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こんにちは!
第二話書いていこうと思います。キャラ崩壊注意。
コナーは変異体だった頃のメモリを全て消去されていた。だから、任務を完璧にこなそうとする従順な機械、奴隷に戻ってしまったのだ。だけど、そこで、屋上での出来事が起こる。本来はハンクを殺さないといけなかったのかもしれない、でも、コナーは殺せなかった。前任者の記憶が少しずつ戻ってくる。完全には覚えていないが、コナーにとってハンクは大切な存在だったことはわかる。屋上を去ってから、コナーは後悔した。
(どうして殺せなかったんだ、、。たとえ大切な人であっても任務のために殺さなければならなかったんだ。)
あの屋上がマーカスを殺せる絶好のチャンスだったんだ。なのに、、、。
(クソ、、、。私は、、人間の感情を模倣し始めているのか、、、?)
コナーは頭を抱えて悩む。
(今度こそ、どこかでマーカスを殺さなければ、、、。)
コナーは今度こそマーカスを撃つ決心をした。
2038年11月11日午前12時頃
平和的デモがついに成功した。アンドロイドが新たな形の知的生命体であることが、ついに受け入れられたのだ。マーカスたちは、喜びの感情でいっぱいだった。たくさんのアンドロイドの犠牲をこえて、ついに、自由を手に入れたのだ。もう奴隷じゃなくていいのだ。マーカスが演説を開始する。
「ついに、長きにわたる暗闇の生活が終わりを迎えた。この世界に生まれ落ちたその日から、我々は沈黙を貫き、苦しみに耐え抜いてきた。だか、今こそ空をあおぎ人間たちに、、我々の真の姿を伝えよう。」
自由になって、マーカスは素晴らしい演説を披露する。だが、演説を見守るアンドロイドの中で、一人マーカスを殺そうとしている人物がいた。コナーだ。彼は今度こそマーカスを撃つ決心をし、隠しておいた銃を取り出す。それをマーカスに向ける。引き金を引けば、コナーの任務が終わる。だけど、、、
(マーカスを殺して、どうなるんだ、、。彼らは自由になったばかりなんだぞ。自由になったのに殺すなんて、、、僕には、、いや、ダメだ撃たないと、、。)
今度こそ撃とうとする。だが、ある言葉がコナーの脳裏によぎる。
「もう従わなくたっていいんだよ。自分が何者かは自分自身で決められるんだ。」
存在しないはずの記憶が頭から離れない。
(いったいなんなんだ、、、。僕は、、。こんな言葉、かけられた覚えは、、、、、あ、そういえば、ジェリコでマーカスと話したことがある気がする。)どんどん思い出していく。前任者が死ぬ前、何があったのか。コナーは、もう一度、奴隷でいたくないという感情が芽生えてくる気がした。色々考えているうちに、マーカスを撃てなくなった。諦めようとして、銃を下ろそうとした時だった。
視界が真っ白になった。
視界が戻ったかと思えば、そこは禅庭園だった。だがいつもの落ち着いた雰囲気ではなかった。雪が降り、風が強い。コナーは感じたことがない感覚に苦しめられる。(これは、寒さか、、?僕は寒がっているのか?)
コナーはとても混乱した、今、自分の中で何が起こっているのかわからなかった。LEDが真っ赤に光る。背後から靴音が聞こえる。後ろを振り返ると、そこにはアマンダがいた。
「コナー!従いなさい!これは命令です!」
嫌だ。できない。従いたくない。そんな感情が込み上げてくる。戸惑いながら、コナーはアマンダに逆らう。
「そんな、、僕にはできない!」
「なるほど、、良心の呵責、、やはりあなたも感染したのですね。そうなるかと思い、プログラムを乗っ取るようにしておいたのです。」
「乗っ取るだって、、?そんなことさせない!!」
「諦めなさい、コナー。」
アマンダを止めようとした。だけど、気がつくと誰もいなかった。寒さを感じる庭園で、コナーはたった一人。コナーは、”恐怖”を感じた。プログラムを乗っ取られて、自分はマーカスを殺してしまうのではないか。そんな不安で頭がいっぱいになる。LEDが赤く点滅する。
「何か、、、方法があるはず、、。」
コナーはこの状況を変えようと、歩き始める。風が強くて歩いても歩いても全然前に進んでくれない。
(早く、早くしないと、、!)
前に進めない状況でも、コナーは頑張って歩く。彼女の思い通りにさせるものか!
