いちゃいちゃさせたいだけの小説Part3
あっどうも
・コノハ×美佳
・18要素有
・あんまりいつもみたいに18部分書いてない
・美佳ちゃんもコノハちゃんも可愛い
・デスゲーム書こうとすると指が拒否するんです…人が死んじゃってるから……
・まぁ嘘ですが
・20代設定にしてあげてください
通報❌ 荒らし❌
最低限のモラルさえあればもういいぜ
自由人×それに振り回される少女の日常の1片を是非ご覧下さい·͜·❤︎
「…そう。他には?」
「あ……えっと、、、そ、その、、」
「売春……してました…」
売春。敢えて言い換えるのなら、パパ活。私の場合、お金目的に男性と性行為をすること。法律的に厳しい一面がある変わりに、単価はかなり高い。高収入。当時生活が厳しかった私にとって、唯一の稼ぎ口だった。
何故そんなことを話しているのか?それには、ほんの数日前の出来事が深く関わっている。
「喰らいやがれです!」
「嫌だぁぁぁぁ”」
夏も本格的に熱さを帯びてきた。いわゆるイツメンで、やって来たのは都会から少し離れたキャンプ場。
目の前では、桃色の髪の毛を乱雑に2つに縛り上げている…一見、女子大学生…と、その子と対照的に銀色の髪の毛を綺麗に1つに束ねた…一見、女子高生が居る。
桃髪の正体は、美佳ちゃん。銀髪は莉愛ちゃん。莉愛ちゃんは背丈や雰囲気から女子高生に見えるが、紛れもない女子大学生。そして、少々説明が厄介な美佳ちゃんだが、結論だけ言えば男子大学生。細かい話は辞めにしよう。
美佳ちゃんの手に握られている謎の機械は、どうやら水鉄砲のよう。美佳ちゃんによる悪改修で威力が増した水鉄砲の餌食にされている莉愛ちゃんを遠目で眺める。
「こーのはっ!輪に入らなくて良いの?」
横からふと声を掛けられる。私に話しかけてきたのは元アイドルの美しい女性、葵さん。その隣で気の毒そうに莉愛ちゃんを眺めているのは維申君。2人とも、既に大学を卒業している。
「あの輪に入ったらどうなるか分かります?水鉄砲の対象が私たちになりますよ。」
「確かにそれは面倒ね…」
葵さんがふふっと笑うと、維申君が助けてくる、とだけ告げて莉愛ちゃんの救出に向かう。そろそろ怪我をしかねないと踏んだんだろう。
隠すも何も無い。私は、美佳ちゃんの事が好きだ。それ故、維申君と莉愛ちゃんが羨ましく見える。私達は、2人のように愛し合っている訳じゃない。私の一方的な愛なのだ。美佳ちゃんはどこか掴みどころのない性格なので、好きと伝えても上手く伝わるとは思えない。そう思い、また想いを内に秘める。癖なのだ。
それに、私なんかが美佳ちゃんの隣に立ってはいけない。分かっている。私のように腐りきった者が美佳ちゃんと同じ空間に居るというだけでも、なんて厚かましいのだろうと思えてしまう。
夜。
「僕は寝ます!明日は9時に起こしてください!」
「悪いけど明日は7時起きだから。私も寝るね。おやすみ。」
「私も、行ってくるわね。眠かったら先に寝てて。」
基本、莉愛ちゃんと美佳ちゃんの就寝時間は早い。葵さんは人目につかない時間帯でキャンプ場に設置されている温泉施設に向かう。それも元アイドルという肩書き故だろうか。
