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🩸←グロテスク要素が少しでもあった場合、タイトルに付けます
死体?描写あり。
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──翌日。朝食をとっていると、K2の顔色がすぐれないのに気づく。
直央「あれ、K2。顔色が優れないようだけど…」
凜々蝶「どうしたんですか?」
K2「ああ、いや、なんでもない。ちょっと悪い夢を見てしまったんだ。」
黒「悪い夢…?」
凜々蝶「話したくないなら良いですけど、どんな夢だったんですか?」
K2「…まあ夢だから言うんだが、第一次登山隊が山に喰われるかのように死んでいく夢だ。」
凜々蝶「え、縁起が悪すぎる」
K2「…まぁ、夢は夢だ。」
K2「ゴホッゴホッ…さあ、道を急ごう。」
ーーーーー
標高5000m地点。
ここからはもうどう足掻いても快晴にはならないらしい。
凜々蝶(もう晴れてるとこは見れないのか…)
本日は降雪。
いつも通りナビゲートを始める。
梓「こっちよ!」
黒「すみません、自分ひとりで登ったことないんで、ナビゲートの自信があまりないんですよ。」
黒「なのでK2さん、お任せしてもいいですか…?」
K2「何言ってるんだ猫川くん。君の履歴書にはきちんと輝かしい実績が記載されていたじゃあないか!」
K2「き、君まさかナビゲートが出来ないのに狂気山脈のアタックに応募してきたというのかね?」
凜々蝶「そういえば数日前からナビゲートの時、やけに直央さんの近くにいるなあと思ってましたけど…」
直央「そうそう、毎日代わりにルートの策定をお願いしてくるからなんだと思ってた。」
黒「ナ、ナビゲートが出来なくても他にできることはありますから…!」
K2「…仕方ないな。」
凜々蝶(めっちゃ不服そう…w)
K2「こっちだな。」(肩代わり)
黒「ありがとうございまーす!」
コージー「…こっちか?」
凜々蝶「違いますよ!?」
そうしていると、6人は有毒ガスが発生している場所に着く。
直央(ん…?これ…)
直央はこの有毒ガスについて考えている。
そして直央は、有毒ガスが火山性のものでないことがわかる。
直央「あ、このガス火山性のものじゃないみたい。」
通過することにし、そこを歩くが、直央と黒は有毒ガスを吸い込んでしまう。
直央「うっ…、ガスが…!?」
黒「う”ぅッ…、!?」
有毒ガスが発生している場所を通過し、しばらくして直央も黒も落ち着く。
黒「っはぁっ…はぁっ……!」
直央「ふぅ…危なかった」
凜々蝶「ここで一応停滞出来るらしいですけど…」
直央「無論。進む。」
そして直央からナビゲートを再開する。
直央「…こっちか。」
凜々蝶「違う!!」
またアクシデントが発生する。
そしてまた有毒ガスが発生している場所に着いた。
直央「…これは非火山ガス!」
黒「え?またぁ?!」
直央(一応調べてみるか…)
これは火山性のガスでは無いことがわかった。
直央(だろうな…)
黒「流石に難しいのでここで停た…」
直央「俺達に後退はない。」
凜々蝶「進まなきゃいけないんだ!」
黒「行くぞおおおお!!」(流され)
凜々蝶「猫川さんも行けるって言ってますから信じましょう!」
通過したと同時に、黒は狂気的な状態に陥る。
奇妙な性的嗜好。狂気的な状態に陥り、に黒は梓に欲情する。
凜々蝶(やばいなこれww)
黒「梓さ〜〜〜ん!!」
梓「何か嫌な予感がする、近寄らないで…!」
ナビゲート再開し、あと2人はナビゲートを成功し、標高6000mまで登り、キャンプにする。
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高度6000mを超え、ショゴス乗越を超えた頃、山はその姿を大きく変えた。
あまりの強風のためか、はたまたその特殊な地質の影響か、全ての雪が吹き飛ばされた、漆黒の山脈が姿を表したのだ。
