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入学式からの今日が、初めての登校。
1、2年の教室には、机と椅子がたったの三つしか並んでいない。2年の生徒は0人のため、この教室の生徒はユミ、コウヤ、そしてミコトの三人のみだった。
朝のホームルーム。教壇に立った、まだ若い女性の担任の先生が出席簿を開く。
鈴木「はい、皆さん初めまして。1年間このクラスを受け持つことになった鈴木と言います。今年は乳神さまのクラスということで、皆さんと同じように緊張しています。それじゃあ朝の会を始めますね。出席をとります」
そう言うと先生は名簿に目線を落とし、点呼を始めた。
鈴木「神木ミコトさん!」
返事はなく、ユミとコウヤの視線がが誰も座っていない机に集中した。
鈴木「……ミコトさんは、本日お休みですね。ミコトさんには『乳神さま』という大変大きな……役割がありますからね。神事に専念されるため、学校へは滅多に来られないと思いますが、来られた際は皆さんサポートしてあげてください」
先生は緊張が解けたのか、ふぅと深呼吸をすると点呼を続けた。
鈴木「高城コウヤくん」
コウヤ「はいっ!」
鈴木「吉田ユミさん」
ユミ「はーい!」
二人の返事が、三人には広すぎる教室に響き、初めての授業が始まった。
#怪異
イキリ火の玉
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コメント
1件
イキリ火の玉さん、第16話読みました!教室に机が三つだけ、しかも2年は0人っていう光景、もうこの世界の"狭さ"と"特別さ"が一気に伝わってきましたね。ミコトさんが「乳神さま」として神事に専念するために滅多に来られないっていう設定、こういう「世界の成り立ち」がちらっと見える瞬間がすごく好きです。コウヤくんの元気な返事とユミさんの軽い返事、その二人の声だけが広い教室に響く描写に、なんだか切なさと温かさが混ざった気持ちになりました。