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みこと〜!!読んだ読んだ、第4話!😭💕 澪ちゃんの「終わったのにずっと苦しい」って気持ち、めっちゃ伝わってきた…。PTSDって言葉だけじゃ片付けられない、身体が覚えてる恐怖ってリアルだよね。でも悠真くんが「近く行ってもいい?」ってちゃんと許可取るところ、最高に優しくて尊い…!男性不信の澪ちゃんが震えながら服掴んで寄ったシーン、もうダメだ泣いた😭✨ 「よく頑張ったな」の一言に全部詰まってるね。一歩ずつ、でも確実に変わっていく2人の関係、これからもめっちゃ応援してるよ!!次の話楽しみにしてるね⋆♡
翌日の昼過ぎ。
涙が落ち着いたあとも、澪はしばらく俯いたままだった。
泣いたことが恥ずかしかった。
誰かの前であんなふうに泣いたのなんて、いつ以来だろう。
思い出せないくらい昔だった。
「……ごめんなさい」
また零れた謝罪。
すると悠真は苦笑した。
「ほら、また」
澪は小さく肩を竦める。
自分でも分かっていた。
謝る必要なんてないのかもしれない。
でも口が勝手に動いてしまう。
怒られる前に謝る。
嫌われる前に謝る。
許してもらうために謝る。
それはもう癖だった。
生き残るための。
「そんなに謝らなくていいよ」
悠真は静かに言った。
「ここでは誰も澪を怒らないから」
その言葉を聞いた瞬間。
胸の奥が少し痛んだ。
信じたい。
でも信じるのが怖い。
もし期待してしまったら。
もしまた裏切られたら。
そう考える自分がいた。
それから数週間。
澪は少しずつ変わっていった。
最初はリビングで食事を取れるようになった。
次は自分から「おはよう」と言えるようになった。
学校では女子の友達もできた。
けれど。
夜だけは違った。
夜になると昔が戻ってくる。
夢の中で。
何度でも。
何度でも。
悠真 side
澪は笑うようになった。
本当に少しだけ。
でもその笑顔を見るたび、悠真は安心できなかった。
笑っているから大丈夫。
そんな単純な話じゃない。 知っていたから。
夕飯を食べている時。
テレビを見ている時。
友達の話をしている時。
そんな時の澪は普通の高校生に見える。
でも。
夜になると違う。
時々、部屋の前を通る。
すると。
押し殺したような泣き声が聞こえることがあった。
助けに行きたい。
抱きしめてやりたい。
大丈夫だと言ってやりたい。
でも。
それが本当に澪のためなのか分からなかった。
近づけば怖がらせるかもしれない。
男である自分は、どうしてもその不安から逃げられなかった。
だから。
見守ることしかできない夜もあった。
それが悔しかった。
ある夜。
澪は夢を見た。
暗い廊下。
閉ざされた部屋。
逃げられない恐怖。
足音が近づいてくる。
心臓が壊れそうになる。
やめて。
来ないで。
嫌だ。
夢の中で叫んでも声にならない。
気付けば涙を流しながら目を覚ましていた。 息が苦しい。
呼吸がうまくできない。
胸が痛い。
夢だ。
分かっている。
ここは昔の家じゃない。
榊家だ。
安全なはずだ。
なのに。
身体だけが理解してくれない。
終わったはずなのに。
終わっていない。
朝が来るたび安心する。
でも夜になるたび全部戻る。
何度朝が来ても。
何度安全だと言われても。
身体は忘れてくれない。
「……っ」
嗚咽が漏れた。
涙が止まらない。
苦しい。
怖い。
消えてしまいたい。
そんな考えが頭をよぎって。
澪は自分自身が怖くなった。
「澪?」
部屋の外から声がした。
悠真だった。
「……入っていい?」
ちゃんと許可を待つ声。
澪は震えながら頷いた。
悠真はゆっくり部屋へ入る。
そしてベッドから少し離れた床に座った。
「夢?」
澪は頷く。
「……忘れられない」
掠れた声だった。
「終わったのに」
涙が零れる。
「ずっと苦しいの」
「怖いの」
「なんでなの……」
悠真は黙って聞いていた。
途中で遮らない。
否定もしない。
ただ受け止める。
「ちゃんと傷ついてたからだよ」
静かな声だった。
「澪が弱いんじゃない」
「怖かったことを身体が覚えてるだけだ」
澪は顔を覆う。
涙が止まらない。
「ぼく、変なの……」
「変じゃない」
即答だった。
「澪は生き残ったんだ」
その言葉に。
何かが切れた。
澪は声を上げて泣いた。
子供みたいに。
今まで押し込めてきたもの全部を吐き出すみたいに。
悠真は何度も手を伸ばしかけた。
そして止めた。
抱きしめたい。
でも怖がらせたくない。
その葛藤で胸が痛かった。
しばらくして。
悠真は小さく聞いた。
「……澪」
涙で濡れた顔が上がる。
「近く行ってもいい?」
確認する声。
選ぶのは澪だった。
澪は目を見開いた。
それから小さく頷く。
悠真はゆっくり近付いた。
逃げられる距離を残したまま。
そしてそっと背中へ腕を回す。
澪の身体が震える。
けれど。
怖くなかった。
悠真は強く抱きしめない。
閉じ込めない。
ただ支える。
「大丈夫」
静かな声。
背中を優しく撫でる手。
「ここでは、もう怖いことしないから」
その瞬間。
澪の中で何かが崩れた。
怖くない。
男の人なのに。
触れられているのに。
怖くない。
信じられなくて涙が溢れる。
澪は震える手で悠真の服を掴んだ。
そして少しだけ身体を預ける。
確かめるみたいに。
恐る恐る。
悠真は目を見開いた。
澪の方から寄ってきた。
初めてだった。
胸が苦しくなるほど嬉しかった。
同時に怖くもなった。
この小さな信頼を壊したら。
澪はもう誰も信じられなくなるかもしれない。
だから。
絶対に壊したくなかった。
悠真はそっと頭を撫でる。
「……よく頑張ったな」
自然に零れた言葉だった。
澪はまた泣いた。
でも。
少しだけ。
安心したみたいに。