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前々からこの童話やりたかったんだけど、配役にずっと悩んでいたのと決めてる間に他にもやりたいのが思いついて悩んだけど、先にこれやろうと決めた。
それはなんだ?
コミケ組(utsha)で…
美女と野獣!!
ちなみにコミケ組になったのはネッ友の要望ですw
ちなみに、原作では姉妹がいるらしいのですが、自分が某夢の国の美女と野獣しか知らない為、一部がそっちの方向で書かせて頂きます。その為、原作通りに書くことはしません(今まで書いたのも一部変えているけど…)
ただし、喋ったり動く食器などはいません。あの脳筋狩人は出ますが…w
ご了承ください<(_ _)>
《登場人物》
sho・・・ベル(美女)
ut・・・野獣
em・・・父親
kn・・・狩人
wrwrdの脳筋キャラって……誰だっけ?まあ、いいか…w
START
とある村には村一番の美貌を持ち、父親想いで本と空想好きな人がいました。名前はシャオロン。村の人々は変わった村娘と呼ばれていましたが、シャオロンは気にせず自分の夢見心地を消しませんでした。
シャオロンは今日も本を片手に村を歩いていた時だった。いつも通りに噴水の前で本を読もうとした時、背後から聞き覚えのある嫌な声が聞こえてきました。
kn「おー---------い!!!シャオロン!!!!」
sho「……うるっさ」
kn「今日も可愛いなぁ~!!どうや?いい加減に俺と結婚する気になったか~?」
爆音声で近づいてきた金髪の男はコネシマといい、村一番の狩人であり、自惚れして乱暴者だが村の人気者。彼は毎日シャオロンに求婚を求めるがシャオロン本人はいつも関われることに腹立っていました。腹立つあまりにシャオロンの口調も悪くなる程でした。
sho「来るんじゃねえはよ帰れ」
kn「そんな冷たいこと言うなて~。本なんか退屈やで?俺とどうや?」
sho「嫌に決まっているやろ?結婚願望なんかあらへんし、本が好きなんやからいいやろ?」
kn「そんなつまらんものより俺と一緒の方がええよ~?」
読んでいた本を閉じて、何も言わずに立ち上がってその場を立ち去ろうとしますが、しつこくコネシマは追いかけて来ます。思わず逃げ足になりながらもようやく家に帰ってきました。家では、出かける準備をしているお父さんがいました。
em「おや、お帰りなさい。どうしたんですか?」
sho「まーたコネシマに襲われそうになったんや…しつこいよホント」
em「おや………お怪我とかございませんか?」
sho「俺は大丈夫だけど…てか、ほんまに今から行くん?」
父親であるエーミールは森を抜けた別の村へ出かけることになっていました。シャオロンが本をよく読むのは父親の影響であり、彼は教授と呼ばれているためその為に向かうことになりました。
em「仕事のために行きますので、すぐには帰りますよ」
sho「ほんまに気を付けてな?」
em「はい、では行って来ますね」
馬に乗っては村を離れるエーミールを見送り、家に戻るシャオロン。家に居てもコネシマが見ていたことはスルーしながら…
kn「シャオロ~ン」
sho「帰れ」
その頃、森の中を彷徨うエーミールは方向音痴が発生してしまい、道に迷ってしまいました。途中で馬を見失ってしまい、1人で暗い森の中を彷徨っていると森の奥から見たこともない城を見つけました。
em「こんなところに城…?」
恐る恐ると城内に入り、薄暗い通路を歩きながら誰かいないか声をかけます。
em「す、すみませ~ん!!どなたかいらっしゃいませんか~!?道に迷ってしまい、一晩だけでも泊まらせていただけませんでしょうか~!?」
どんなに声をかけても誰からも返答は帰ってきません。迷惑かと思い、諦めて帰ろうとしますが奥から暖かい明かりが見えてきました。誰かいるのかと思い、顔を覗き込むと暖かく燃える暖炉と豪華な食事が並べられていました。
最初は驚きながらも森を歩き疲れた弊害からか空腹に負けてしまい、その食事を食べることにしました。
