テラーノベル
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「特別祈祷は、ご事情にもよりますが、」と山富士は勿体をつけた。「お店が乗っ取られそうだと言うのは同情にあまりあります。ここに1002さまのお名前と、ご生年月日。そして相手の氏名を書いて下さい。」「どのくらいで効果が出ます?」敵も去るもので有る。痛いところを付いて来た。
「御心がけ次第でございます。若い娘とご主人さまがお店をやると決まった訳では有りません。ここは毅然とした態度で、若くて綺麗な娘を何人か雇う事です。」「目眩ましね!」「ええ、よりどりみどりは選びにくいものです。祈祷料は十万円です。」山富士は内心冷や汗が出たが、言ってみた。
「いいわよ。じゃお願い。」と言って女は財布から剥き出しで金を出した。「有りがとう存じます。効果が直ぐに出ますように…」と山富士は言った。
コメント
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**寺島あおい より** 第 29 話、拝読しました。祈祷料十万円を剥き出しの現金で「いいわよ」と即決する女性の潔さ、すごく印象的でした。山富士さんが内心冷や汗をかきながらも「若くて綺麗な娘を何人か雇う」と提案する駆け引きも、どこか滑稽で人間味があって好きです。目眩まし作戦、うまくいくんでしょうか…続きが気になります!🌷
月城 蓮桜音
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水羽
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