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幸せの花


この広い世界には一人だけ幸せになってはいけない人が存在する。


神様は「人類全員が幸せ」そんな言葉を許さなかった。だから、ランダムに選んだ一人を「幸せになったら死ぬ。」そんな魔法をかけた。


そして私、姫柊芹奈はその神様に選ばれた一人である。物心が着いた頃母から告げられた事実。それ以来は誰とも関わらず、恋もせずな人生を歩んできた。








先生「 今日は転校生を紹介する 。入れ 」

樹「 はじめまして 。田中樹です 。よろしく 」


高校一年生の冬 、学校には慣れてきたものの人見知りがある私は入学してから人間関係が上手くいっていない 。そんな時に転校生が来た 。


先生「 樹の席は 、ほら 、あいつ 、名前なんだっけな 、あ 、芹奈だ 。芹奈の隣な 。」

樹「 了解っす 。」

クラスの人1「 あいつ名前忘れられてんじゃん笑 」

クラスの人2「 しょーがなくね?笑影ないんだから笑 」


樹「 ね 。芹奈って呼んでいい?」

芹奈「 私ですか 、大丈夫ですよ 。」

樹「 俺は樹でいいよ 。あとタメな?笑 」

芹奈「 了解で .. 了解 。笑 」




次の日 ____


樹「 ね 、せりなー 」

芹奈「 樹くんどうしたの?」

樹「 北斗に頼まれたの取りに行きたいんだけどさ体育器具庫まで着いてきてくんない?」

芹奈「 いいよ 。」



- 体育器具庫 -


樹「 えっとーボールはここか 。」

 「 せりな 。着いてきてくれてありがとな 。」

芹奈「 いいえ 。またいつでも言ってね?」


ボールを取ると樹くんはクラスの松村北斗くんとバスケをしに行った 。

 

私は遠目からバスケをする樹くんを眺めていた 。


樹くんは転校してきてから私ばっかりに話しかけてくれるし 、頼ってくれる 。嬉しいけど ..










樹「 せりな 、また同じクラスだな笑よろしく 」

芹奈「 そうだね 。笑こちらこそだよ 」


二年生に進級した私たちはまた同じクラスで過ごせることが決まった 。


心菜「 せりなちゃんだよね ?!」

芹奈「 はい .. 」

心菜「 同じクラスになれて嬉しい!                  あ 、私桜庭心菜 。心菜でいいよ 」

芹奈「 心菜ちゃん 、姫柊芹奈です 」

心菜「 知ってるよ!!前から可愛いって思ってたの!」


そんな感じで仲良くなった心菜ちゃんとも友達になれた 。樹くんは北斗くんと同じで嬉しそう 。


嬉しい 。また樹くんと過ごせる 。


私はこの時気づいた 。私は樹くんに恋してる。 ダメなのは知ってる 。恋しても付き合ってもキスまでしなければいい 。私はそんな安易な考えを持ってしまった。




7月のある日の事


心菜は北斗くんと 、私は樹くんと付き合うことができていた 。そして今日は樹くんが初めて私を樹くんの家に招待してくれる 。


気をつけないとね .. 笑



- 田中家 -


樹「 その辺 、ベッドの上でも座って 」

芹奈「 ありがと 。お部屋綺麗だね 」

樹「 まじ?笑 ありがとな 」


気づいたら2時間も学校のお話をしてた私たち。


樹「 ね 。キスしてもいい?」


樹くんがそんなことを言ってきた 。


芹奈「 ごめんね 。まだだめ 。」


そういうと彼はどこか寂しそうな顔をしながら受け入れたように優しく「 わかった 。」と返してくれた 。




次の日 ____


心菜「 せりなに樹!!北斗とはもう相談してあるんだけど 、4人でさ開錠花火大会行こうよ!」

樹「 おぉ!!めっちゃいいね!笑せりなどう?」

芹奈「 うん笑いいよ行こ 」

樹「 よっしゃ!決定!お前ら絶対浴衣な?」

心菜「 言われなくても浴衣着ますー 」




そして来てしまった 。花火大会の日が 。

ここまではどうにか 、避けてきた 。


樹「 お待たせー 」

芹奈「 遅れてごめん 。着付けに時間使っちゃった .. 」

北斗「 全然大丈夫 。俺らも今来たとこ 。」

芹奈「 ありがと 」

心菜「 じゃ 、行こっか?」




PM . 8:00 ____


アナウンス「 只今より第○回─花火大会を始めます 。」


樹「 いよいよだな 」

芹奈「 絶対キレイだよね 」

樹「 2人で初めての花火大会 。なんかいいね 」


最初で最後の2人で見る花火大会なんて           この時は私も樹くんも知らなかった 。


ラストスパートにかけてたくさんの花火が打たれていく 。最後の一つに差し掛かった時 、


「 今日こそはいい .. ?」


と樹くんが言った 。

その時私は



「 樹くんになら殺されてもいい 。」



そんなことを思ってしまい 、頷いた 。


最後の1発が大きい音を立てて光ったと同時に 樹くんの唇が私の唇の上に重なった 。


キラリと流れた私の涙を見て 、不思議そうな彼は「 なんで泣いてるの? 」と苦笑い気味に言ってきた 。私は


「 樹くんと出会ってから 、毎日が幸せでした 。愛してます 。」


そう一言残し 、フェードアウトするようにその場から消えた 。

すると 、彼は私の名前をずっと叫んでは なんで と繰り返し叫ぶ 。彼の目にはたくさんの涙が溜まっていた 。


花火も打ち終わり 。心菜達が彼の元へ来た 。


心菜「 あれ?せりなはー? 」

樹「 消えた 、」

北斗「 おい何目離してんだよー笑 」

心菜「 電話かけてみる? 」

樹「 違う 、せりなはこの世界から消えた 。」

北斗「 お前 、もしかしてキス .. した 、?」

樹「 恥ずいけど 、うん 、」

北斗「 ほんとに存在したんだ 、」

心菜「 なんのこと 、?」

北斗「 幸せになってはいけない人 」

樹「 なにそれ 、」


もうなにもかも分からず混乱してる彼に北斗くんは優しく教えてあげていた 。

すると彼はこんなことを言い出し消えた 。


「 俺神様に起こりに行くついでに向こうでせりなと幸せになるね 。」







ここは浜辺 。

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