em「ちょ、ちょっとだけ…ちょっとだけいただきます。お恵みに感謝致します」
感謝を述べては食事に頬張り始めます。暖かき場所と暖かい食事に感動しながら食べ続けます。この城の主はいないのだろうかと思いながらも食べ進め、いつの間にか全て食べ終えてしまいました。かなりの量があったのにそれを1人で食べ干してしまったのです。
em「……だ、大丈夫かな?」
食事を用意してくれたことに感謝しながらも少し不安なってしまいます。早めにはこの城から抜け出そうと城内を再び歩きだしますが、いつの間にか庭の中を散策していました。庭には美しい薔薇の木で作られた生垣が出来ていました。
ふと、シャオロンのことを思い出してお土産として一輪の赤い薔薇をあげようと摘まんだ瞬間、突然怒りを露わにする野獣が現れました。
ut「おいゴラァ!!」
em「わぁああああああ!!!」
ut「せ~~~~っかく俺が慈悲を込めて飯用意したし、温かい暖炉を用意したのに大事な薔薇を摘まむとか心ないんとちゃうか~?」
em「ッ……あ、あなたは何者ですか?」
ut「俺はこの城の主やで?無礼だと思わなかったんか?」
姿を見せるとその姿は野獣だった。鋭い爪、毛深く覆われた身体を見せつける。その姿に思わず身震いをして腰を抜かすエーミール。美しい城とは違い、醜い恐ろしい姿だった。
ut「俺の大事なものに触れるなら…死んでもらわなアカンな~」
em「お、お、お、お待ちください!!わ、私には大事な一人娘がいるんです!その子を1人にはしたくありません!!」
ut「………お前、その娘は…可愛いのか?」
em「え……は、はい…村一番の美人とは言って言われていますが…」
野獣は少し考えて一つの提案を言います。
ut「じゃあこうしよう…お前の娘を俺のところに連れてこい」
em「……は?」
ut「その娘を連れてきたらお前のことを見逃す。俺は女に目がないんや…連れてこい」
em「……む、娘に手を出さないことを約束してくれるなら…」
ut「ええよ。ただし、連れてこなかったら…」
em「……つ、連れてきます」
あまりの恐ろしさに抵抗することが出来ず、連れ戻してくれた馬に乗って途方に暮れながら村へ戻ってきました。
気がつけば夜が明けており、丸一日帰って来なかったお父さんを心配していたシャオロンが慌てて出てきました。
エーミールはこれまでのことを全て説明し、最初は戸惑い考え込んだシャオロンだったが、父親想いのシャオロンは決めました。
sho「俺、その城へ行くわ」
em「……で、でも…」
sho「お父さんの為や。俺は大丈夫や」
em「ッ……すみません。不甲斐ない父親で…」
sho「いいんや。それに、アイツにストーカーされずに済むからな」
シャオロンはいつもの元気な笑みを浮かべながら村を去り、例の城へ向かいます。城にはあの野獣が恐ろしく醜い姿で姿を現します。
シャオロンは恐怖で怯えたが大切な父親の為にやって来たと伝えます。
ut「なかなかかわええ顔しとるやん。ええ娘なんやな」
sho「……何もしないんか?」
ut「……下手なことをしたら襲うかもな。気をつけろよ」
sho「……はい」
こうしてシャオロンは大人しく城の中で過ごす日々が続いた…
野獣は何もせずただ傍で監視するように見ているが恐れず声をかけるシャオロンに少しだけ不思議に思うようになった。
ut「……シャオロン」
sho「なんや?」
ut「……俺のこと怖がらないのか?」
sho「…怖くない。見かけは恐ろしいし醜いけどな」
ut「は?」
sho「でも、何もしないから安心はしている。だから怖く感じないんや」
ut「……面白い娘やな」
歓迎してくれて、何不自由なく過ごせている。食事も用意してくれるため、シャオロンはただ大人しく過ごし続けた。
sho「あ、でも礼儀知らずで我儘でクズな態度は直してくれへんと困るわ~w」
ut「はぁ!!?」
………時折、素のお調子者が出て野獣を怒らせてしまうのが玉に瑕ではある。
しばらくして野獣と過ごす日々にだんだんと2人の距離は近づくようになった。
