テラーノベル
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自分が過去に負った傷は 、 此の先一生付き合っていかなきゃならない代物で 。 その古傷を撫でる度に 、 過去の苦しみに蝕まれる 。 何度見て見ぬ振りをしたって 、 深く負ったその古傷は痛むことがある 。
勝手に拒んで 、 拒まれてると錯覚して 。
自らが作ったその塀に囲まれて 、 また孤独 ( ひとり ) を感じる 。
追われる側じゃなくて 、 一生追う側だと悟ったあの日 。 自分は必要とされる側ではなく 、 大切な誰かの … 愛しの誰かの事を 、 必要とする側だ 。
我儘にも程がある 。
必要とするクセして 、 いざとなれば自らが相手自身を拒む 。
いつになればその悪い癖は 、 悪いと自覚できているその性格は治るのだろうか 。 深く抉られ 、 今も尚傷跡に染みる過去の思い出達が 、 酷いくらいに輝いていた 。
君からの 「 愛 」 なんてもう求めないから 。
君からの 「 信 」 なんてもう信じないから 。
どうか側に置いておいてもらえませんか 。
1人のこの傷に 。 1人でこの辛さに向き合うのはもう … 限界です 。 だからせめて … その温もりだけでも感じていたい 。 この傷が完全に癒えて 、 完全に元通りになる事なんて一生ないのだろうけれど 。
… ッ ‼︎
そうだよね 。 ごめんなさい …
✘✘✘ 「 違 ッ … ! 」
彼の声なんて 、 此の耳には 。 此の心には 。 届きやしないから 。
また自分を閉ざす 。
一生分の 「 愛 」 はもう貰ったから 。
一生分の 「 信 」 はもう貰ったから 。
だから 、 仮面を被り 、 長袖で隠した古傷を そっ 。 っと撫でながら 、 偽りの笑みを君へ 。
君に送る 、 心の底から嘘をついた一生分の 「 ありがとう 。 」 を ___ 。
ごめん … ‼︎
大分後味の悪い作品ですが 、 何とか描き切りました … !
今回は病みの要素を全面に出した 。 それでも 、 危険な表現は避けた自分では中々テクい作品だなぁ … と思い乍ら描いた一作です ‼︎
言葉は 、 心の鏡 。
初めて皆んなに言う言葉ですが 。
誰かの綴る言葉は 、 少なからず其の人の心の一部を映し出しているはずです 。
私はいつも 、 「 言葉は 、 心の鏡 。 」 だと思い乍ら日々言葉を紡いでいます 。 只其の言葉達にフィルターを掛けるのは自由 。 どのように見せたいかによって 、 どんどん心の側面が隠れていく 。
言葉とは魔法です 。 形を変えて皆んなの元へ届けることができます。
だからこそ 、 今作を描いた真意を 。
「 負った傷をも 、 愛せるように 。 」
コメント
4件
なんだろう……凄すぎて言葉を失ったわ(?)……(( 言葉が確かに魔法でもあって、形を変えることも可能なこと、だからこその考える大切さを改めてこの作品を読んで考えさせられましたね……w 「言葉は、心の鏡。」確かにそうですね!必ずは相手の心の一部は写してますもんね…! 菜々音師匠の言葉には一つ一つ説得力があって理解力のバカな私でも納得ができます…!!
いつしか負った 、 深さの関係ない傷をも皆んなが愛せますように 。 少なくとも今の私は 、 少しずつ向き合い 、 愛せるようになってきています 。