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「さて、今日も仕事だ」
トッ トッ トッ…
僕はどこへ向かっていると思う?
それは、『本棚』だ。郵便配達に欠かせないのが本なんだ。僕がいるあの世の妖精が住む世界と現世とを行き来できる唯一の手段。だから郵便局の奥には本棚がある。本棚の部屋に足を踏み入れる。そうすると今日行くべき場所まで連れて行ってくれる僕にぴったりな本が光るんだ。
トッ………ピカァァァァア
「おっ、今日はこの本のようだ」
僕は光る本を手に取る。その本は古くて分厚く、少しだけ温かい。早速本のページをめくる。
ピカっ!シュルルルルルル!
白と金色の渦が出てきて、吸い込まれるような風も感じる。僕はそこに飛び込んだ。風が強くなって僕を吸い込んだ。
「準備万端!よし、進めー!!……」
どんどんと進み始める。さっきの本は僕の手元にある。現世からあの世の妖精が住む世界に戻るのにも使うから。あとは、カバン。僕は飛べるから車なんぞ要らない。腕を見た、いつもある…
「………えっ!嘘だろ!?」
……気づくのが遅かった…。現世にずっといれるように発明家の友達が作ってくれたウォッチが無い!郵便局に忘れてきた!
「えっ…やばい…。」
あのウォッチがないと『1時間』しか現世にいれない!
依頼人を探して、本音を手紙に書いてもらって、戻るのに最低で2時間はかかるぞ!
「急がないと…。」