寧ろ、楽しく感じるようになった。シャオロンの優しさに惹かれていく野獣と野獣から感じるまだ残った優しい心に惹かれていき、お互いに想いを惹かれていくようになりました。
その日の夜、綺麗な黄色のドレスを身に着けた綺麗なシャオロンと醜い野獣のままだが礼装に着替えており、2人だけの舞踊会を開くことにした。楽しい晩酌と優雅なひと時を過ごす中、シャオロンはどこか浮かない表情をしていました。
ut「どないしたん?楽しくないか?」
sho「いや…お前といるのは楽しいこんなの夢にも思わなかったからな。でも…心配なんや。お父さんが」
ut「そんなにか?」
sho「そんなに、だ…」
ut「それなら…俺の部屋にある秘密の道具を教えてあげようか?」
sho「秘密の道具…?」
シャオロンはそのまま手を引かれて野獣の部屋に連れこられると一つの手鏡を渡してくれました。鏡には城の外から見らないものを見せてくれるという魔法の鏡でした。
ut「この鏡に向かって教えてほしいことを伝えてみな。きっと教えてくれるからな」
sho「……今、お父さんはどうしているのか…教えてくれへんか?」
鏡に映った光景はシャオロンの目を丸くし、驚愕の光景でした。
父親であるエーミールが家でボロボロで寝込んでおり、微かにあのコネシマの声が聞こえてきました。この光景からしてコネシマにやられたのだと察したシャオロンは今すぐにでも帰らないといけないと野獣に伝えました。
しかし、野獣はシャオロンを心から愛してしまった。そして自分自身の呪いを解くためにはシャオロンへの愛が必要だった。だがシャオロンの優しさと思いやりに免じて、城へ出すことを決めました。
ut「一つ条件がある」
sho「な、なんや?」
ut「この手鏡を渡す。ただし、必ず戻ってきてくれ。約束や」
sho「もちろん、約束する…だから、信じて待っていてな」
野獣に優しく抱きついて安心させ、そのまま静かに離れては馬に乗って急いで村へ向かう。野獣はその背中を塔の上で見守ることしか出来なかったが、シャオロンを信じて待つことにしました。
村に戻ってきたシャオロンは慌てて懐かしき我が家へ入ると、ボロボロで倒れているエーミールに駆け寄ります。
sho「お父さん…お父さん…!」
em「ッ……うう…しゃ、お…ろん?」
sho「よかった…気が付いたんやな」
em「シャオロン…よく帰ってきてくれました…!」
喜びのあまりに互いに抱きしめあい、再会を喜びます。しかし、その喜びはすぐに壊されてしまう。扉の先から聞き覚えのある乱暴の声が聞こえてきました。
恐る恐る扉を開けると、あのコネシマが責め立てるように近づいてきました。
sho「な、なんのようや!?お父さんになにするんや!?」
kn「お~?シャオロンやんか~。最近見てなかったけど…もしかしてずっと隠れていたのか~」
sho「ち、違う…ちょっと………」
kn「お前の親父さんはふざけてたことを言っていたけど…どうせ俺からお前を離れさせるための馬鹿げた狂言やろ?」
em「ち、違う…私は本当のことを…」
kn「んなアホなことあるわけないやろ!!もう一発やったろか!?」
sho「待った!!お父さんが言ってることはほんまや!俺はほんまに野獣の城におったんや!」
kn「はぁ~?」
シャオロンは野獣に渡された手鏡で真実を見せつけます。鏡にはシャオロンを思って叫ぶ野獣の姿が映ります。その姿を見たコネシマは驚きの表情をするが、すぐにシャオロンに詰め寄ります。
kn「コイツに捕まっていたのか。監禁?人攫い?どっちや?」
sho「ち、違う!確かに最初はお父さんの為に自ら残ることにしたけど、コイツは見かけは恐ろしいけどほんまは優しい心の持ち主なんや。だから俺はこうしてここに戻ってきた…!」
em「……」
エーミールも信じらないという表情を浮かべるが、目の前には大切な娘がいる。傷一つもなく、いつもの娘。本当のことを言っているのだろうと信じているが、コネシマは違った。
kn「つまりお前は、こんなクズで醜い毛むくじゃらな野獣が好きなんだな…」
sho「ッ……そ、それがなんや!?」
kn「……俺のシャオロンを奪う気なら…殺すしかないやろッ」
sho「や、やめろ!!」
