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まがかみ
57
さかな@⚠️プロフ必読
3,114
花灯里
484
※注意※
この小説は、純度100%の私の妄想で出来たnmmnです。ご本人様には一切関係ありません。
ご本人様はもちろん、その周辺の方々やnmmnが苦手な方の目にも入らないよう、配慮をお願いします。
私の癖を詰め込んだので、誰かの地雷の上で踊り狂っているかもしれません。それぞれで自衛をするようにしてください。
読後の誹謗中傷等は受け付けておりません。チクチク言葉が届くと泣きます。
その他、BL要素(🦀×🟦)、モブレ(本番なし)あります。
まだまだ眠気を引きずる早朝。俺は、成瀬の運転する車に揺られ、スマホに送られた書類を何度も何度も読み返していた。
「らだおさ〜ん、いつまでそれ見てんの?」
「いや見るでしょ。潜入捜査先の情報なんて、頭に入れとけるだけ入れといた方がいいでしょ」
「えー、俺も見たけどさぁ、アイツらって普通のギャングとどう違うの?」
「いやいや、絶対うちのギャングとは違うでしょ」
「そうかな」
今からちょうど1カ月前。俺たちが新生ギャングへの潜入捜査に抜擢されたことを署長直々に知らされた。
その新生ギャングというのが、どうやら隣の街から来たばかりらしく、ロスサントスのルールやら法律をフル無視して暴れまわっているらしい。俺たちも毎日のように苦汁を舐めさせられている。
市民からのクレームも相次いでいるから、警察の方で潜入捜査することになったようだ。それに、俺たちが選ばれたってワケ。
もちろん最初はイヤだったし、ゴネにゴネまくったけど……俺たち2人にそれぞれヘリ一機ずつプレゼント、という甘い罠にかけられ、まんまと承諾してしまったのだ。
で、警察官の名前なんてStateでいくらでも流出してるから、潜入捜査用のコードネームを決めておけという話だったのだが……。
「俺がアオで? お前が?」
「カニ」
「ぶっ……そのまんまじゃん、絶対バレるぞ?」
「まーまー、バレたらその時だろ!」
「そうだけどさぁ、何されるか分からんし」
普段の事件対応で慣れてしまっているかもしれないけど、腐っても相手はギャングだ。ヘマすれば、どんな酷い目に遭うかわからない。
そんな状況に今から置かれようとしているのに、成瀬は相変わらず能天気にへらへらしている。
「だいじょーぶ、何かあったら俺が助けに行くから」
「ほんとに?」
「ほんとほんと、任せとけって!」
「でも、成瀬が来なかったらどうしたらいいの?」
「そりゃもう、金玉に蹴り一発だろ」
「えぇ……」
最も求めてなかった返答に、思わず顔を顰める。まぁ、確かに有効なのかもしれないけど。あんまり参考にはしたくないな。
そんな会話をしているうちに、ギャングのアジトに到着する。適当に車を停めた成瀬は、自信満々に笑った。
「とりあえず、ヘマしなけりゃいいんだろ? テキトーに頑張ろうぜ」
「足引っ張んないでね?」
「それは俺のセリフですー」
「ハ??」
護身用にと持たされたハンドガンを、インベントリの6番から取り出して構える。成瀬はきゃはきゃは笑って、スタコラ逃げていった。
まったく、こんなので潜入捜査なんて務まるのか。いささか不安ではあるけど、始まってしまったものはしょうがない。
俺は、気持ちを落ち着けるために、一度大きく深呼吸をした。
…
……
………
潜入捜査が始まってから、早2カ月。
「せんぱ〜い、大型お疲れ様でーす」
「ですです」
「おお、お前らか! さっきのヘリも相変わらずよかったぞ、今回もお手柄だな」
「「あざまーす」」
2人で尻尾振って、ニコニコ笑えばすぐに先輩構成員の機嫌が良くなる。
ひたすら媚び売りまくった甲斐があった。今や俺たちは、構成員たちからとんでもない信頼を置かれるようになっている。
今話している人だって、その中の1人。俺たちが警察のスパイだってことも知らず、嬉しそうにチヤホヤしてくれる。
