きを送ってきた事に取り敢えずビンタをお見舞いしておいたが結局は名ばかりとは言え当主からの頼み事なので断るに断れず引き受けたが
暁:「どうして・・・どうしてこんな事になったんだよぉぉぉおおお!」
そう自室に戻ってから叫ばずには居られなかったとか何とか
ー次回 巻き込まれたらー
ーTo Be Continuedー