颯ちゃんは、自転車屋さんで自転車に詳しい素人のふりして少し話すと満足したようだ。
「よし、次は食品店だけでいいのか?ショッピングは?」
「食品店だけでいい。ちょっと荷物になると思うよ」
「リョウの好きなジャムがあるからな、くっくっ…」
「ふふっ…ビンって重いよね。パスタとお菓子も買うし」
そうして行った輸入食品店を二人で隅々まで見る。
「颯ちゃん、スーパーのもチヂミ粉も美味しかったけど本場韓国の買う?」
「買う。リョウ、このソーセージも食ってみよう」
「うん、美味しそう。隣でドイツビールが誘ってるよ」
「1本ずつ買ってみるか」
他にもビーフンなど初挑戦のものも購入し、二人とも荷物を持って部屋へ帰る。
「世界旅行に行った感じだよね」
「毎月行けるぞ」
「確かに…ふふっ……」
「5時過ぎか…ソーセージがメインだな」
「楽しみだね」
二人で‘ただいま’と玄関扉の内側へ入ると
「颯ちゃん、今日はありがとう。いい日になった」
そう伝える。
ざわつきはしたけど‘お兄ちゃん’という緩和材は効果的だったし、颯ちゃんもチカさんも私が矢面に立たないように会話を展開させてくれていたから大丈夫。
お父さんたちに会うという目的は達成出来たし、最後は世界旅行だ。
いい日になった。
「俺もいい日…リョウが半歩進んだ瞬間に立ち会えたから」
「成長期…です」
「リョウ、可愛い…先にリョウ食う」
そう言った颯ちゃんに翻弄され続け
………はぁ…っ…ン…
彼と向かい合い座って下から突き上げられ揺らされている。
そして私の足が所在なげにシーツを撫でる。
「リョウ、脚…開脚してみ?キレイに180度開くだろ?」
「…ぅん…っ……?」
「そしたら足…ふらふらしないで安定する…と思う…」
颯ちゃんの言う通り…いつも颯ちゃんがいろいろ教えてくれるので言う通りにするのだが…あぁああっ…ぅ…開脚すると同時に、颯ちゃんのモノが私の内臓を抉るかのように突き刺さる。
確かに足はふらふらしない…でも結合が深すぎて…っぁあっ…ゃん…ぅ…ンン……声を出すのもままならない。
「リョウ…最高…気持ちいぃ…っ…吸いとられる……っ」
颯ちゃんも気持ちいいなら嬉しい…そう思い少し腰を前後させる。
これも前に颯ちゃんが教えてくれた。
今は思いきり開脚中なので大きくは前後に動けない。
でも出来る範囲で動くと…ぅん…あぁ…っ…颯ちゃんの手が私のお尻を掴み、動きを助けてくれる。
「そ…ぅ…ちゃん…いいの…っん…んん…イク…っ…はぁ……っ…」
イク、というのも言えるように教えてくれたので、言えることも増えた。
そしたら颯ちゃんが一緒にイってくれるんだ。
颯ちゃんはいつも優しい。
「仕事の日の食事時間に合わせたみたいになった」
耐熱容器にツナ、荒い千切りキャベツをたっぷり、鶏がらスープの素、マヨネーズ、ごま油を入れてよく混ぜふんわりとラップをしレンジで2分加熱したものを軽く混ぜながら、隣でソーセージを焼く颯ちゃんに言うと
「腹減ったな。リョウ、ドライヤーしてやろうか?」
私の濡れた髪を颯ちゃんが一束掬う。
「私も腹ペコ。自然乾燥でいい」
トマトを切り、冷奴をテーブルに運ぶ。
それから、作り置き冷凍していたチャーハンをレンジ解凍すると颯ちゃんの方へ置く。
「リョウ、米は?」
「ビール飲むからいらない」
「ん、欲しくなったら一口やる」
「うん」
「「いただきます」」
2種類のドイツビールを飲み比べ、熱いソーセージを口にする。
「ドイツだ…行ったことないけど、ウフフ……」
「ドイツだな、このビールうまい」
「このキャベツは何にでも合っていいよね」
「今日は薄味?ソーセージに合わせた?」
「わかる?」
「わかる、良く合うように出来てる」
「鶏がらスープの素を控えたの。ソーセージが塩分すごいかと思って」
「いいシェフだ」
簡単レンジメニューでシェフと言ってくれる颯ちゃんは、やっぱり優しい。
コメント
1件
2人の会話から楽しい💗がたくさん伝わってくる!隣でビールが誘ってるとか世界旅行とか幸せだよ〜🍀🤍 そして今日も色々と進むことができたリョウちゃん。どんどん素敵なレディになっていくね✨嬉しい🥹 ツナまね子しよーっ😋