維申君と2人になった空間で、他愛も無い話をして笑う。そんな楽しい時間を過ごしていると、ふとよぎるのだ。
美佳ちゃんへ、気持ちを伝えるにはどうしたらいいか。
維申君は比較的あの自由人…美佳ちゃんの扱いに慣れている。彼に聞けば、具体的にアドバイスを貰えるかもしれない。無論、彼は私が美佳ちゃんを、好きと知っている。
「……美佳に、気持ちを…うーん。」
「やっぱり、、無理なんでしょうか?」
「一般的な感覚だけでいうなら、女の子に好きって言われて嫌な気持ちになる男なんて居ないと思うけどね。」
目を軽く伏せ、想像してみる。美佳ちゃんが私の隣で笑っている。妄想でしかないその光景を現実で求めてしまうのは、我儘なのか。
「取り敢えず、自分の長所短所を全部把握してみたら?」
1週間後
かくして始まった謎の会議。
時間帯 深夜1時半〜
場所 リビングルーム
参加メンバー
・コノハ
・維申
・葵
目標
コノハの長所短所をしっかり見つけ出し、美佳との恋愛を成就させる
面接かとツッコミたくなるような質問が多々飛んでくる。自分の長所を語るのは得意だ。高校生の時、何度も何度も演劇の舞台で挑戦してきた対話技術がある。
ただ、短所でつまづいた。過去にあったことをまとめていた時。
高校生時代の事をよく聞かれた。そんなひと部分。
「…そう。他には?」
「あ……えっと、、、そ、その、、」
「売春……してました…」
は?と言うように、維申君と葵さんが一斉に目を見開く。当たり前だ。女子高生の売春など、許されることでは無いから。それでも、これは皆に伝えておく必要があると思っていた。
私は穢れている。汚いお金で生きていたから。
「お金に……困っていたんです。丁度重なった思春期とか、反抗期とか。演劇を続けるには、お金が必要。でも、私の家は母子家庭だからお金に余裕なんてある訳ない。お母さんは気にしなくていいと言ってくれるけれど、流石に私としても気が引けたんです…。自分でお金を稼ぐ手段として用いたのが、売春でした。」
引かれるか?軽蔑されるか?帰ってきたのは予想外の対応。慈愛に満ちた、優しく宥める様な、暖かい目で私を見つめる2人が私の心を奪う。
頑張ったんだね。
そのんな甘い言葉を囁かれ、抱き締められる。今まで我慢していたものが…涙が、溢れ出ていた。怖かった。苦しかった。否定されると思っていた。褒められた行為ではないから。人として、あまりにも腐った行為だから。
必要以上、何も聞いてこない優しさ。2人の性格が、滲む。私の会話相手にするには、あまりにも勿体無い相手。暫く慰められた後、ゆっくりと事情を詳しく話していく。
「うぴぃいいいいいぃぃぃいい」
…は?全員で顔を見合わせる。時計を確認すれば、時間は午前2時。うぴぃ……?全員で発狂源の部屋へ向かう。
「り、莉愛……?」
圧倒的な維申君の困惑する声。部屋に入れば、莉愛ちゃんの机の上が荒らされている。
「おっ、てめーらまだ起きてたんですね!」
…莉愛ちゃんの部屋のクローゼットの奥から、美佳ちゃんが現れる。何故、?