シャオロンは止めに入るがコネシマに突き飛ばされてそのままエーミールと一緒に家の地下に閉じ込められてしまいました。扉は外側から鍵がかけられているのかびくりと反応がしません。その間にもコネシマは1人で城へ向かってしまいます。
sho「くっ…開けない…!どうにかしないと…」
em「……シャオロン…あの野獣は本当にお優しい方なんですね」
sho「…そ、そうやで。だから急いで向かわないといけないんや…必ず戻るって約束が…!」
地下に置いてある道具を使って壊そうと探し回ると、バットの形をした棍棒が落ちているのに気が付き、扉を破壊する勢いで勢いよくスイングをすると、外へ繋がる扉が壊れて破れた為急いで出ては馬に乗って城へ向かいます。
em「…あの子があんなに勇敢になるなんて…」
シャオロンの背中を見つめるエーミールはどこか寂しさを感じながらもこの数日で勇敢になったことに感動もしていた。無事なことを祈りながら…
城に着いたシャオロンは急いで城の塔に向かって駆け上がります。上の方からは騒ぐ声が響き渡ります。どうやら2人は戦っているようだった。
sho「…いた!」
ut「ッ……シャオロン…!」
野獣はシャオロンの声に気がついて振り向きます。
kn「ふぅー--ん!!油断大敵や!!」
sho「危な…ッ」
ut「ッ…があああああああ!!?」
コネシマは油断した野獣の体にナイフで刺し殺してしまいました。苦しみの叫び声を上げる野獣を引いて助けるシャオロンの後ろでコネシマが足場が崩れてしまい、そのまま転落してしまいました。
kn「ああ!!?あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
sho「う、うるさ…」
耳を塞ぎながら底を見下ろしたシャオロンだったが、すぐに野獣の元に駆け寄り、声をかけます。
sho「なぁ!なぁ…起きろや!今治してあげるから待って…」
ut「いや……もう、ええよ」
sho「で、でも…俺は…」
ut「俺………シャオロンのこと…愛してるんや。誰かを…愛すること………誰かに…愛されて…俺は…」
sho「こ、これ以上喋ったらアカン…傷が…」
ut「俺は………とても幸せやったで。元は…傲慢で我儘でクズな俺のせいで………この姿に変えられてしまったんや。でも…そこにお前が来て………」
野獣は片手で包むようにシャオロンを抱きしめます。その手はもう弱々しくなっていました。
sho「ッ……や、やだ…」
ut「俺は…お前のこと、愛してる」
最後にそう呟いては腕が糸が切れた人形のように落ちてそのまま目を閉じてしまい、動かくなってしまいました。
野獣はしんでしまったのです。シャオロンは泣きながらその体に抱きます。
sho「い、いやや…俺を置いていかないでくれや。お願い…目を開けて…俺は、俺は…」
ー--俺はお前を愛しているから!!!
その時、真実の愛の叫びと共に光に包まれていく野獣を啞然と見つめます。
光に包まれる野獣の手は毛深さが消えていき、鋭い爪が短くなっていきます。その姿は…若く長くサラサラと伸びた髪の人間でした。
ut「俺の…体……シャオロン、俺やで」
シャオロンは目の前の人間をジッと見つめます。軽く髪に触れながらその瞳はサファイアのような瞳を見てようやく気づきます。
sho「…お前か。良かったわほんま…」
ut「…クズな性格をしている俺やで?」
sho「ふは、そこも愛しているで」
2人は抱きしめあい、呪いが解かれた城は闇から光に再び包まれた。シャオロンは城にエーミールを呼び、絢爛華麗に包まれたこの城で2人は幸せに暮らしましたとさ。
美女と野獣 END
コネシマがすごい心なき悪人に寄せ過ぎた…wでも本家もあんな感じだからいいかな?
あとシャオロンはちゃんと化粧したら女に見えるかも…多分w
コミケ組の仲の良さはめっちゃ好き。これからも仲良くしてほしい。魔主と同じように、それほど仲のいい2人が好きだ!!
ここまで読んでいただきありがとうございました。
ブクマとふぁぼをよろしくお願いいたします!!
では、次の作品で!!次の作品は実は作成中ですw