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あぁ~、疲れたぁ…。
今日も良く頑張ったよなぁ…。
デジャヴュだろうか…
私はいつか思った事と同じ言葉を思い浮かべながら電車に乗る。
推しが尊い~ という終わりのない、理解しがたい話を職場の若者から聞かされて疲れていたからなのか、
習慣付いてしまったからなのか無意識にあの駅で私はドアの方を眺めていた。
今日は『あの日』とは違った。
電車のドアが空いた瞬間に楽しそうな聞き馴染みのある声が聞こえて来たからだ。
…どうやら、仲直りは上手くいったらしい。
私の視線に気付いたのか1人が訝しそうにこちらを見ている。
まぁ、それが当然の反応だよな…そんなことを思いながら目を反らそうとした。
怪訝そうな顔で1点を見つめる親友の視線の先が気になった彼女は『私』に気付き、軽く会釈する。
私も彼女の会釈つられて会釈を返した。訝しげに私を見ていた親友はそれだけで気がついたのだろう…
次の瞬間、
彼女と親友は互いの顔を見合せ満面の笑みでこちらを見てきた。
勝手に応援していた2人からの突然の笑顔に面食らいながら、今度こそ彼女たちから顔を背ける。
推しからの認知…
最近の若者とは話が合わないとあしらっていたが…。
確かに。これは沼るというものか…。
今まで理解できなかった職場の若者の気持ちが理解できたようで、推しの2人の仲直りの後押しが出来たのかもという得難い経験をしたお陰で今後ら仕事をするのが少し楽しみになった。