当たり前だ。警察で鍛えた俺たちの連携力を、大型犯罪で惜しげもなく発揮しているのだから。そのおかげで、俺たちが出た大型はほとんど大成功に終わっている。
「2人ともしっかり休めよ、夜の大型もよろしくな!」
「いいんすか先輩! さっすが懐の深い いい男〜!!」
「成瀬ぇ、行こ」
「はいはい。じゃ、お言葉に甘えて休憩させていただきま〜す」
「おう!」
見送ってくれているであろう先輩は振り返らずに、俺たちはその場からそそくさと離れた。
俺たちが移動したのは、最近お決まりの場所。アジトの裏口を出てすぐのゴミ捨て場だった。ここなら誰も来ないから、情報交換も休憩もできる。
辺りから人の気配がしなくなると、2人揃ってクソデカいため息をついた。
「はぁ〜〜、やってらんね」
「もう機密情報は集めたしさぁ、早くトンズラしようよ」
「署長がもうちょっと粘れってさ」
「えぇ〜、俺もうこの仕事嫌だよ?」
「俺も」
上官より後輩が多い俺と、目上の人を敬うという意識がゼロの成瀬。潜入捜査に全く向いていない俺たちは、上辺を取り繕うことに疲れ果てていた。
それでも仕事はキチンとやって、必要な情報は全て抜き取ったのに、まだ粘れだなんて信じられない。
それに、俺には1つ大きな不満があった。
「そういやさ、あれよくなった?」
「ボスからのセクハラ? 良くなるわけないじゃん、成瀬がいないとき狙ってケツ触られたりとかざらにあるよ」
「げえぇキモすぎ」
そう、ギャングのボスから謎に粘着されていることだ。
俺の何が気に入ったのか、セクハラまがいのことを何度も何度も繰り返されている。正直、キモすぎるし不快だ。
やめてくれ、と直接言えたらいいのに、相手が相手だから言い出せない。できるだけ成瀬と一緒に行動するようにはしているが、それにも無理がある。
ただでさえ潜入捜査なんてイヤなのに、セクハラがさらに拍車をかけていた。一刻も早く、こんなところから抜け出したい。
すると、噂をすればなんとやらか。ボスがタバコをふかしながら、裏口から顔を出した。
「こんなところにいたのか、アオ。探したぞ」
「ほんとですかぁ? すいません」
「お疲れさまです、ボス」
「あぁ、お疲れ」
成瀬に目を向けたのも一瞬で、冷たくそう言い放った。そして、すぐに俺に視線を戻す。この目が嫌いなのだ、なんだか体中に纏わりつくような気持ち悪さがある。
「どうかしましたか?」
「あぁ、お前に用があってな。こっちに来なさい」
「はぁーい……?」
成瀬に断りを入れて、ボスに駆け寄る。すると、腰を抱かれて引き寄せられた。ゾワッとしたのは気合で隠して、にっこり笑ってみせる。
「なんですかぁ、ボス」
「お前に相談事があってな、私の部屋で話さないか」
「え? あぁ、まぁ……それならいいですよ。何時になります?」
「今すぐだ」
「? 分かりました」
でも、成瀬が……と思って背後を振り返ると、あっちはあっちで構成員たちに呼ばれてどこかに行こうとしている。
こんなにわざとみたいに、俺たちを引き離すなんて。なんだか、怪しい。
それは成瀬も思っていたらしく、肩越しに目が合う。それもすぐに、構成員たちの背中に隠れて見えなくなってしまった。
「どうした?」
「……いえ、なんでも」
まさか、ね。成瀬なら、きっと大丈夫。俺はそう信じて、人当たりのよい笑みを浮かべた。
…
……
………
「さぁ、入って」
「失礼しまーす……」
ボスの案内によって、アジトの最上階にある部屋に通される。そこには上等な家具が多く置かれており、大きなベッドもあった。
「綺麗な部屋ですね、さすが───」
さすがボス。そう言い終わる間もなく、俺は背後から抱きかかえられ、抵抗する間もなくベッドに乱暴に落とされた。
起き上がる隙も与えられず、ボスに馬乗りにされ、自由を封じられる。
「は……? ちょっと、ボス、ッ!! やめてくだ、さ、」
「黙れ、動くな」
「ッ゙、ひ、」
銃口を頭に押し付けられ、冷や汗が伝う。とんでもない状況になってしまって、焦りから心臓の鼓動が大きく速くなる。
ボスは俺の両腕を頭上にまとめて、見せつけるように手錠をかけた。手のひらの柔らかいところを、指でなぞる。
