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渡辺side


俺の旦那さんは超スパダリ。

家の家事はしてくれるし、朝昼晩3食毎日欠かさず作ってくれる。

なんだったら俺に対して凄く甘い。

でも、最近読んだ本に書いてあったんだ。



渡「相手にしてもらってばっかだったら飽きられて捨てられる…?」



俺はその記事を読んで驚いた。

なんせほぼ自分の事を言われてるようなものだから。



渡「これはやばい…涼太に捨てられたら俺生きていけねぇよ…」



ぐだぐだ悩んでいても仕方がないので

ひとまず料理を作ってみることにした。



渡「んん?ここがこうなって…?うわっ‼︎」



普段料理をしないせいなのか簡単なカレーすら作れない。

ましてや包丁で指を切る有様だ。



渡「いった…だいぶ深く切っちゃった…」



こんな有様じゃ好きになってもらうどころか余計嫌いになるかもしれないそう思うと自然と涙が溢れて止まらなかった。



渡「っ、りょった…グスッ」



ガチャッ



宮「翔太ただいま…って、大丈夫?!どうしたの??」



渡「りょった…ごめっなさグスッ」



宮「大丈夫だよここ片付けちゃうからソファの方に移動しよっかヒョイッ」



渡「わっ、」



涼太に抱き抱えられソファに移動する

俺が落ち着くようにコーヒーまで渡してくれて

どんだけ優しいんだと思う反面帰ってきたばかりの涼太にキッチンの後片付けまでさせてしまってほんとうに捨てられてしまうのではないかと思うとまた涙が止まらなくなってしまった。



宮「翔太?本当にどうしたの何か悲しいことでもあった?」



渡「ちがっ、ただ…捨てられると思って…」



宮「へ?」



渡「本にしてもらうばっかじゃだめだって…捨てられてしまうって書いててだからご飯作ろうとしたんだけど上手くいかなくて…」




宮「もぉ、翔太は馬鹿だな笑」



渡「笑うなよ‼︎真剣に悩んでるんだからな⁉︎」



宮「翔太の事を俺が捨てるわけないでしょ?それに俺は翔太に尽くしたいからやってるだけなのだから無理して翔太が頑張る必要はないよ」



渡「ん、わかった」



宮「それに怪我してる翔太のこと見たくないしね…チュッ」



渡「んっ、…///」



宮「さっ、カレー食べちゃおっか」



渡「俺、お皿出す」



宮「ふふっ、ありがとう」



………………………………………………………



渡「うわっ!やっぱり涼太のご飯が1番美味しい‼︎」



宮「それはよかったよ笑」



渡「涼太、」



宮「ん?」



渡「大好きだよっ、…」



宮「え?なんて?」



渡「…もう言わん」



宮「嘘嘘っ、嘘だよ笑」



渡「もう涼太なんて知らないからな」



宮「ごめんって笑」



宮「俺も愛してるよ」



渡「ん、ならいい///」



宮「素直じゃないなぁ笑」


end


……………………………………………………

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