2話
朝のやわらかな光が、白い洋館の窓から静かに差し込んでいた。
薄いカーテンの隙間から見えるのは、庭の緑とそよぐ木々。
まだ眠そうな目をこすりながら、じゃぱぱはゆっくりと体を起こした。
この場所で過ごす初めての朝。緊張と期待が入り混じり、胸の中がざわざわしている。
隣の部屋からは、のあの寝息が聞こえ、静かな時間が流れている。
やがて、廊下からスタッフの声が響く。
「おはようございます。朝7時です。起床の時間です」
眠りから覚めたメンバーたちが次々と起き出し、部屋の窓を開けて新鮮な空気を取り込んだ。
外では鳥のさえずりが聞こえ、まるで歓迎してくれているかのようだった。
ゆっくりと身支度を整え、皆でダイニングに集まる。
長い木製のテーブルに、彩り豊かな和洋折衷の朝食が並んでいた。
「おはよう」
「おはようございます」
ぎこちない挨拶が交わされ、まだ緊張が残る空気。
宮舘涼太がじゃぱぱの隣に座り、優しい声で話しかける。
「よく眠れた?」
じゃぱぱは少し照れながらも笑顔で答えた。
「うん、思ったより落ち着けたよ。まだ少し緊張はしてるけど」
「俺もだよ」佐久間大介も穏やかに微笑む。
「でもこうして話せると安心するね」
少しずつ会話が弾みはじめ、名前を呼び合いながらお互いのことを知ろうとする声が響く。
「向こうの席の皆さん、すごく落ち着いてるなあ」
ゆあんくんが小さくつぶやく。
「SnowManのみんなは、経験も豊富だからね」
のあも笑顔を見せながら言った。
朝食後、音楽室へ向かうと、そこにはもうすでにSnowManメンバーが揃っていた。
振り付けの確認が始まり、最初はぎこちなかったが、互いに教え合い励まし合ううちに徐々に呼吸が合っていく。
じゃぱぱ×阿部亮平は、細かい動きを何度も繰り返しながらコミュニケーションを取る。
「ここはこう動いてみて」
「ありがとう、すごくわかりやすいよ」
のあ×佐久間大介も目が合うたびに胸が高鳴り、互いに微笑み合った。
たっつん×岩本照はお互いに褒め合いながら、自信を深めていく。
ゆあんくん×宮舘涼太は練習の合間に軽口を叩いて笑い合い、距離を縮めた。
ラウール×どぬくは趣味の話題で盛り上がり、初日の緊張を和らげていた。
夕方、練習を終えたメンバーは洋館の広い庭へ出て、少しのんびりと過ごした。
やわらかい夕陽の光が庭を包み込み、風に揺れる木々の葉が金色に輝く。
じゃぱぱが空を見上げて言った。
「来る前は不安だらけだったけど、今はちょっと楽しみになってきた」
隣にいた阿部亮平も穏やかに頷いた。
「これから、もっと色んなことが待っているんだろうね」
メンバーたちはまだぎこちなさもあったが、確かに心の距離は縮まっていた。
新しい環境、新しい仲間。
ここから始まる1ヶ月は、彼らにとってかけがえのない時間になる。
そして、彼らの心の中には、まだ見ぬ恋の予感が静かに芽生え始めていた。
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