コメント
2件
うわぁぁぁ、 れなおたじゃないですかぁぁ! せふれ関係って良いですよね🤤 雨の日って..あれっくすの.. あと最近コメントなどしていなくてすみませんっ!なんか通知が来なくて.🥹
しとしと。
外では朝から雨が降っている。
誰もが憂鬱に感じるであろうこの天気も、レナトスにとっては読書の合間に流れる自然が作り出すBGMにすぎなかった。
静かな室内に、レナトスの本のページをめくる音と雨音が響く。
ぱらぱら。
しとしと。
「いったん休憩にするか。」
本を読むのを中断し、レナトスはパタンと本を閉じてそのまま雨音に耳をすます。
しとしと。
しとしと。
レナトスが雨音に耳をかたむけていると、
ピンポーン。
「・・・ん?」
玄関の呼び鈴が鳴った。
レナトスはチラリと壁にかけてある時計へと視線を向ける。現在の時刻は夜の11時55分。
閉じた本を座っていたソファに置いて立ち上がり、レナトスは玄関へと向かった。
ガチャ。
ドアを開けた先にいたのは、同僚の砂の神覚者・オーター・マドルだった。
「よお。」
「・・・こんばんは。」
「今日はもうてっきり来ないかと思ったぜ。」
「・・・・・。」
「ほら、入れよ。」
「・・・おじゃまします。」
レナトスに促され、オーターは中へと入った。
バタン。
ドアを閉めたレナトスは、こちらを向いてその場に突っ立ったままのオーターの前まで行く。
「ベッド・・・行くか。」
レナトスの言葉にオーターは無言で頷く。
そしてレナトスはオーターの手をとり寝室へと連れて行くのだった。
ザアアアア。
ーいつの間にか、雨が激しさを増していた。