テラーノベル
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耳を塞いだヘッドフォンは乃希にとって命綱だった
乃希は昔いわゆる隠キャだった、メガネ、マスク、ヘッドフォン、その見た目でいじめを受けていた。私は付けたくて付けてる、ノイズを遮断するために、メガネは近視だから、マスクはなんとなく。
「乃希って話聞く気あんの?」
不意に言われた言葉に何も返せなかった。
「零実が聞いてんじゃん、早く答えなよぉ」
れみの取り巻きの言葉に思わず顔を顰める、昔から苦手だ、
「耳鼻科行ったら?」
この子は誰だっけ?
わたしは昔から興味がないことは覚えられなかった。
「凉鳴さん、話聞いてた?」
先生の話方は少し癪に触る、それ以前に聞くのと覚えるのは違う。
「ほんと記憶力ないね」
「嘲笑の声だなぁ」と呑気な考えでいた小学生の頃はまだ良かった。
ほんとうの始まりは中学からだった。
1人でお昼ご飯を食べていると
「この子ほんと記憶力なくて」
となぜか隣の席の……えっと…誰だっけ、
「名前とか覚えられないって」
私からすると知らない人にいろいろ言われているのである
「小学生の頃もそうだったんだよ〜」
私の幼馴染でもなんでもないないれみがいろいろ言ってくる
それがとにかく嫌だった
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