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#大人の恋
鷹槻れん

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#ハッピーエンド
美凪ましろ
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頭がスッキリしない。
時々、知らぬ間に熟睡をして気がつくとベッドに入っている。
確か、海智さんが母乳にいいと淹れてくれたタンポポ茶を飲んだ。
永遠(トワ)がいるから眠ってはいけないと思ったが、猛烈な睡魔に襲われ、少しくらいならと目を瞑ったのがこんなに深く眠ってしまうとは。
時計を確認すると深夜12時になるところだった。
睡魔と戦っていたのが食事を終えて永遠に母乳を与えたあと、いつも見ているクイズ番組が流れていたから8時過ぎくらいだ。
そんなに寝てた??
慌ててベッドの横に置いてあるベビーベッドを覗くとそこに永遠はいない。
頭に靄(もや)がかかっている状態でも、永遠がいないことは認識できる。
慌ててリビングに向うと、一人掛けのソファに置いてあるクッションの上で永遠は眠っていったが、背もたれを倒すとベッドになるソファベッドに裸で抱き合う者がいた。
「なにを・・・して・・・るの・・・」
頭がぼんやりする。
目の前の状況が理解できない。
「奈緒・・・」
女に覆い被さって腰を振っていた男がこちらを振り返る。
顔がよくわからない
「あ〜あ、バレちゃった。海(かい)くん薬の量が足りなかったんじゃないの?」
くすり?
何のくすり?
「もう、あと少しでイケたのに。奈緒ちゃんあなたもう退場してもいいわ、匠の保険金も入るし慰謝料をたっぷりと弾んであげる」
男の方はズボンに足を入れ、シャツを羽織るが慌てている為かうまく腕が袖を通らないようだ。
女はダルそうに裸のまま永遠の元に歩いていくと顔を覗き込んでいる。
「ほーんと、海くんにそっくり」
「弥生さん」
「海くんは黙っていて」
弥生・・・義母に制された夫はボタンも留めずに力なく情事をしていたソファに座っている。
「どういう・・・こと?」
弥生は永遠の頭を撫でながら
「ご覧の通りよ、海くんとはもう10年以上愛しあっているの。私は子供が産めない体だけどどうしても海くんとの子供が欲しくて、奈緒さんに産んでもらったの。だから、もう奈緒さんはいらないわ」
40歳とは思えないほど均整のとれた身体を隠すことなく裸のまま永遠を抱き上げるとまるで自分がお腹を痛めて産んだように愛おしそうにあやし始めた。
海智さんはずっと下を向いている。
「海智さん・・・っどういうこと?」
海智さんは唇を噛み私とは視線を合わせない。
わからない
わからない
今、何が起きているのかわからない。
何かを考えなくてはいけないのに、目の前の光景が信じられなくて気がついたら家を飛び出していた。
「なおっ」
海智さんが呼ぶ声が聞こえたような気がするが、雨音でかき消された。もしかすると、雨音の中に幻聴を聞いたのかもしれない。
「寒い」
大粒の雨に打たれてようやく靄のかかった脳が動き始めたが、今度は1月の冷たい雨に身体中が痺れうまく体を動かすことができなくなった。
義母と夫
裸足のままの足はもう感覚も無くなっている。
夫は継母と10年以上も関係を持っている
何それ
私はなんのために結婚したの
強い雨は靄をつくり、その靄から明るいライトが現れると同時にクラクションとブレーキの音が響き渡った。
強い衝撃を受け体が浮き上がったがすぐに何かに叩きつけられた。
痛い
痛い
全身に降り注ぐ雨と悲鳴をあげる身体
痛い
痛い
身体中が痛い
でも、それよりも
心が痛い
永遠
永遠
助けて
憎い
あの二人を許さない
コメント
1件
第1話読み終わりました……いやもう、冒頭から一気に引き込まれました。タンポポ茶で昏睡させられて、夫と義母の10年越しの不倫を目撃するって、胸が痛すぎる。永遠を奪われて、雨の中を裸足で飛び出すシーンとか、読みながら「やめてくれ」って呟いてました。最後の「憎い」「許さない」という言葉が、この後の死戻りでどう繋がるのか、もうドキドキが止まらないです。続き、すごく気になります。