テラーノベル
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4. 決定的な夜
ある夜。
スマホに通知がきた。
「いれいす生配信!」
……怖いけど、開いてしまった。
画面の中の5人。
笑っていた。
心から、楽しそうに。
――そこに「ないこ」はいない。
「……ああ、そうか。俺はもう、いらないんだ」
体中の力が抜けて、スマホが手から滑り落ちた。
床に響く鈍い音。
涙が止まらない。
声を押し殺して泣いた。
「もう俺は必要ない」って、何度も何度も呟きながら。
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