テラーノベル
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俺は今、山でキャンプをしている。小中学校時代からの親友達と久々に集まったのだ。
俺は大学生で、他は専門学校行ったり、就職してから予定を合わせづらかった。
だが、なんとか予定を合わせることが出来、久々に7人で集まることが出来たのだ。
幼稚園からの幼馴染S
小学校で初めて出来た友達T
しっかり者のK
イケメンのR
運動神経の良いY
そして野球部で一緒だったPだ。
高校や大学は違くとも、休みの日はよく遊んでいる。
付き合いが長く、1番信頼で親友達だ。
俺が何かと失敗した時は、本気で心配し、怒ってくれる。
本当は他の人達ともこんな関係を築きたかった。
それは、無理な話だったが……。
ともかく、今日は嬉しいサプライズがあった。
Pが最近できた彼女を連れてきてくれたのだ。
少し前に付き合いが長い彼女と別れたが、新しく彼女ができたみたいだ。
みんなで「おめでとう!」と祝福する。
俺は少し羨ましい気持ちがあった。
大学に入ってから、失敗ばかりだったからだ。
少しトラウマにもなっている。
でも親友が幸せで、俺も幸せだ。
今度は上手くいってほしいなと思った。
みんなで話しながら、バーベキューをした後、山でハイキングすることになった。
みんなで談笑をしながら山道を歩いた。
運動は苦手だが、これはこれで楽しい。
途中で虫が出てきてパニックになってしまったが……。
そして高いところまで登り、景色を見ながら休憩をする。
とても綺麗だ。
そして幸せそうなPとその彼女。
楽しそうにしてるみんな。
俺もとても楽しい。
その時、座っていたPの足に大量の虫がうじゃうじゃといた。
「ぴ、P。足元に虫が……」
「ん?どうした?」
Pは気にしてない感じだった。
極端に虫を嫌ってるのは周りで俺だけだが、あまりにも冷静なPが怖くなった。
「足元に虫が……」
再度私はPに言った。しかし……。
「ん?虫がどうしたって?」
まるで何も無いかのように気にしていないP。
周りも何も気にしていない。
分かっているのは私だけだった。
そしてPの足の裾から大量の虫が溢れ出ていった。
私は余りの恐ろしさに悲鳴すらあげれなかった。
「ぴ、P………」
私はPの顔を見ながら、声を振り絞った。
そのPの顔は想像を絶するものだった。
Pの顔が虫まみれになっていた。
いや、Pの顔が無数の虫になっており、それが徐々に崩れ落ちてい飛んでいっている。
彼女さんの顔を見ると………。
彼女さんも同様に体が無数の虫になっており、徐々に飛び散っていた。
周りは何も言わない。
私と同様に突然の事で、固まってしまったのか。
それとも認識していないかだ。
徐々にズボンから虫が溢れ出て、上半身から無数の虫が飛び、Pと彼女さんは跡形も無く消えて無くなってしまった。
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私は目を覚ました。
まだ5時で、起きるには早い時間だ。
体中寒気が止まらない。
田中静人
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#ヒトコワ
天音ろっく
1,492
1番大事な親友達と遊んでいる時に、1人とその彼女さんが無数の虫となって消えてしまったのだから。
最近別れてしまった話を聞いて、次もし付き合う時は上手くいってほしいと思っていたのに、何故こんな夢を見てしまったのか。
単純に私が虫嫌いだから見てしまったのかもしれないが、この事は皆に話をしたくない。
まるで友人の幸せが全て崩れ落ちてしまった、そんな気がしてしまったからだ。
私はタバコを吸い、準備をして会社に向かったが、とても暗い気持ちで1日を終えた。
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あれからしばらくして、Pから彼女が出来た話を聞いた。
私も嬉しかったし、他の幼馴染も祝福の連絡をした。
しかし、私は思い出してしまったのだ。
あの時の夢を……。
もしかしたら、夢のようにいずれ崩れ落ちてしまうのではないかと。
だが、所詮は夢。
よく正夢や警告夢とか言われるが、あまり信じていない。
それでも不安に感じるが、今は親友の新たな幸せを望もう。
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ある時、Pから連絡がきた。
その彼女さんと入籍したと。
私達は予定の会うメンバーで、Pが今住んでいるところまで行き、お祝いする事にした。
既に家庭を持っていたり、地方にいる、仕事の事情もあり、私とKとTでお祝いすることになった。
アメリカンなステーキとビールを飲んで、みんなで談笑しつつ、Pの結婚をお祝いした。
Pの左手の薬指に光る指輪を見て、私は思った。
あの夢は何かの間違いであり、Pの幸せは崩れることは無い。
これからPは家庭を築き、奥さんとこれからも幸せに過ごしてほしいと私は心の底から願った。
コメント
3件
第8幕、読み終えましたよ。温かい友達の結婚祝いの場面と、そこに影を落とすあの虫の夢の対比…背筋がゾッとしました。Pが無数の虫になって崩れ落ちる描写、想像しただけで寒気がします。でも主人公はそれが「ただの夢」と割り切って、心から祝福したいと思っている。その願いの強さに胸が熱くなりました。親友の指輪の光、どうか本当に守られますように。