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「」スマイル
これほど後悔する出来事なんて、もう一生無いだろう。
どうしてあの時、俺は_
君を助ける事が出来なかったのだろうか。
「っ…ごめん、。ごめん…っ、!」
あれだけ取り乱した出来事は、今まで一度もなかった。
考えもしなかった。君が、この世界から消えてしまうなんて。
初めてだった。こんな風に”君を守りたい”と思ったのは。
…それだけ、俺にとって君の存在は大きかった。
未だに信じられない。君が俺の所為で消えてしまった事実が。
“君が消えるくらいなら、俺が身を徹して守りたい。”
そう思ってたのに。
…ごめん。
…守れなくて、ごめん。
…約束、守れなかったなあ。
君の部屋を片付けようと部屋に入る。そして俺は、見てしまった。
…俺が失ったのは、君の命だけじゃない事を、知ってしまった。
…….それは、母子手帳だった。
俺が失ったのは君の命だけじゃなかった。
君のお腹の中にいる、小さな子の命までも失ってしまった。
…君との思い出は、もう一生作れない。
君と会うことも出来ないし、話すことも出来ない。
君に触れることも出来ないし、君の手料理を食べることも出来ない。
…何もやる気が起きない。
あーあ、俺は_
___君が居なきゃ、何も出来ないんだなあ。