・芥中◀︎これがメイン
・太中
・芥中◀︎太
・キャラ崩壊
・過去捏造
・中也ちょっとボロボロ
・口調迷子
・前回の続き
地雷さんはUターン
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中也視点
今、家で太宰の元部下を匿っている
其奴は太宰が居なくなったのを
「自分が捨てられた」と捉えて荒れに荒れていた
妹の銀からの相談もあり、面倒を見ているのだ
正直、最初から匿うつもりだったのだが、妹の銀が「何か謝罪とお礼をさせて下さい」と言い出した時は少し困ったが、気持ちだけ受け取ることにした
芥川は抵抗こそあまりしないものの、矢張り警戒しているらしく、ことごとく俺を睨んでいる
まぁ裏切られたばかりだし、仕方ねぇよな
うどんを作って部屋に運んでも、芥川は一言、二言位しか発しない
心配に思いつつ、首領に呼び出しを食らっている俺は家を出た
要件は何となく分かっている
これからどんな痛い事が待っているか分からない
覚悟して首領の部屋の戸を軽く叩いた
中「中原です、入ってもよろしいでしょうか」
森「嗚呼、入りたまえ」
中「失礼します」
森「わざわざ済まないね」
中「いえ、ご要件は?」
森「太宰くんの件だ」
中「…」
森「君がこの件に関与していない事は重々承知している。でも矢張り1部の人間は信じられないらしくてね…拷問を受けてもらうよ」
嗚呼、やっぱりか
きっとこの方も信じてるなんて言いつつ俺を疑ってるんだろう
俺が太宰と相棒だったから、仕方ない
太宰ほんと死ね
中「分かりました」
そう言うとすぐに黒服が俺を拷問部屋に連れて行った
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それからの時間は地獄だった
黒服や首領、姐さんが次々と拷問をする
いくら痛みに慣れているとはいえ、やっぱり痛いものは痛い
姐さんは俺を信じているらしく、涙を流し、謝りながら拷問をした
謎に申し訳なくなりながらも、抵抗せずに全ての攻撃を受ける
「太宰治は何処へ行った」「太宰治は何をしている」
なんて聞かれたが、そんなの知るわけない
出ていった理由なら分かるが、言うつもりもない
この件に関与してないと主張するだけで、何も情報を吐かないので、数日間に渡って拷問する事に決定された
家に居る芥川に申し訳なく思いつつも、抵抗出来ずにされるがままになっていた
こうなった原因の太宰を恨みつつも俺はその数日間を何とか耐えた
正直死ぬほど痛いし辛いけど、芥川のことを思い出し、痛む体を起こして家に向かう
あいつだって辛いんだ、これ位どうってことない
やっとの思いで家に着くと、芥川が不信そうな顔をして寝室からでてきた
俺を見ると芥川は今までで1番驚いた顔をしていた
きっと俺が怪我だらけだからだろう
手当する暇も気力もなく、そのまま帰ってきたのだ
芥「その傷は一体…」
芥川がこれでもかと言うくらい顔を歪める
中「任務のターゲットが少し手強くてな、数日間帰って来れなくて済まない。大丈夫だったか?」
それっぽい理由を付けてはぐらかす
芥「はい。それより手当を…」
中「否いいんだ、自分でする。料理作ってやっから待ってろ」
少し抵抗する芥川を強制的に部屋に戻し、急いで料理をする
めっちゃ傷口が痛いけど、きっと芥川は数日間何も食べていないので、これを優先した
手当てなんてされたらきっと傷の付き方で拷問だってバレる
出来るだけ芥川の不安を減らさなくてはならないので、断った次第だ
中「簡単なものでごめんな、俺は手当して風呂入ってくる」
そう言ってそそくさと部屋を出た
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手当ても風呂も終わり飯を食おうかと思ったが、なんだか食欲がなく、料理を吐き出してしまった
自分では気づいていなかったが、相当弱っていたらしい
もう寝たいと思ったが、芥川を風呂に入れないといけない
芥川は異能と過去のせいで風呂を嫌っているので、毎回無理やり風呂に連れて行き、風呂の外で俺が待機している
芥川が風呂に入っている間、やる事が無いので書類を見ていた
芥川が出て来て、服を着ると髪を乾かしてやる
毎回其の儘放置するのでこれもまた強制的にやっている
最初は「僕は子供ではない」と抵抗していたが最近は諦めたらしい
本人は気付いてないみたいだけど、大分警戒が解けたようだ
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芥川視点
中也さんが帰ってこない
仕事に行くと出ていったきりで戻らない
面倒になって捨てられたのだろうか
中也さんの笑顔が頭に浮かぶ
少し寂しいな…
、?
否、何を考えている
元々怪しかったし、今更どうでもいい
其れに太宰さんに認められる事以外はどうでもいい
…
でもやっぱり心配だ
何かあったのか、?
そう考えていると玄関の戸が開いた音がした
中也さんが帰ってきた
部屋から顔を出して様子を伺おうとすると、傷だらけになった中也さんがいた
辛そうな顔をしていた
その表情を見て何故か胸の奥が靄がかかったように暗くなっていく
でも僕を見ると無理やり笑顔を浮かべた
何時もの人懐っこい笑顔ではなく、暗く辛そうな笑顔
胸の違和感が増す
手当をしようとしても断られてしまった
本人は仕事で手こずったと言っていたが、絶対に違う
稀に太宰さんが中也さんの戦闘力を褒めていたのを聞いていたから、中也さんの強さは知っていた
部下の間でも評判だったし、1度見た事が有るが、僕よりも明らかに強かった
其れに、あの傷の付き方はおかしい
中也さんの異能を考えればあんなに怪我をすることは無いはずだ
不審に思っていると中也さんに無理やり部屋に押し込められた
その後、疲れているだろうに料理を運んできた中也さんは顔色が悪く、疲れているようにも見えた
料理を食べていると中也さんのうめき声のようなものが聞こえた
辛そうなその声を聞いて、僕は何も出来なかった
胸が痛い
何故こんなに胸が痛むのだろうか
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終了!!ご視聴ありがとうございました!
2話くらいでおさめようと思っていたのに4話くらい続きそうな勢いですね…
他にも描きたいのがあるのに!!
そして謎にセンシティブがついてます…
そんなの書いた記憶ないですよ!
コメント
8件
このお話物凄く好き、ありちゃんの作品が、どんどん1番になっていく、、ありちゃんの、神作は、私の大好物です((