ボスは拘束された俺を見て、うっとりと笑った。ボスが笑うたびに、タバコの灰がハラハラと俺の服の上に落ちた。
「あのロスサントスの警察官ともあろう者が、情けないな」
「……何言ってんすか、ボス。俺は、警察なんかと馴れ合った気なんてないんですけど」
「余計な口を叩くな。お前らの正体は全て分かっている」
お前ら。
その言葉に、ガチリと体が強張る。俺だけじゃなく、成瀬まで。
どこまでバレているのだろう。いや、この言い振りじゃあ、全部だろうな。いくら思考を巡らせど、絶望的な結論に落ち着く。
「成瀬、だったか? お前の相方は。ソイツは、今ごろ私の部下によって拘束されていることだろう」
「……」
「つまりだな。お前の態度次第では、いつでも殺せるということだ」
顔が引きつるのが、自分でもわかった。まるで人質を取るような真似をされ、自分と相まみえているのがギャングのボスだということを無理やり分からされる。
「大人しくしていろ」
「……言われなくても、分かってる」
体から力を抜いて屈服すれば、銃口が頭から離れた。
これなら逃げれるんじゃ、と思いもしたが、見せつけるように手錠をかけられる。意地でも逃がす気はないらしい。
「で、俺をこんな目にして、何がしたいの?」
「簡単さ。こういうことだよ」
ボスは、タバコを片手に預け、俺に顔を近づけた。思わず、顔をよじって抵抗する。
カッサカサの唇が、俺の頬にキスを落とした。まさか、とは思っていたけど、そういう目的で俺を呼び出したなんて。
一度狙いを外されて苛ついたのか、ボスはがっしりオレの顎を掴んで固定する。タバコの火が、顔のすぐ近くでチリチリ燃えた。
「ッ、いや、、ッやめ、ろ……!!」
「成瀬がどうなってもいいのか?」
「っ、……」
その名前を出されると弱い。大人しく抵抗をやめると、ボスは気色悪い笑みを浮かべてもう一度顔を寄せる。
最悪なことに、次はしっかり俺の唇に命中した。一回では飽き足らず、何度も何度もそれを繰り返されて、吐き気が俺を襲う。
「ッ、ゔ、」
「口開けろ」
「だ、まれ……、、お前みたいなヤツに媚びるかよ」
「……クソが」
一瞬にして、こちらを見つめる目が冷ややかなものに変わる。
ボスは、片手に預けていたタバコを、俺の首筋に押し付けた。ジュッ、と肉が燃える音がして、鋭い痛みが走る。
「ッ゙、ぐぁ……、、ちょあ!?」
痛みに耐えかね、声を漏らした口の隙間から舌が差し込まれる。
気持ち悪い、気持ち悪い気持ち悪い!
ぐちゃぐちゃと乱暴に口内を掻き乱され、苦しくて悔しくて声が漏れる。気持ちよさなんて欠片もない、クソみたいなキスだった。
何時間にも感じられる時間が過ぎ、ボスはようやく顔を上げる。勝手に気持ちよくなって、自分に酔いまくった顔で俺の額にキスをする。
「ッ゙、はぁ、っ……は、ぁ、、」
「中々良かっただろう?」
「良いわけ、っない」
「ははぁ、ならこっちはどうかな?」
頬を撫でていた手が、ズボンのベルトに伸びる。ガチャガチャと金具をいじる音が聞こえた途端、一気に冷や汗が噴き出した。
「は!? ちょ、やめろ!! さわん、なぁ、ッ……、、!、ひ、っ」
「とんだドブネズミが入りこんだものだが……お前の目は気に入った」
「ぃや、や、だぁ……! たすけ、ッ、助けてぇッ゙、成瀬ぇ!!」
「はは、いくら叫んでも無駄だぞ」
なす術なくベルトを外され、シャツの中を触られる。腹筋をなぞる指も、胸元に伸びる手も何もかもキモい。
どれだけ助けを求めても、喉が枯れそうになるまで叫んでも、救いはやってこない。叫び疲れて、だんだん声は小さくなっていく。
素肌を撫で回していた手は、そろそろと下腹部に近づく。もうこのままこんなゴミに食われるしかないのか、と思うと、悔しくて涙が溢れた。
「……な、るせ、、」
『でも、成瀬が来なかったらどうしたらいいの?』
『そりゃもう、金玉に蹴り一発だろ』
『えぇ……』
不意に、ここに来る前の、最悪の会話が蘇った。
最後の頼みの綱だ。俺は、記憶の中の成瀬の声に従って、力のあまり足を振り上げた。
