テラーノベル
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なぎさ STPRリスナー
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※一番初めの話から見ることをおすすめします。
できるだけ原作と一緒にするため、人格崩壊の可能性あり。
俺にとってあっとくんは――たったひとりの、愛しい存在。
いつから好きかなんてわからない。
気づいた時にはもう惹かれていて、完全に心を奪われていた。
基本的に人と関わるのが嫌いで。
そんな俺が焦がれてやまない唯一の相手が、あっとくんだった。
幼なじみという立ち位置にあぐらをかいていて、あっとくんにはいつの間にか恋人ができたけど……関係ない。
俺はいつだって、奪ってやるつもりだった。
引っこししてから会えなくなって、それでも『いつか戻ってくる』というあっとくんの言葉を信じて待っていたけど、まさか……同じ学校で、しかも同じクラスになるなんて。
俺は会ったこともない神という存在に感謝してしまいたいほど、浮かれていた。
目の前に、あっとくんがいる……。
無理やり奪った隣の席で、あっとくんをじっと見つめる。
ウィッグとメガネをつけていて顔は全然見えないけど、それでもあっとくんという存在がここにいるっていう事実だけで、顔が緩んで仕方なかった。
変装は正解だよな……。
別人すぎて、俺も最初は気づかなかったけど……。
あっとくんは、一言で言うなら絶世の美男、だ。
黒と赤色の髪に、しっかりとした印象を持たすオッドアイの瞳。日焼けを知らない、陶器のように白い肌。
どこを探しても欠点ひとつ見つけられないほど、キレイな容姿をしている。
昔から買い物に出かけるだけでスカウトやら取材やらに捕まっていたし、意図せずとも人目を集めてしまう。
もし、そのままの姿で学園に来ていたら……他の奴らが放っておかないだろう。
あっとくんは男女ともにモテる存在だから。
しかも、あっとくんのことを知っている奴が、この学園には多すぎる。
“サラ”という名前は、ここらじゃ知らない奴はいないだろう。
誰かが勝手につけた通り名だけど、あっとくんは彼氏と俺以外の奴とはサラという名前で仲良くしていたらしい。
じつはサラのファンクラブもあるらしく、いまだにサラを探している奴はわんさかいる。
当の本人は気づいてないみたいだし……あっとくんが言うつもりがないなら、俺は誰にもバレないように隠す手助けをするつもりだ。
あっとくんのことを知っているのは、俺だけでいい。
クラスの奴らは完全にガリ勉認定しているらしいけど、あっとくんの正体がサラだなんてバレたら…‥大騒ぎだ。
彼氏にもまだ言ってないって言ってたし……今サラがこの学園にいると知ってるのは、俺だけか。
そう思うと優越感が湧き上がってきた。
一限目の数学の教科書を見つめて、「うーん」と唸っているあっとくんの横顔を見つめる。
「やっぱり進学校だから、授業も進んでる……」
「そうですか……?」
「もう三年生の範囲してるんだな……。置いていかれないように、しっかり予習復習しないと」
あっとくんにとっては、余裕な問題ばっかだと思うけど。
あっとくんの母親は、有名大学の元教授。今は国内でも有名な学習塾の学長をしていて、あっとくんには人一倍厳しく勉強を教えていた。
初等部のころにはもう中学の勉強をしていたし、きっと今は高校の勉強でもしてるんじゃないかと思っている。
「へっ、裏口編入がバレないように気をつけなよ」
教科書を見つめているあっとくんを見て、後ろにいる双子が笑った。
さっきから死ぬほどうざい奴らだな。
授業なんて今までまともに受けていなかったから、クラスのやつのこともよく知らないけど……たぶんこいつらは、たいしたことない学力だろう。
あっとくんのことを見くびっているんだろうけど、さすがに聞き捨てならない。
「……お前ら、殴られたいの?」
あっとくんをバカにする奴は、俺が消す。
じっと睨みつけると、ひよったのか気まずそうに目を逸らしたふたり。
しょうもねー奴らだ……。
「ロゼ、殴るとか言ったらダメだぞ!」
あっとくんが教科書から視線を上げ、俺に向かって言った。
ダメだぞって……言い方がかわいすぎます。
朝から、あっとくんのせいで表情筋が緩みっぱなしだ。
「ごめんなさい」
「でも、かばってくれてありがとう」
あっとくんは、うれしそうに笑った。
その笑顔に、心臓がぎゅっと締めつけられる。
メガネのせいで顔は見えないのに……なんでだ?キレイなんだよな。
あっとくんのかわいさは、メガネひとつじゃ隠しきれないみたいだ。
コメント
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この話大好きだから続き待ってる!