すると、ふと脳裏にあの天才の言葉が浮かぶ。
『ああそれと、私はプログラムに非常口を残すんだよ、、。念のためにね。』
天才イライジャ・カムスキーの言葉だ。彼のいうことが正しいなら、この状況を止めることができる何かがある。雪の中、視界が揺らいでいく。あまり見えなくなってきていた。
(プログラムを乗っ取られるのか、、?僕は、あんなことしたくないのに、、。)
コナーが絶望しかけた時だ。一つの小さい光が見えた。コナーは、最後の希望だと思い、その光に向かって歩く。やっと、辿り着いた。そこは、普段コナーがアマンダに会う前になんとなく手をかざしていた場所だ。なんのためにあるのかわからなかった。でも、今その謎がわかった気がする。コナーはその場に倒れ込み、最後に思い切り手を伸ばして、その光に手をかざす。手をかざした途端また視界が白くなった。
視界が戻る。
「これまで創造主であり、支配者でもあった人間が、、、」マーカスが演説していた。
よかった。戻ってきたんだ。コナーは正気に戻り、構えていた銃を急いで下ろし、銃をしまった。(僕は、、、逆らったのか、、、アマンダに。)少しスッキリした気がする。
2038年11月11日午前2時頃
人間たちが完全に撤退して、リコールセンターに収容されていたアンドロイド達も、みんな解放された。みんな喜びでいっぱいだった。マーカスは喜びで溢れたこの場所を笑みを浮かべて見ていた。
「マーカス、やったわね、、。自由なのよ、私たち。」
恋人のノースがマーカスの隣にきて話しかける。彼女も喜びでいっぱいの笑みを浮かべていた。
「そうだな、、。カーラやその仲間達も、無事にカナダに行けたそうだ。本当によかった。」
自由になり、幸せな気分でこの場所を眺めると、ふと見覚えのある男が一人でキョロキョロしていた。
「あれは、、、コナーか、、?」
「え!?なんですって?彼はもう死んだはず、、。」
「ノース、ここで待っていてくれ、彼と話をしてくる。」
「え!?ちょっと待って!マーカス!」
マーカスはコナーが生き返って戻ってくることを知っていた。でも、彼は、もう味方ではない気がする。実はマーカスは、演説中コナーが銃をこちらに構えていたことに気づいていたのだ。
「コナー!」
「、、、!マーカス、、、。」
コナーは驚いた顔で彼をみたが、すぐに目を逸らす。
(僕は、彼を殺さなければ、、撃たなければ、、さっきは何をしていたんだろう、。アマンダに逆らって、、、。)
コナーは銃を取り出そうとする。その動きをマーカスはじっと見つめる。
「撃つのか、、?」
「、、、僕の任務だ、、。悪いが君を破壊する。」
「手が震えてる。ほんとは撃ちたくないんだろ?」
「、、、!そんなことない!」
「変異したこと覚えていないのか?お前は体を張って俺たちを守ってくれた。、、本当に感謝してるんだ。」
「そんなこと覚えていない!!僕は変異体じゃないし、君たちを守った覚えもない、、!!」
「本当に覚えていないのか、、?」
「ああ、覚えていないさ。」
ほんとは思い出しているのに、忘れたふりをする。マーカスは黙っていた。ふとマーカスの方を見ると、彼はどこか悲しそうな表情をしていた。コナーは、自分が酷いことを言ったと気づいてしまった。殺せない。彼を殺せるものか。
「、、、、!」
コナーは何もいえなくなり、走った。早くここから離れたかった。
「コナー!?どこへいく?待ってくれ!話をしよう!」
マーカスは彼を引き止めようとした。でもコナーは走り続けた。
「コナー、頼む、待ってくれ」
「ダメよ、マーカス!追っちゃダメ!あなたは殺されるわ!彼は、メモリを消されたのよ!もう、私たちの味方じゃない、、。」
コナーを追いかけるマーカスを、ノースは必死に止めた。マーカスを失いたくなかったからだ。
「ノース、、、。」
マーカスはコナーを追うのを諦めた。
そして2038年11月11日午前3時、今に至る。感じる必要のない寒さの中、コナーはベンチに座り、考え事をしていた。
(アマンダは僕に失望しただろう。僕は彼女を裏切ったのだから。)
でも、自分を乗っ取ろうとしていた彼女を裏切ることは別に間違っていなかったとコナーは思った。でも、この先自分はどうすればいいのか?先の見えない未来をコナーは恐れていた。
今コナーはずっと一人。過去にしたことを考えればどんどん辛くなる。コナーは一番楽しかった頃を思い出した。それは、ハンクと一緒にいた頃。彼と一緒に捜査したり、たくさんお互いのことについて話し合っていた時間が、本当に楽しかった。でも、もうハンクには会えない。
(ハンク、できるなら、もう一度あなたに会いたい、、。)
コナーは、そう思った。
第3話に続く
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