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物騒な手書きが送られてきて本家に突撃して送った理由を聞き出したと思ったら「当主の娘の世話」を頼まれたので取り敢えずビンタをして日付が変わろうとする頃帰宅したものの「どうしてこうなるんだ!」と叫ばずには居られなかったとか何とか、叫んだその後はふて寝して朝を迎えた
ー朱空家 暁の部屋ー
AM:五時 起床
暁:「あーもう・・・深琴様のお世話が頼みって、今思い出しても私に頼む意味が分からないわ」
妃泖:「まぁ家族に手を出されなかっただけ良いと思えば良かろ?」
暁:「そうだけどねえ・・・」
はぁ、とため息をする暁と愉快愉快と状況を楽しむ妃泖、そもそもあの当主 朱空 冠吾に娘など居たかすら記憶にないが深琴の事は知っている
暁:「深琴様・・・面識がほぼ無いに等しい私じゃなくたって別にいいでしょうになんでこうなるの・・・」
妃泖:「これこれ文句を言うでない」
窘められる自分は子供だと実感する、所で今は朝の五時、元より連合に入る前からやっている事が幾つかあるので実行していれば”深琴様”が来るまでの暇潰しには丁度いいだろう、妃泖が宿っているのを知ってからはその力の制御に苦戦中、なんせ、最高峰中の最高峰、そんな鳳凰の力を易々と扱えるわけがない
その暇つぶしを始めてからは時間の流れが早い様に感じた、何かをやっている時が一番時の流れを早いと感じるのだ、そしてあれよあれよと言う間に二時間が過ぎた
AM:七時
兄弟達を起こしにかかる、長男の賀樂から翠恋、瑠征、黒月の順だ
暁:「ほら兄さん起きて!朝だよご飯だよ!」
賀樂:「うぃ〜・・・ネッム」
大体すぐ起きてくれる、一番楽に起こせる、次は翠恋
暁:「はぁーい姉さんおーきーてー」
翠恋:「ん〜・・・朝ご飯なぁに~」
この会話は日常的、賀樂に続きすぐ起きてくれる、次は瑠征
暁:「ほら瑠、朝だよ」
瑠征:「あと五分・・・」
五分で起きた試しは無いので起こす、最後、黒月
暁:「黒起きて」
黒月:「zzZ」
暁:「起きろって言ってんでしょうが、この馬鹿寝坊助!」
黒月:「うるせぇ・・・」
すぐさま兄弟を確実に起こす為に用意したドラを鳴らすと文句言いながら起きる、最悪喧嘩になるのも日常
大体黒月を起こすときのドラの音で両親は起きてくるので楽である、そして居間に集まり朝ご飯、と行きたいがどうやら来客の様だ、家族には待っていてもらい、玄関へと歩を進める
暁:「はい、どちらさ、ま?」
少女:「おはようこざいます♪」
自分より背は高く、年相応に見える少女は気分良さげに挨拶をしてくる
少女:「貴女が暁さんで合ってるかな!」
暁:「そう、ですが・・・失礼を承知で聞きますが、深琴様で間違いないでしょうか」
深琴:「ええ!私が朱空深琴よ」
来客の用意を済ませていない朝の時間帯、しかも今はまだ七時を過ぎばかりで家族には眠気の抜けきっていないメンバーが居る!どんな粗相をするか分かったものじゃない!と思いつつも追い返すとか待たせるとか出来ないので中に入れるしか選択肢が無いのだが
深琴:「そう言えば良い匂いがするね、やっぱりまだ朝ご飯だったかな?」
暁:「やっぱりと思ったならあと一,二時間後に来てくだされば良かったではありませんか」
深琴:「そこはホントゴメン、お父さんの料理食べたくなくて」
暁:「それは・・・心中お察しします」
この会話で分かる通り、朱空冠吾は料理音痴と言う事だ、本家一いや朱空一の料理音痴で味覚音痴、なんでも「食べられたらそれは食べ物」が信条だとか何とか、そして暁も試食と称し完食を迫られた被害者のひとりなので、気持ちがよくわかる、とひとまず居間へ案内すると光来が口を開いた
光来:「何で此処に深琴様が・・・まさか、うちの誰かが粗相でもしましたか!?」
深琴:「違うよ!何もされてません!」
暁:「実はあの愚当sy・・・ンッンン冠吾当主に深琴様の世話役を押しt、頼まれて」
縁:「で、どんな誘い文句を受けたのか聞いても良いかな?」
あの手書きの事を包み隠さず明かすと家族は全員驚愕、結果的に・・・
深琴:「ほんっとお父さんがごめんなさい!お仕事で家を開けるからって「世話役探しとくわー」って言ってたのを止めたら良かった・・・」
このように、これから世話をする事になる深琴様にでさえ、ごめんなさいと言わせてしまう始末、暁が冠吾を「愚当主」と呼ぶ理由はこれなのかも知れない、そしてコレには父親である縁が怒りを露わにしていた
縁:「成程?つまり家族を殺されたくなければ自分が出頭してこい、と言われたわけだね?」
コクコクと頷きその日の内にその「世話役」を半ば押し付けられたと言う事も話した、そうしたら笑顔のまま冠吾に直接電話しようとし始めたので取り敢えず止めたが、その数秒後には皆の腹の音が響く事になった
食事を済ませ、改めて家族に「当主に良いと言われるまで深琴の面倒をみる事」そして「号に入っては郷に従えと言えど深琴への粗相が無い様注意する事」を説明した
賀樂:「なるほど〜んじゃ深琴様がうちに泊まり込みって事?」
深琴:「そうなりますね!よろしくお願いします!」
縁:「半ば押し付けとは言っても当主からの頼みなら仕方ないね」
光来:「危険に晒すことがないようにしなきゃ」
それでも危険に晒される可能性があるとするならば「<カルマ>及び任務に巻き込んでしまう事」そうならない様に、とは思うがどうしたらいいものか
瑠征:「もし任務に巻き込んじゃった時ってどうするんですか?」
暁:「守る以外道は無いけど・・・大事にしない限り文句は言われない、筈」
あの当主はぐちぐちと言い出したら面倒でもあるので確実に深琴を守る事になる、と考えて居ると電話の音が鳴り響いた
ー次回 武器の選定ー
ーTo be continuedー