また、視界の果てまで、目もくらむような高峰群が続いていた。
ここから先、登山隊は、無数のピークをトラバース(迂回)しながら、漆黒の山脈の最高峰と推定されるピークの取り付きまで移動していく。
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キャンプで黒に応急手当をする。
梓「猫川さん、大丈夫?」
黒「ちょっとまずいかもしれないです…」
少し回復したが、まだ優れない様子。
直央「黒さん、アクシデントでめっちゃ食らってたから誰かもう1回応急手当した方がいいかも…」
そうしてK2が出てくる。
K2「猫川くん、大丈夫か?」
K2が黒に手当をする。
黒「凄まじく回復した気がします…!」
コージー「酷い有様だなあこりゃぁ。」
直央「今体調が完璧なの俺と凜々蝶くんとコージーだけだな。」
凜々蝶「そうですね、なんか案外行けてます」
K2「すまない、ガスを思いっきり吸い込んでしまってな…」
(表示はなかったですが、K2もガス食らってます)
直央「まぁ1人気絶しそうになってた人もいるから…」
黒「ちょっと吸いどころが悪かったみたいです…」
凜々蝶「す、吸いどころってなんだ…」
K2「まあでも、これでみんなこの山の怖さがわかってきたんじゃあないか?」
直央「まああれくらいのガスだったら、タバコ吸うのとあんま変わらない。」
凜々蝶(どんなタバコなんだ…)
そうして6人は、一人一人目を閉じていった。
ーーーーー
夜。探索者たち全員は夢を見る。
漆黒の山脈を、無数の人影が列をなして登っているように見える。
そして、山が鳴動する。
ズルリ、と山が身じろぎすると、1人、また1人と、まるで山に飲み込まれるように登山者たちは消えていく。
漆黒の山脈に無数に空いた『うろ』から、飲み込まれた人達が無残な『残骸』と成り果てて、吐き出されていく。
漆黒の谷が、あっという間に、虹色に染まっていった。
そして、虹の谷の1部と成り果てた登山者たちの中に、君は見つけてしまう。
──『自分自身』の姿を。
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ねりあめさん、なおさん、りりちよさん、クロさん出ます。
描写に触れるだけなので飛ばしても大丈夫です。
ねりあめ(KP)「皆さん先程の描写に出てきた、虹の谷とは何かご存知ですか?」
Nao「知らない。」
りりちよ「知らない」
クロ「同じく」
ねりあめ(KP)「虹の谷とは登山家の中では有名な話なんですが、」
Nao「じゃあ知ってた。」
クロ「当然、知ってたよ」
りりちよ「ねりあめを試した。」
しらす(SKP)「こいつら…」
ねりあめ(KP)「では一応説明しますと、虹の谷とは山に残された登山家達の死体の山です。」
ねりあめ(KP)「色とりどりのウェアを着ているので、虹と表現されているわけです。」
りりちよ「えげつない…」
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そして6人は目を覚ます。
周囲を見ると、皆脂汗をかいて酷い表情で目を覚ましている。
黒「なんか、すごい怖い夢を見た気がします…」
凜々蝶「俺も見た、怖い夢…。」
直央「逆に考えれば、あれが夢でよかった。」
凜々蝶「この人、ポジティブだな…。」
K2「実は私も、山が身じろいで、ひとりひとりと登山家たちを飲み込んでいく夢を見たんだ。」
凜々蝶「おお、同じ夢でした、!」
黒「俺も…、!」
K2「ということは皆同じ夢を見たのか?」
凜々蝶「不思議なこともあるもんですね。」
コージー「ちょっと不吉だな…」
直央「ま、ここまで結構アクシデントもあったし、皆精神的な疲れが出てるって感じかもな。」
K2「ここから先は雪もなく、雰囲気も変わったことだし改めて気を引き締めて行こう。」