もう終わりにしたい。毎日そう思うのに、止めることができない。
身体もきつい。
最近はダブルブッキングも当たり前で、それぞれが渡辺を振り向かせようと頑張るから疲れて来てしまった。
今は佐久間の家に向かっている。
佐久間の家には猫がいる。
渡辺も可愛がっているので、猫に会えるのは楽しみだが、渡辺には気が重いことがあった。
💙痛い!痛いから、やめて!!
🩷前はやらせてくれたじゃん
佐久間はきつめのSMプレイが好みだった。身の危険を感じることもしばしば。
渡辺は今まで行為中に何度か気を失っている。
佐久間は今度はゆっくりと渡辺の首を絞めた。
🩷いいね、締まる……気持ち、いい
息ができない。
目から涙が滲む。視界がぼやけて来た。
渡辺の中で果てた佐久間は、渡辺の髪を撫でながら笑っている。
渡辺は言った。
💙もう嫌だ、お前とは寝ない
🩷他のやつらにはやらせんのに?
💙みんなはもっと優しくしてくれるもん
🩷ふーん、俺を怒らせるつもり?
💙ちがっ……
唇を塞がれ、腕をベッドに縫い付けられ、渡辺は息苦しさに喘いだ。
せめて、身体に傷が残らないように祈るしかなかった。
そんな佐久間とは対照的に、深澤は渡辺に優しい。
いつも誘うのは渡辺からだ。
💙ふっか、しないの?
💜翔太、疲れてるだろ
渡辺は、着ていたバスローブを脱ぎ、ベッドに入って身体を起こしたまま深澤を待つ。
💙ふっか、来て…?
しかし、深澤は躊躇したまま、ソファから動かない。
💜翔太のことが心配なんだ
渡辺はベッドに座ったまま、泣いた。
それを見た深澤がのろのろと隣りにやって来た。
自分が羽織っていたカーディガンを、裸の身体に掛けてやる。
💜今日は一緒に眠るだけにしよう?
💙それでいいの?
💜うん
軽くキス。
二人は並んで寝そべった。
💙ふっか、好き
💜うん、俺も好き
たまにしか会えないのに、深澤はあまりそういうことをしたがらない。
不思議に思って、自信を失くすこともあるけど、渡辺はそれを深澤の優しさだと解釈している。
そして、それはほぼ間違っていない。
かわるがわる渡辺がメンバーに愛されていることを知った時に、止めることができなかった責任を深澤は感じていたのだった。
しかし、自分も結局こうして渡辺を手放すことができないでいる。
自分1人下りたところで、他の7人が止めなければ同じことなのだ。
コメント
5件
ふっかは本当に優しいね
ふっかさん優し……🥺🥺🥺 ほんでさっくんもめちゃくちゃわかります🤭