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私たち1年は、
廊下に移動することになった。
廊下に出ると、
そこには沢山の写真が貼ってあった。
「好きに見ていいよ~」
そう1人の先輩が言うと
皆は遠慮がちに見る人と、
まじまじと見る人に分かれた。
私はどっちかと言うとまじまじ見る方で、
色んな写真を見て回った。
先輩たちの写真は綺麗に撮れていたが
桜芽先輩だけは他の先輩たちよりも
綺麗に撮れているような気がした。
いまいち、
写真の良さが何かわからないので
なんとも言えないが。
だが1年の皆もそう思うのか、
はたまた桜芽先輩が好きなのか、
桜芽先輩の写真の周りには沢山の人がいた。
それに気づいた先輩は
「皆、俺のばっか見ないで他の人も見てあげて」
と、はにかみながら言った。
部活終わり、
私は靴箱へ向かっていると
後ろから声が聞こえた。
「小春ちゃん….だっけ?」
「一緒に帰ろ~」
声の主は振り返らなくとも分かる。
桜芽先輩だ。
「いいですよ」
そう言って私は桜芽先輩と帰ることになった。