莉愛ちゃんが抗議するように叫ぶ。
「美佳がいきなり部屋に入ってきて荒らすから!!」
「人聞き悪いですね。調べ物です。」
これは単なる目安だが……喧嘩や争いの量で言えば莉愛ちゃんと美佳ちゃんはぶっちぎりの1位だ。
「美佳…今、深夜なの。あまり、騒ぎにならない程度に暴れてくれない……?」
「おっと修正。美佳、暴れるな。」
年長組もいつものように会話にキレが無い。やりたい放題モードの美佳ちゃんの扱いは、非常に大変だ。
先程まで話をしていたせいか、変に口が開かない。
「そうですね、僕は反省しました!寝ます!」
「美佳!私のベッドで寝るな、!!美佳ぁぁぁぁぁぁぁぁ」
…はは。お疲れ様、莉愛ちゃん……
「温泉……?」
「そう、二人で行ってくれば?」
相談してから数日後、葵さんからかけてもらった言葉。
「でも、美佳ちゃんは…温泉とか、そういうの、嫌いだと思います。」
美佳ちゃんは、訳ありだが、、、精神が女の子、身体が男の子の性同一性障害者だ。温泉というような施設は、きっと望まないはずだ。
「それくらい考えてるわよ。この温泉は、個室に温泉がついているから美佳も気にしないでしょう。それに、普通の温泉に行けない分、こういうのくらいなら拒まないんじゃない?コノハと一緒なら、尚更。」
…それなら、行けるかもしれない。でも、期待したくない。拒否されること前提でないと、、傷つきたくないから。
「ねぇ、美佳ちゃん、?少し話していい?」
「いいですよ!でも先にホットココアを要求します!!!!」
「あ、うん、作るね。ちょっと待ってて、」
いつも通りの態度には安心している。変に意識しなくて良いから。
「よし、話、するね?」
「はい、何ですか?」
「その……一緒に、お出掛けしない?」
「お出掛けですか?良いですよ!何処に行くんです?」
「……その、、温泉、一緒に、旅行しに行かない、?」
ニコニコしていた美佳ちゃんの動きが止まる。美佳ちゃんの薄っぺらい貼り付けられたような笑顔が固まる。
慌てて補足する。個室の温泉だということや、2人だけで行くことなど。誤解ないように、丁寧に伝える。ようやく、美佳ちゃんの表情が動いた。
「…2人で、ですか?温泉が……個室で」
「う、うん、!嫌、?だよね、?ごめんね、、!」
「……いいですよ。」
……予想外の返答。嘘でしょ?来てくれるの?嫌じゃないの?来てくれるなら、私としては万々歳何だけれど……
「来てくれるの?美佳ちゃん??」
「え?てめーが誘ってきてましたよね?」
「あ、うん。そうなんだけど…少し、意外だったって言うか。」
これは本心だ。嫌がられると思っていた。
「…てめーと2人で、、個室なら、、行ける気がします。美味いもの食ってゆっくりして、寝ます!」
「……うん、嬉しい。楽しみにしてる。」
「何してるの?」
「これ見てください!凄いです!凄いです凄いです!」
…当日。個室の温泉旅館についた時、美佳ちゃんがなにかに興味を引かれていることに気づく。
「こ、これ?」
これは、ただの間欠泉を模したプラモデル…美佳ちゃんが興味を持つ理由は分からないが、発明好きな彼女にとっては魅力的なものなのかもしれない。
「どお?」
「これの着方が分かりません!」
「帯は、自由に結んでいいと思う…とは言ったけど、何それ?」
「くるくる回してみました」
「回してみました、じゃない!ほら、貸して、!」
美佳ちゃんは本当にどこに行っても変わらない。動じない。私が好きな所だ。美佳ちゃんの自由奔放さが好き。今この場で美佳ちゃんの隣に立てている事が嬉しくて堪らない。
「出来た?それじゃ、ご飯食べに行こうか。」
「はい!美味しいもの食べに行きます!」
「…何それ?」
「バイキングって好きなものとっていいんですよね?」
「いや、そうなんだけどさ、、え?」
「なんです?」
「……いや、9つに別れてるプレートに全部同じの乗せてる子初めて見た…から」
「……美味しそうだからいいですよね、あれ、もしかして欲しいです?」
「いや要らない、けど。」
「…コノハも特徴的ですね。」
「え?そう、?そんなに変じゃない、と思うけど。」
「バイキングで野菜食ってるのヤバいですね」
「いや絶対そんなことない!人それぞれだからね、!?」
困惑はするけれど、美佳ちゃんの野菜嫌いも今更なので驚かない。でもちょっと、ほんのちょっとだけ視線が恥ずかしいからせめて数種類の物を選んで欲しい。
「先、お風呂入っていいよ?美佳ちゃん」
「ほぇ?」
「……?」
「僕、てっきりてめーと一緒に入るのかと思ってました!」
…は?
思わぬ発言に顔が熱くなる。
「な、何言って、っ//」
「てっきり、だから2人で個室にしたんだと思ってたんですけど違うんです?」
「違うからッ!!!!//」
この男は正気なのか?
