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🌹薔薇@dzl社神⭐️男子化
R。
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dz視点
救急車の中で症状を伝え、qnの手を握って声をかけ続ける。我慢してくれたorの為にも、絶対にqnを死なせてはいけない。
5分ほど経ったあと、病院に着いたようだ。着いてすぐ、qnはどこかに運ばれる。少し息を整えたあと、orに連絡を入れる。
『お待たせ。病院着いたよ。市民病院だよ。』
そう送ると、一瞬で既読がつく。ずっとスマホを握って待っていたのだろうか。
or『すぐいきます』
その返事に少し微笑ましくなる。きっと、漢字に変換する余裕もなかったのだろう。僕的には、2人とも両思いだと思うのにな。まあ、間に入るのにはまだ早いか。
そんなことを考えていると、看護師さんに呼ばれた。
看「お連れ様でよろしいですか?」
「はい。qnは、…?」
看「どうやら、痛みからパニックになり、気を失ったようです。命に別状はありませんよ。」
「そうですか、…よかった…。」
ホッと息をつく。救急車を呼んだのは間違いだったのではないか、と心配していたが、頭を打っていたので、正解だったようだ。その後、看護師さんにqnがいる病室に連れていかれる。
無事かな。
無事であって欲しい。
dz視点
病室に入る。どうやら個室のようで、部屋の右奥の方にベッドが1つ。左奥にはクローゼット。手前側には、机と大きめなソファが置いてあった。ベッドに近づくと、ぼんやりと天井を見つめるqnがいた。
「qn、来たよ。もう大丈夫?」
qn「dzさん、…。俺、一体…。」
「覚えてないの?qnはね、…涙石病による痛みで気絶してたんだよ。」
qn「…そう、なんですね。」
「頭を打っていたみたいだから、救急車で運んだんだ。」
僕の言葉を聞き、ようやく今の状況を全て理解できたようで、ふぅ、と小さく息を吐いていた。
その後も、qnの不安を和らげるため、色んな話をする。今日食べたものとか、あの番組が面白かったとか、こんな企画してみたいねとか。
すると、突然ドアがガラッと開いた。
or「…っqn!!」(抱着
qn「or…?どしたの、…?」(撫
or「どうしたもこうしたも無いやろ!…心配したんやから…っ、」
qn「or…、」
入ってきたのはorだった。ドアが開くなり走ってきて、すぐqnに抱きついていた。qnは意味がわからないかのように頭を撫でていた。距離近すぎない?
「実は…っていうか、倒れているqnを最初に発見したのはorなんだよ。」
qn「そっか…、ありがとね、or。」
or「…ぅん、…。…もう平気なん…?倒れん…?」
qn「うん、大丈夫。平気だよ。」
その言葉に安心したのか、orはヘラっと笑ってから泣き出した。ずっと不安だったのだろう。心配していたのだろう。qnはそんなorをギュッと抱きしめ、頭や背中を優しく撫でていた。
「僕、ちょっとコーヒー飲んでくるね。何かあったらまた呼んで。」
qn「はい、分かりました。」
まだ泣いているor。その泣き顔を隠すようにさらに抱き寄せるqn。一旦邪魔者は外に出て、2人だけの時間にさせてあげましょうかね。
qn視点
余程不安だったのか、俺の腕の中で泣き出してしまったor。なんとなく、dzさんにはその泣き顔を見せたくなくて、orの顔を俺の胸で隠すように抱き寄せた。服が濡れていくが、そんなことは気にしない。
「or、ごめんね。心配させちゃって。」
or「…、qnが、…平気なら、ええよ、…。」
「……っ、」
声を震わせながら言っているorに、思わずキュンとしてしまう。こんなの、誰が見ても可愛いだろう。好きな人が、自分のことを想って、心配して、涙を流してくれる。申し訳ないと思うけど、可愛いことには変わりない。
ただ、俺は緊張を解いてしまっていた。そのせいで、また宝石がぽとりと落ちる。痛みで顔が歪むが、orは見れないから、それは不幸中の幸いだろう。
背中を撫でていた手を離し、orの横に落ちた宝石を拾う。そのまま、宝石を自分の服のポケットに入れた後、orを自分の膝の上に乗せ、ギュッと抱きつく。
orは突然のことにビックリして肩を震わせていたが、俺の異変に気がついてか、何も抵抗はしなかった。orの肩に預けた俺の頭を、orはゆっくりと撫でてくれた。
or「…あんま、無理せんでな。俺がいるから。」
「……ん、」
orの優しくて頼もしい言葉に、思わず涙が零れてしまう。零れたのは涙ではなく、宝石だったが。零れる瞬間、痛くて、我慢できずに、orの服をギュッと掴んでしまったが、orには何も不審がられなかったようだった。
orが優しく撫でてくれているが、気持ちはどんどん下がっていく。
人体結晶化。
そのワードが頭から離れない。
どのくらい宝石を零したら起き始めるの?
それは、一体どこから始まるの?
たくさん、今日も零れたけど、大丈夫なの?
俺は死なないの?
orと一緒にいられるの?
そんな不安の声が俺の中に木霊する。あまり落ち込みたくはないが、そんなことはお構い無しに、どんどん勝手に気持ちは下がり、呼吸は浅くなっていく。
そんな俺に気がついたのか、orは強く俺を抱きしめ、耳元で囁く。
or「大丈夫、俺がいる。ここにおる。どこへも行かない。」
「…ッう、…ぁ、」
嬉しいし、その言葉にマイナス思考は少し止まる。でもその代わりに、宝石が零れる。痛い。やめて。やめないで。やめて。やめないで。
正反対のことが頭に浮かび、脳が混乱する。
宝石が落ちる。小さいが、もう5個はorの横に落ちている。早く拾わなきゃ。気付かれないうちに。
たくさんの宝石が入ったポケットは、ズンとした重みを感じる。
痛いし、辛い。早く楽になりたい。
でも、俺はまだ、言えない。