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「一応ね、このお店、ナンバーを付けているの?ホストクラブとかキャバクラのシステムって少しわかるかしら?あんな感じに。まぁ、あの世界よりはギスギスしていないけどね。蘭子ママが上手くやってくれるし、ナンバー入っても特別お給料が貰えるわけじゃないし……。あっ、ママには今話したこと秘密ね?」
ナンバーを付ける?
指名が多い人が人気ってことだよね。
ナンバーワンってどの人だろう?
お店を見渡す。
「なんであいつがナンバーワンなのか私にはわからないわ」
ビールを飲みながら遥さんが呟いた時だった。
「私がいないところで悪口言うなんて、酷いわね?」
中世的な声?声の方を見上げると――。
赤いドレス、金髪に近い明るい髪色、毛先は巻いているのだろうか、目元は切れ長なのに長いまつ毛。
整った鼻筋、リップが付いている唇は妖艶ささえ感じられる。
はわぁぁぁ、女の人よりキレイ……!!
この人もオネエさんなのっ!!?
「初めまして。桜ちゃん。椿《つばき》です。隣、座ってもいいかしら?」
椿さんって言うんだ。
「あああっ。はいっ、どうぞ!」