「…嫌ですか?」
「嫌、っていうか、、、え?美佳ちゃんは、、寧ろ嫌じゃないの?」
「、?僕が嫌がる理由なんてありますか?」
「前、話したよね、?身体について、しっかり。」
「話し合いましたね!おぉ!確かに僕、身体について干渉されたくないって言った気がします!」
「う、うん、、そうだよね?だからやっぱり…」
彼女のいつもの笑顔じゃなくなる。
真剣な顔。初めて見るような、人として、しっかりと整った、落ち着きのある顔。
「でも、お前は違います。コノハは、、僕のこと、他の誰よりも、理解しようとしてくれてますもん。」
「……そんなことないよ、私なんかより、維申君の方がずっと、、」
「勘違いしないでください。僕がコノハを評価しているのは、”僕への理解度”じゃなくて、”理解しようとしてくれている”点についてです。」
「コノハ程、僕のこと、頑張って知ろうとしてくれる人は居ませんよ。もしコノハが嫌じゃないのなら、コノハのことも、教えてください。何が今まであったのかとか、僕は絶対責めたりしません。」
…その後になんて言葉をかけたのか、明確には覚えていない。浮かれたまま?もしくは、真剣に話したいと思ったのかもしれない。タオルを巻いたまま、美佳ちゃんが居る湯船にゆっくり浸かる。美佳ちゃんの身体と軽く触れると、彼女が確実に男性である事が伝わって来る。
「何から、話せばいい?」
「……そうですね、何でも、晒け出して下さい。コノハの家は、母子家庭でしたよね。どうして、ですか?」
そう、私の家は、母子家庭。
原因は、、
「お父さんが、浮気して、、私が物心ついた数年後くらいに消えちゃったんだ。本当、最低なお父さんだよね、あははっ、。」
お父さんのことは、覚えている訳ない。だが、一つだけ、言われた言葉が頭にずっと残っている。
「____ブスから生まれるのはやっぱりブスなんだな。」
「そう言われてから、もう、、何も考えたくなくなっちゃって、ね。から回って、沢山失敗して。整形をして、お金欲しさに体売ったりまでして。本当に、親不孝の最悪な人間だよ。」
「……コノハは、ブス、なんかじゃ、ありません。」
「美佳ちゃん。忘れないでよ。私のこの顔は偽物。整形で手に入れた、最悪な汚いお金で生まれ変わった私なんだよ?」
「…そうじゃ、ありませんっ、!」
「もちろんコノハのお顔は、すっごく可愛いです!前見せてもらった整形前のお顔だって、本当に可愛いと思ってます!!でも、それだけじゃない!!!」
「コノハは、、心が、、綺麗過ぎますよ…」
…何を、言ってる、?
話を、聞いていなかったの、?
私は、身体を売って、汚いお金で生きて。
顔も偽物、実力も半端で。
何も成し遂げていない、この私が。
人を、見下すしか、してなかった私が。
人を落として、自分を上げていた私が…、?
