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柘榴とAI

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「分かりました。お受けしよう。」
ゼファーが言った。
「ほぉ…
それは良かった。
では、そちらの腕試しとして、浮石採掘坑の攻略を命じる!
そこを攻略した証を持てば、次の島フォリア島の通行証を渡そう!」
そして、あっという間に女王様との謁見は終わった。
♦︎♦︎♦︎
宿屋の食堂で、私たちは窓際の席に座っている。
「どういう事なの?」
「ん?何が?」
「僕の知ってる話と違う、って言ってたじゃ無い?」
私は切り込んだ。
「あぁ、それね。
僕の知ってる話では、女王様は行方不明のティティという娘の捜索を依頼してくるんだ。
ただそれだけ。
その娘は浮石採掘坑に居て、見つけたら、フォリア島の通行証をもらえる。
変異体はもっと先に出てくるものだ…
まさか、ここで…?」
「うーん…
女王様が言ってた事が分からないよ。
ミドルネームの話と身分の話をしていたけど…」
「あぁ、それね。
今、この空の世界エターナルは空暦2533年なんだ。
そして、500年前に第一次エターナルウォーがあった。
この世界は5つの身分に分かれているんだけど…
E…エデン人
O…王族
D…貴族
K…一般市民
S…奴隷
それぞれ、NPCのミドルネームに入っている。
でぇ。
第一次エターナルウォーでは、エデン人・王族・貴族VS一般市民 VS 奴隷、という3身分に分かれての大戦争が起きていた…らしい。
女王様は第二次エターナルウォーの事を危惧しているのさ。」
「な、なるほど…」
少しややこしい話だが、理解はした。
しかし、本当に作り込まれた世界だな。
そう思った。
「じゃあ、変異体って言うのは?」
「モンスターが少し変異した個体の事だよ。
まぁ、普通のモンスターの2倍は強くなるんだけどねー。」
「2倍…」
その数値は決して侮れるものではなかった。
「まぁ、変異体がアルカ島で出る事は無いよ。うん。」
あっ、何か隠してる…!
うん、と彼が語尾に付ける時は、何か秘密がある時だ。
「ふぅん…?」
私は意味ありげな視線を送ってそう言った。
「まぁ、明日に備えて休もう。
…一緒に寝る?」
「どうしてそうなるのっ!
寝ません!」
「ちっ…!」
ダークな顔で舌打ちするゼファー。
そんなところもキュンとくる私は、何かの病気なのだろうか?
でも、心の奥では分かってる、これは誰にも治せない病気だ。
しかし、私はそんな想いに蓋をしていた。
気づいてはならない。
彼は私に何かを隠しているのだから。
そして、それぞれ部屋に戻り、一時の休み時間を満喫した。
さぁ、明日、アルカ島最後のダンジョンが、私たちを待ち受けている…
コメント
1件
「第18話」読み終えたよ! まず、女王様がゼファーに課した「浮石採掘坑の攻略」っていう依頼、予想と違う展開になっててワクワクした。特に「変異体はもっと先に出てくるもの」ってゼファーが言ってたのがすごく気になる…やっぱり彼、何か隠してるよね。語尾の「うん」で秘密があるって察する主人公の鋭さも好きだわ。 あと、この世界の身分制度(E・O・D・K・S)と第一次エターナルウォーの背景、めちゃくちゃ作り込まれてて「なるほど…」って納得しながら読んだ。 次回、アルカ島最後のダンジョンがどうなるのか、すごく楽しみ!🔥