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【ci side】
sn「まだ…下がらないね…」
そうしんぺい神はショッピのおでこを撫でながら言った。
ショッピが泣いた翌日、ショッピは40度近い熱を出した。
雨に濡れたせいでもあると思うが、3日間熱は下がらずのままだ。
ci「ショッピ…しんどいな、頑張って治そな?」
ショッピはうっすらと目を開け、こちらを見る。
顔は真っ赤で、とてもしんどそうだ。
sn「…いきなり環境が変わったからストレスが溜まっているをかもね」
ci「環境の変化……」
sn「いきなり優しくされて感情と身体が追い付けていないのかも」
「じゃあチーノ、ちょっとよろしくね、俺他の事もやんなきゃだからさ」
そう言うとしんぺいは部屋を出てった。
ci「じゃあ俺そこおるから、なんかあったら呼んでな?」
俺はベッドの近くにあった椅子に座ろうとした、が……
ci「ショッピ…?」
ショッピが俺の服の裾をつかんでいた。
shp「…チーノ、様……」
かすれた声で俺の名前を呼ぶ。
初めて呼ばれたのでうれしかった。
だが、そんな感情とは真反対の言葉がショッピの口から出てきた。
shp「………命令、して…くださっ…」
ci「え…命令…?」
shp「はい……」
命令をしてくれなんて言われても、何もない。
そもそもショッピに命令なんてしてまた苦しめたくない。
ci「ないよ、命令」
するとショッピは俺の顔を見て言った。
shp「な、なぜですか!俺は奴隷なのに……!!」
ci「ショッピは奴隷なんかじゃない!!」
俺がそう言うと、ショッピはびっくりしたようで黙った。
ci「今までは奴隷って言われて、そういう生活してきたんかもしれん」
「でももうここでは違う」
「だから命令なんてしーへん」
そう言うと、ショッピは何も言わなくなった。
ci「ほら、寝よ?しんどいやろ?」
俺が寝かせようとする前にショッピが口を開く。
shp「で、でも…分からないんです。感情も何もかも…何も分かんなくてっ……」
ci「そんなんゆっくりでええねん」
「でもまずはコミュニケーションは取れた方がいいかな」
「そしたらだんだん感情もわかってくると思うよ」
ショッピはもう何も言わなかった。
でも、今まで以上に早く寝てくれた。
きっと、熱のせいもあって、感情が高ぶってしまったんだろう。
でも、俺はショッピが自分の少しの本音を出してくれたようでうれしかった。
ci「……大丈夫やからね、」
少しショッピが笑った気がした。