「綺麗なわけ、無いでしょ…ッ、?」
「私は、美佳ちゃんみたいに真っ直ぐ生きてきた訳じゃない!最低で最悪な女なの、!」
……ここが、湯船の中で良かった。溜まりきった涙は、葵さん達との対話でいっぱい流した筈なのに。苦しかった記憶を、辛かった記憶を、虚しくて死にたかった程の記憶を、、美佳ちゃんにぶつけるだけで、、、何年間も我慢していた涙腺が崩壊してしまうんだから。
「……コノハ、あんまり自分を卑下しないでください。苦しむコノハが見たい訳じゃないです。」
美佳ちゃんは、分かっていない。
私は、本当に、本当の本当に、
断じて、綺麗でも美しくもない。
汚い金で覆った身体に、その辺に落ちていた偽善をくっつけただけの女なんだから。
「美佳……ちゃん、はぁッポロポロ」
「分かって、、無いよッポロポロ」
自身の身体を覆っていたタオルを取る。
全身を露にした時、普通の男女なら、胸や尻に視線は向くのだろう。だけれど、私は違う。私が服を脱いだ時に、視線が集まるのは決まっている。
右側のお腹。
美佳ちゃんも、例に漏れずに私の右側のお腹に視線をやる。
私の右側のお腹には、、
永遠に治らない、醜い青アザが点在しているから。この青アザを知っているのは、病院の先生と私と、、莉愛ちゃんや葵さんにも言ったか。
「…それ、どうしたんですか、?答えたくなければ、いいです。」
「…お父さんに、虐待されてたの。私ね。」
「…お母さん、は?なんて言ってるんです?」
「知らないよ、このアザの存在自体ね。」
「私は、お父さんから秘密裏に性虐待を受けてた。それが、暴力に変わって、そのままお父さんは浮気相手と消えた。私のこの性格は、お父さん譲りなのかも。最低だよね。」
……多くの人は、私を嫌う。性格で嫌われることもあれば、女としての役目すら果たしにくくなるアザ。好かれる方が、よほど珍しいのだと思う。美佳ちゃんも、きっと同じ。嫌になって、嫌われてしまう。でしょ?
「ねぇ、美佳ちゃん。何か、私に言ってよ。正直な気持ちでいいよ。言われ慣れてる。美佳ちゃんに、言って欲しいの。」
美佳ちゃんは、アザを見てから表情を変えていない。やはり引かれているのだ。もう終わり。湯船を出て、少しだけ外を散歩して、そうしたら何処か安いホテルでも探して1人で泊まろう。付き合わせた美佳ちゃんには、本当に申し訳ないな。
「この、は。」
「……なぁに、??」
あぁ、言われる。嫌だ、望んだ事なのに、嫌だ嫌だ嫌だ。美佳ちゃんに、気持ち悪いとか、死ねとか……言われたく……無いよ……ッ
「コノハ、、は、本当に綺麗ですね。」
何を言われたのか、一瞬理解出来なかった。
「美佳ちゃん、、目、ついてる、?」
「ついてます。この目で、コノハのこと、しっかり見てますよ。」
「コノハ。よく、頑張りましたね。僕じゃ想像も出来ないくらい、頑張ってきたはずです。その手で、頑張って愛をもぎ取ろうと努力してきたんですよね。」
「コノハは、本当に綺麗な女の子ですよ。」
「そんな、こと……ッ」
「もう、良いです。もう、自分を責めなくていいんですよ。今はコノハの周りに、僕らが居ます。」
「美佳……ちゃん、、ッ」
「どうかしましたか?ニコッ」
「私、美佳ちゃんのこと、、本当に、、大好きなの。」
「……伝わってますよ。凄く嬉しいです。」
「…高望みは、しない、、から、、ッポロポロ」
「1回だけ、嘘でいいから、、好きって……言って、欲しい……ポロポロ」
言ってしまった。本当に、美佳ちゃんとの関係は終わってしまうかもしれない。けれど、。嘘で良いから、、好きと言ってもらえれば、また前向きに生きようとできる気がする。
「嘘じゃないです。何万回でも言いますよ。」
「コノハ、僕は君がだいだいだーいすきです。」
言い終わるが先か。美佳ちゃんに腕を引っ張られる。抱き締められる。涙が、甘じょっぱくなった涙が頬を伝う。
今まで生きてきた苦しさが全て失われるように、美佳ちゃんが全てを愛してくれたから。
