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『ずっと好きなのに、私じゃないんだね。』第13話「ちょっと待って!? 誰!?!?」
*夜 22:35・病室*
及川さんとの電話を切ったあと。
私はベッドの上で、枕をぎゅーっと抱きしめていた。
「……えへへ……♡」
やばい。
本当にやばい。
及川さんが。
あの及川徹が。
『俺は、○○が好き』
って言ってくれたんだよ!?
しかも!!
『俺と付き合ってほしい』
……っっっ!!!
「むりむりむりむり!!!!!////」
枕に顔を埋めて、足をばたばたさせる。
「明日どんな顔して会えばいいのぉぉぉ!!」
その瞬間——
ドンッΣ|⊂(・ω・)!!
「きゃあっ!?!?」
病室のドアが勢いよく開いた!!
「「「○○ーーーーー!!!!」」」
「…………」
「…………え?」
目の前にいたのは。
まさかの。
烏野高校&音駒高校&青葉城西高校の皆さん。
「…………は????」
先頭にいた日向くんが、目をキラキラさせて叫んだ。
「○○!! 起きたんだって!?!? 本当に!?!?」
「ひ、日向くん!?」
「うわああああ!! 本当に起きてる!!」
「日向、声でけえ!!」
影山くんが日向くんの頭をぺしっと叩く。
「いってぇ!! なんだよ影山!!」
「病院だボケ!!」
「お前も声でけえだろ!!」
「ちょっと、ふたりとも静かにしなさい!!」
菅原さんが慌ててふたりを止める。
その後ろでは、音駒の黒尾さんが目元を押さえていた。
「……いやぁ、マジでよかったわ……」
研磨くんも、ほっとしたように小さく呟く。
「……ほんとに、起きたんだね」
「……研磨くん……!」
そして。
「○○ちゃぁぁぁん!!」
「うわっ!?」
青城の矢巾くんと京谷くんまでいる!?
いや、京谷くんはちょっと離れたところで気まずそうに立ってるけど!!
「おい、及川!! お前、先に抜け駆けしてんじゃねえよ!!」
岩泉さんが突然、及川さんを指さした。
「はぁ!? 何それ岩ちゃん!?」
「さっき電話してただろうが!!」
「な、なんで知ってんの!?」
「まっつんから聞いた」
「まっつんんんん!?!?」
松川くんは壁にもたれながら、涼しい顔で言った。
「いやー、及川が嬉しそうに病院行く準備してたからさ」
「まっつん!! 余計なこと言わないでよ!!」
「はいはい」
「はいは一回!!」
「小学生かよ」
「誰が小学生だ!!」
「……あのぉ」
私は、おそるおそる手を挙げた。
「……皆さん?」
ピタッ。
全員が一斉にこちらを向いた。
「…………」
「…………」
「…………」
そして。
「「「○○、おかえり!!!!」」」
「……っ!!」
涙が、ぶわっと溢れた。
「……みんなぁ……っ!!」
日向くんが慌てる。
「えっ!? ええっ!? ご、ごめん!! 俺、泣かせちゃった!?」
「違うよぉ……!!」
「じゃあ、なんで泣いてんだよ!?」
影山くんが焦っている。
月島くんは眼鏡を押し上げながら、
「……ほんと、騒がしい人たち」
と言いつつ、少しだけ安心した顔をしていた。
黒尾さんが優しく笑う。
「そりゃ泣くだろ。こんだけ心配かけたんだからな」
「……黒尾さん……」
「でも、もう大丈夫。みんな来たから」
研磨くんも、こくんと頷いた。
「……また、みんなで遊ぼうね」
「……うんっ!!」
私は何度も頷いた。
本当に、嬉しかった。
1ヶ月も眠っていた私を、みんなが待っていてくれた。
会いに来てくれた。
忘れないでいてくれた。
「……ありがとう……っ」
すると。
「……はいはい、感動の再会はいいんだけどさぁ」
聞き慣れた声が割り込んだ。
及川さんだった。
「みんな、○○はまだ病み上がりなんだからね? あんまり騒いじゃダメだからね?」
「「「お前が一番騒いでただろ!!」」」
岩泉さん、松川くん、花巻くんの声が見事に重なった。
「えええ!? 俺!?」
「お前だよ!!」
病室に笑い声が響く。
……ああ。
やっぱり、みんながいると楽しい。
そう思っていたら。
及川さんが、すっと私のベッドの横に来た。
「……○○」
「……ん?」
及川さんは、私の顔を覗き込んで、にこっと笑った。
「明日、俺が一番最初に来るからね♡」
「…………へ?」
「さっき約束したでしょ?」
「……っ!!」
思い出した。
電話で告白してくれたこと。
明日、直接もう一度言ってくれるって約束したこと。
「~~~~っ!!////」
一瞬で顔が熱くなった。
すると。
「「「「「……は?????」」」」」
病室の空気が凍った。
日向くんが口をぽかんと開ける。
「……え?」
黒尾さんが、にやぁっと笑う。
「……へぇ?」
花巻くんが及川さんの肩を掴む。
「……おい、クソ川?」
松川くんも、笑顔で続けた。
「……及川くん?」
岩泉さんは拳を鳴らしている。
「……徹?」
「ちょ、ちょっと待って!? なんで全員そんな顔してんの!?!?」
研磨くんがぼそっと呟いた。
「……告白したんだ」
「研磨くん!?!?」
「えっ!? 告白!?!?」
日向くんの声が病室に響いた。
「及川さん、○○のこと好きなの!?!?」
「……えっとぉ……」
及川さんが珍しく言葉に詰まる。
私は布団を鼻まで引き上げた。
「…………////」
もう無理。
恥ずかしすぎる。
すると、岩泉さんが及川さんの首に腕を回した。
「……おい、徹。ちょっと廊下来い」
「えっ、岩ちゃん!? なんで!?」
「いいから来い」
「ちょっ、待って!? ○○!? 助けて!?」
「……え、えっと……」
私は布団の中から小さく手を振った。
「……が、頑張って……?」
「○○ぉぉぉ!?!?」
ガチャッ!!
「おら、来い!!」
「岩ちゃぁぁぁん!!」
及川さんは岩泉さんに連行されていった。
残された病室では。
花巻くんが私の隣に座り、にっこり笑った。
「……さて、○○ちゃん?」
「……は、はい……?」
松川くんも反対側に座る。
黒尾さんまでベッドの足元に立った。
「……及川と、いつからそんな関係になったのかなぁ?」
「…………」
「「「詳しく聞かせてもらおうか♡」」」
「いやぁぁぁぁぁ!!!!////」
病室に、私の叫び声が響き渡った。
——ちなみに、そのあと看護師さんに全員まとめて怒られた。
つづく♡
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コメント
1件
うわぁ…良かった…!! みんなが病室に一気に来て「おかえり」って言ってくれたシーン、私も一緒に泣きそうになったよ。及川さんの告白の後だからなおさら熱い展開だったね!みんなに問い詰められる○○ちゃん可愛すぎるし、岩泉さんが及川さん連行するところ笑った。待っててくれる人がいるって、本当に幸せなことだね…😭💕