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コメント
4件

うー よかっですね😃 最高でした😆

### 『俺の存在』
**最終回 奇跡**
あの日から、数年が経った。
深澤家には、昔とは違う空気が流れていた。
もちろん、全部が完璧になったわけじゃない。
翔太が不安になる日もあった。
突然怖くなる日もあった。
でも、もうひとりで抱え込むことはなかった。
「兄ちゃん」
その一言を、翔太はもう自然に言えるようになっていた。
昔は呼ぶことすら諦めていた言葉。
でも今は――
「辰哉兄ちゃん、これ見て」
「照兄ちゃん、今日学校でさ」
「亮平兄ちゃん一緒に帰ろ」
ちゃんと家族の輪の中にいた。
そして。
ある日。
深澤家に一冊のアルバムが増えた。
昔のアルバムの隣に置かれた、新しいアルバム。
そこには。
笑っている翔太がたくさんいた。
学校で友達と笑う姿。
家族とご飯を食べる姿。
兄たちとふざけ合う姿。
昔、少なかった翔太の写真。
その空白を埋めるように、たくさん増えていた。
「翔太、写真多すぎじゃない?」
康二が笑う。
「いいじゃん」
翔太は少し照れながら言う。
「昔の分、取り返してるから」
その言葉に、
兄たちは一瞬黙った。
そして亮平が笑った。
「うん」
「いっぱい残そう」
その夜。
翔太は昔のアルバムを開いた。
赤ちゃんの頃の自分。
大きな目で笑っている自分。
「……昔の俺、笑ってる」
隣にいた辰哉が頷く。
「ずっと笑える子だったんだよ」
翔太は写真を見つめる。
昔は忘れていた。
自分が愛されていたこと。
でも今は分かる。
愛されていなかったんじゃない。
みんな必死で、
不器用で、
見えなくなっていただけだった。
そして。
翔太もまた、
助けを求めることを覚えた。
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数年後。
深澤家のリビング。
「翔太ー!」
「なに?」
昔なら返事をしなかった。
でも今は。
「呼んだ?」
笑いながら顔を出す。
その姿を見て、
兄たちは静かに笑う。
あの日。
小さな手紙に書かれていた言葉。
『おにいちゃんたちがだいすき』
あの時は、その意味をちゃんと受け取れなかった。
でも今なら分かる。
翔太はずっと、
家族を大切に思っていた。
だからこそ苦しかった。
そして今。
翔太は自分自身のことも、
少しずつ大切にできるようになっていた。
「翔太」
辰哉が呼ぶ。
「ん?」
「生まれてきてくれて、ありがとうな」
翔太は少し驚いた顔をする。
そして。
「……うん」
小さく笑った。
「俺も」
「兄ちゃんたちの弟でよかった」
その瞬間。
家の中に笑い声が広がった。
昔、消えていたと思っていた存在。
でも本当は。
最初からずっと。
深澤家に必要な、大切な存在だった。
希望の光は今なお光続け、奇跡は美しい空となって帰る。
『数ヵ月前のあの日の天気は嵐。でも、奇跡のお陰でまた輝ける未来に帰ってこられたのなら、その光を未来をずっと大切に、宝物にしないとね。』
**完**