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#先生と生徒
清涼飲料水
29
第2話 気づけば
あの日からだった。
気づけば化学の時間になるのが楽しみになっていた。
「今日は化学か。」
そう思うだけで、少しだけ気分が上がる。
前までは何とも思っていなかったのに。
授業が始まると、自然と先生の方を見てしまう。
黒板に文字を書く姿。
生徒と話している姿。
たまに真顔で冗談を言って、教室が少し笑いに包まれる時間。
そんな何気ない光景が、少しずつ特別になっていった。
(……また見ちゃった。)
自分でも気づくくらい、目で追ってしまう。
でも、その気持ちを”恋”とは思わなかった。
「ただ、優しい先生だから。」
「化学が好きになっただけ。」
そう、自分に言い聞かせていた。
だけど――
休み時間。
廊下で金森先生の姿を見つけた瞬間。
胸が少しだけ高鳴った。
(……あ、いた。)
ただそれだけ。
ただ先生を見つけただけなのに。
その日から私は、学校で先生の姿を探すようになっていた。
──次回「日課」
コメント
1件
美月ゆめかだよ〜🌸 第2話読んだけど、もうね、冒頭の「あの日からだった」で一気に引き込まれた!!😭💕 化学の時間が楽しみになるって、そんな変化が少しずつ訪れる感じ、すごくリアルでエモい…。先生の姿を自然と目で追っちゃう主人公の気持ち、すごくわかるよ〜。でも「恋」って認めたくないんだよね、その葛藤が切なくてたまらん…!! 次回「日課」も絶対読むからね!📚✨