「僕、よく自分が分からなくなります。でも、自分を見失っても、絶対にコノハのこと、分からなくなったりしないんです。コノハがひたむきに努力してるのを見て、こっそり回復してます。」
「コノハは、汚い人間じゃありません。凄く綺麗な、可憐な美人な、可愛い女の子です。」
「愚問でしょうか。けれど、聞いておく必要はありますよね。コノハ。」
「僕は、君を愛していいですか?」
「……もち、、ろんポロポロ」
「すっごく、、嬉しい……よポロポロ」
夢、みたいだ。絶対届かないと思っていた美佳ちゃんに、抱きしめてもらえてるんだから。
死ぬほど憎んでいたこの青アザも、、美佳ちゃんは、受け入れてくれた。
もう、辛くない。
「コノハ、さっきから話聞いていて、ちょっとやりたいことがあるんですけど良いですか?」
「やりたい、、こと?いいよ?」
「言質は取りましたニコッ」
「ちょっと失礼しますね。」
美佳ちゃんの唇と、私の唇が重なる。
これは、私が高望みしていた世界線の出来事のはずだったのに。好きな人と、唇を重ねられる日が来るとは思っていなかった。少し湯気のたった密室の中で。いつも束ねている桃色の髪が伸びているだけでも愛おしい。
「やりたかったって、これのこと!?///」
「まぁ、これも1つですねぇニコッ//」
「それじゃ、もう一個やらせてください。風呂、上がりますよ。」
「美佳、ちゃんッ!//」
「嫌です?ニンマリ」
ベッドの上に仰向けに寝転がり、全身を晒す。普段は絶対に上着すら脱ごうとしない美佳ちゃんも、今だけは全身を晒している。
「ずっと、もやもやしてたんですよねぇ。コノハが身体を売ってたって聞いた時から。」
「今から全部上書きします。なので、、僕以外の男にはもうこの可愛い身体、見せちゃダメですからね?」
「ん、、ッ///」
多くの男性が避けていた青アザを、撫でるように美佳ちゃんに触れられる。優しい手つきだ。右側腹部に触れていた美佳ちゃんの手が、ゆっくり下に降りて行く。
今までに無い程の快感だった。久しぶりの触れ合いだからでは無い。相手が、他の誰でもない美佳ちゃんだからだ。
そのまま、美佳ちゃんの細くて長い大好きな指が、私のナカに、入っていく。
「んんッ//ッ美佳ちゃ、っ///」
「どうかしましたか、?ニコッ」
「痛かったですか、?あっでも、、ちょっと痛いくらいじゃ、今の僕は止まらないかもですねニコッ」
「しゅッ”…ごく、ぅッ…ッ///きもちぃ、//」
「……僕、あんまり煽り耐性ないですけど大丈夫です??ッ//」
「……ッぅ、//んぅぁ”ッ///」
本当に、ダメだな。
何回もこんな事、経験してきてるはずなのに。
美佳ちゃんと居るってだけで、崩れてしまうんだから。
「ううぅうぁぁぁぁぁあぁぁ」
「……大丈夫?」
「うっうっうっ、うわぁぁぁぁぁあ」
朝から大発狂してる美佳ちゃん、、は、割かし珍しい。
「コノハぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ」
「美佳ちゃん、他の部屋の人の迷惑になっちゃうよ?」
「ああぁぁぁぁああぁぁ」
「美佳ちゃんっ!」
「嫌だ嫌だ嫌だぁぁぁ忘れてくださいぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「一生の不覚ですぅぅううううぁぁぁぁああああ」
「え…っと、、…え?ごめんね、、嫌、?だった、?」
「そんな事ないですよっ!!コノハの可愛い所が見れたので良いんですけどそれにしてもダメージがぁぁぁぁあぁぁぁぁあ」
「忘れてください忘れてください忘れてください!!!!昨晩は何も無かったです!!ねぇ!?」
あまり美佳ちゃんが気にしているであろう身体について弄ることは流石にしない。とはいえ、少しくらい意地悪したくなるのが心情だ。
「美佳ちゃん可愛かったもんねぇ??沢山ぎゅってしてくれて嬉しかったよぉ〜」
「うがぁぁぁぁあぁぁぁぁあやっぱりコノハ嫌いですぅぅうううう」
