その巻が完成した場合は、題名の横に「改」をつけます。
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俺、リードの目の前にいるのは炎亜種キングオーガ。
俺の標的はこいつだ!
剣を握り締めて俺は跳躍、炎キングオーガを切りつけながら背中側へとまわった。
炎キングオーガが俺の場所をわかってないうちに急いで魔法杖に持ち替える。
そして俺は〈光波瀑〉を使用、炎亜種キングオーガにダメージを与え、かつ盲目状態にした。
そんな状態になった炎亜種キングオーガに向かって、俺は〈光の矢〉を打ち込んだ。
ものすごい勢いで炎亜種キングオーガに飛んでいく無数の光の矢。
盲目状態の炎亜種キングオーガは避ける暇もなく地面に倒れ伏した。
だが…。
キングオーガには形態がいくつもある。
すぐに細胞分裂、再生をして第二形態へと突入してしまった。その隙に俺は周囲の状況を把握しようとあたりを見渡すと…。
カル、マール、フックは毒亜種キングオーガに苦戦していた。
マールとカルが近距離戦に持ち込もうとするが、毒亜種キングオーガはすぐに毒を飛ばしてくる。
フックも遠距離光属性魔法で味方を補助しながら攻撃を図るが、光属性魔法も毒で弾かれてしまう。
急いでその戦いに俺もまじって助太刀したかったが、こっちには炎亜種がいる。
一応遠距離から攻撃しといたほうがいいな…。
そう思った俺は聖属性スキル〈聖衝撃波〉を毒亜種キングオーガに向かって打ち込んだ。
毒亜種キングオーガに向かって薄い青色の輝く光とともに突き進む衝撃波。
その衝撃波は毒亜種キングオーガは勿論、近くにいたマールたちも飲み込んでしまった。
ヤバい。
急いでマールたちのいる方に走ろうとして、俺は足を止めた。
マール、カル、フックは無傷で立っていた。そして、近くには倒れ伏した毒亜種キングオーガ。
あ、そうか!〈聖衝撃波〉は、術者が〈敵〉とみなした対象にしかダメージを与えないんだった!
よかった、と思い炎亜種キングオーガが倒れていた方向を見ると…。
そこには、何もいなかった。
だが、その周囲には光り輝く粉のようなものが浮かんでいた。炎亜種キングオーガの細胞だ。
毒亜種キングオーガにも目を向けてみると、そちらも炎亜種キングオーガと同じように細胞になって宙に浮かんでいた。
そして俺たちが身構える中毒亜種と炎亜種の細胞は一箇所に集まって…。
もの凄い強さの光が収まり、そこに俺が目を向けると…。
毒々しい緑色の炎に包まれ、さっきまでのキングオーガの二倍の大きさになった巨大キングオーガがいた。
巨大キングオーガは俺たちを見ると、もの凄い咆哮を挙げたのだった。
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