アイテム番号: SCP-1749-JP-J
オブジェクトクラス: Ticonderoga
特別収容プロトコル: 現在日本支部すべてのサイトにSCP-1749-JP-J専用の相談窓口を設置しており、相談を受けた場合はSCP-1749-JP-J感染者(以降対象)を特定し拘束、Bクラス記憶処理を施した上で解放してください。また日本全国の公共施設にエージェントを潜入させ、対象と「妻」のグループを確認した場合は近辺にいるエージェントは無自覚を装って対象の言動を阻害し、SCP-1749-JP-Jを無力化してください。
また、当該オブジェクトの感染の有無を判別するため、全ての財団職員は本ファイルの閲覧が義務付けられています。この行為に対し疑問を呈す、または拒否する職員が確認された場合は感染の可能性があるため、感染の有無が判明するまで拘留してください。
説明: SCP-1749-JP-Jは特定の人間関係にのみ発生しやすい異常な精神影響の総称です。SCP-1749-JP-Jは男女が婚約関係にある場合に存在する”姑”や”義母、義父”に当たる人物が感染しやすい傾向にあることが分かっていますが、両方が感染した事例は確認されていません。
SCP-1749-JP-Jに感染した人物(以降曝露者)は「妻」に当たる人物に軽い敵意を示し、その人物に世間一般的にいう「嫌がらせ」を連続して行うようになります。さらに曝露者は自身の能力や技術を極度に過大評価し、「妻」にあたる人物が持つ能力や技術を軽視•罵倒します。しかし、曝露者と「妻」にあたる人物が2人以上でいるとき第三者が曝露者に対し、戒める又は軽い罵倒の言葉を発すると曝露者の当該オブジェクトのミーム汚染がある程度軽減されます。
特筆すべき事項として、SCP-1749-JP-J感染者がとる異常行動は一定ではなく感染者それぞれで以下のように異なることがわかっています。
• 妻の立場にあたる人物(以降、被害者)の嫌味を言う
• 被害者の評判を落とすような話。この話はほぼ全て感染者による虚偽の内容である
• 被害者の評判を落とそうと妨害工作を行う
• 被害者を殺害しようとする
補遺.1 オブジェクト無力化事案
──────────────────────
日時: 2021/05/21
場所: 富山県[編集済]銀行
状況報告: 曝露者は女性で凡そ70代前半。曝露者にとって息子の妻と推測される女性が同伴していた。窓口で対応したエージェントによると、「何もかも妻にやらせようとしていた」と報告している。
無力化手段: 曝露者に対し、本人が記入しなければならない旨を伝える。さらに書類に記入された文字は乱雑であり判読が困難であった為、その旨を指摘した。
付記: 後に妻にあたる人物を特定しインタビューを行ったところ、「あれ以降■■さん(※1)は嫌がらせを行わなくなった」と語った。
──────────────────────
コメント
2件
このSCPの元ネタは、"嫁いびり"です。 当初通常記事にしようかと思っていたのですが、私自身、嫁いびりをする人など「人として終わっている」と思っているのでこれでもかといった感じで皮肉の意を込めて、ジョーク記事とさせて頂きました。 P.S.上のフレーバーテキストは私の本心も少し入っております。
フレーバーテキスト 普通の人間なら、「嫌味や嫌がらせをするのは悪いことだ」と思うのが当たり前。言ってしまえば"バカ"にだって出来る。そのできて当然な事をこのSCPは出来なくしている訳だ。正に異常である。 感染者も本来は出来るはずなのに、出来なくさせられているのだ。まさか感染者ら、元から嫌がらせを行っている"気狂い"なはずがない。私達は"感染者"を救わなければならない。 - ■■博士