美佳ちゃんの荒れ具合のおかげで少し隠れてるけれど、私の顔だって凄く熱い。
「お昼ご飯、維申君達が用意して待っててくれるからそろそろ帰るよ、?」
「……うぅ…はい…」
「着替えてきて、、」
「ぅぅうううう」
「よし、どうです?」
「……美佳、ちゃん?それ、、どうしたの?」
宿を出る直前、身だしなみを鏡の前で整えている時に気づいた。
美佳ちゃんが着けているのは、私のよくつけていたリボンの色違い。似合ってる、、というより、何故美佳ちゃんが持っているんだ、と疑問になってしまう。
「これです?これはコノハと旅行行くって決まった時に、あの3人が秘密でお揃いにって買って渡してくれたのです!」
「……秘密って、言っちゃダメなんじゃ、?」
「…………確かにですね」
…何なんだこの子は。
可愛いからいいんだけど。
「…すっごい、似合ってて可愛い。嫉妬する。」
「…えへっ、コノハも凄ーく可愛いですよっ!」
「…距離、近い、。くっつき過ぎ。恥ずかしいんだけど…」
「離れたら、見えちゃいますよ〜いいんです?ニンマリ」
「……、?」
「ここ、僕のものだっていう印、バッチリ残ってますよニコッ」
…明らか見えるキスマは全てメイクで隠したと思っていたけれど、、残ってた、みたい…
「ん、じゃ、そこ曲がって?」
「…こっちです?何にもありませんけど…」
「首上げて。」
彼女の首を少し上に逸らさせて、同じ所に私からのマーキングを残す。
「これは仕返し。私の横から離れたら、許さないから。」
「……えへへ、約束ですね!お揃いです、!」
「…キスマなんてお揃いにならないよ。せいぜい5日くらいで消えちゃうし。」
「…それじゃ、消えたらまたつけ直します。コノハもつけ直してくださいねっ!」
顔がまた、火照る。この子は自分が何を言ってるか、理解してるのだろうか?
「リボンもありますし、僕ら凄くお揃いですね!超嬉しいですニコッ」
「……そうだね、私も凄い、、嬉しい。」
「…いつか、お揃いの指輪を付けられたら良いですねっ!」
「…ん…//そうだね。」
少しこそばゆいような思いで口を開く。すると、また、ニコニコしていた純粋な女の子が大人らしい済ました顔の女性に早変わりする。
「コノハ、僕は君にとって完璧な彼氏にも、お兄さんにも、なれません。それでも、絶対何があってもコノハのこと好きでいる自信だけはありますっ!」
「たくさん、話してくれて、ありがとう。コノハのこと、本当大好きです。僕のこと、もっともっと頼ってこき使って下さい!天変地異が起きても、僕は君の隣に居続けますよ。」
「……私も、大好き、だよ、。何があっても、離さないからね。」
私に向かって微笑む美佳ちゃんを横目に上がった心拍数を抑える。
「…折角だし3人にお土産買っていこうか。」
「おぉ!僕はお買い物大好きです!何処に行きますか〜っ?この辺だと大通りに沢山お店があるはずです!可愛いアクセサリーとかもあると思うので一緒に見ましょう!!!」
今だけは、自分のことを愛せる気がする。
美佳ちゃんが愛してくれた私を、私自身が愛さなくてどうする?
少しだけ、変わり者の美佳ちゃんだけれど。
私の愛する大切な人。
今だけは、この暖かさを守り続けてみせる。
この私の大好きな無邪気な子と、支え合って生きてみせる。
幸せに、なってみせるんだから。
コメント
3件
投稿お疲れ様~っ☆ わーっ!ハピエンだっ!ガチでかみすぎる…✨ デスゲームと革命軍のメンツもこんな感じでハピエンだったらいいな…
うわああああああああハピエンだあああああああああ大好きいいいいいいいいいいいいいいうわああああああああああああああああ ほんとに!!!!すき!!!!あああああああ!!!!!!! 美佳ちゃん本編でも戻ってこい!!!!!!!!!!
は、ハピエン!?らふ、どうしちゃったんだ…!!というか美佳ちゃんもコノハちゃんも可愛いなぁほんわかって感じで! だからね?革命ね??美佳ちゃんを生き返らせようそうしよう