「ッ゙、あ゙ァ───ッ!?」
「やべ、やりすぎた……」
ドコにとは言わないが、まさかのクリティカルヒット。ボスは床に突っ伏して芋虫のようにのたうち回った。
その隙に銃を拝借し、ボスの眉間に照準を合わせる。形勢が見事に大逆転して、ようやく安心して息ができるようになった。
「お前ぇ゙、ッよくも!!!」
「はぁ、ッ゙、ははっ、あぶねー……」
あわや一線を越えられるところだったが、成瀬のおかげで助かった。
まさか、あのクソアドバイスが役に立つときが来るなんて。最悪の気分だが、貞操を守られたのには本当に感謝しなければいけない。
偶然、目の前の姿見に、俺の姿が写っているのが見えた。シャツは乱れ、首筋にはヤケドが出来ていて、見るからに襲われました感満載の姿に嫌気が差した。
その中でも、ベルトを外されたズボンが、ずるずると落ちかけているのが気になって。ズボンを上げるために、一瞬ボスから目を離す。
そのせいで、突然立ち上がり、ナイフを抜くボスに気づくのがワンテンポ遅れてしまった。
やばい、と思った時にはもう遅い。ボスは一息に距離を詰めて、ナイフで俺に襲いかかってきた。
「クソがッ、殺してやる!!」
「ちょ、待っ───!?」
『21フィート・ルール』という法則によると、21フィート以内の距離なら、ナイフは銃に勝るとされている。
今の俺たちの距離は、おおよそ7フィート未満といったところだろうか。この状況では、銃持ちの俺が圧倒的に不利なことは一目瞭然だ。
それを裏付けるかのように、ナイフの刃先はみるみるうちに近づいてくる。スローモーションのような視界の中で、顔面に突き立てられようとするそれを、俺はぼんやりと眺めることしかできなかった。
その時。
───パァンっ!!!
乾いた音と共に飛び出した銃弾が、ボスの頭を撃ち抜いた。視界いっぱいに迫っていた刃先は、軌道を大きく逸らし、俺の頬を軽く切り裂く。
じくじくとした痛みを感じる頃には、とっくにボスは亡き者となっていた。
突っ伏した体から流れる血をかき分けるようにして歩いてくるのは、よく見慣れた紫髪。
「ごめん、らだお。遅れた」
「び、びっくりしたぁ……よく当てたね、成瀬」
「まーね」
成瀬は適当にそうあしらって、床に伏すボスの頭をもう一度撃ち抜いた。死体撃ちなんて珍しい。俺のためにブチギレてくれてることが、ちょっと嬉しかった。
気が済んだのか、成瀬は顔を上げて、普段通りの優しい表情に戻る。そして、俺をぎゅーっと抱きしめた。
「ほんとにごめん、怖かっただろ」
「ううん、平気。助けてくれてありがとう」
「平気なわけない?? 何があったらそんな服ぐっちゃぐちゃになるわけ?」
「そーれーはー……」
成瀬は、俺の手錠を外して、擦れて赤くなった腕をすりすり撫でる。俺は俺で乱れた服を直しながら、なんて言い訳するか考えていた。
大の大人が襲われたとか、情けないよな。成瀬も、恋人がそんなコトされてたなんて、知りたくないだろうし。
けれど、俺を見つめる瞳の真剣さに、観念して口を開く。
「怒らないで聞いてくれる?」
「絶ッ対怒らん」
「……まー端的に言うと、襲われた」
「具体的には?」
「押し倒されて、銃で脅されたり? あとは、こんなんつけられたりもした」
第二ボタンまで外されたシャツの襟を、ぐいと広げる。首筋に付いたヤケドを見るなり、成瀬は眉をひそめた。
「ハ? 何これ」
「タバコで焼かれた」
「はぁー!? 意味わかんねぇんだけど?? 抵抗しなかった?」
「成瀬の名前出された、から。抵抗したら殺すって言われて、抵抗できなかった」
「……ほんとに? ごめんそれは俺のせいだ」
「いやいやいや! 成瀬のせいじゃないよ。大丈夫」
土下座する勢いで頭を下げる成瀬を、慌てて抱きしめる。
成瀬だって大変だっただろう。ボスの話が本当なら、あの後構成員に寄ってたかられて酷い目に遭いかけたのだろう。だから、成瀬は悪くない。
俺に慰められて落ち着いたのか、成瀬はゆっくり顔を上げる。そして、俺のヤケドに口づける。
「ッ、んね、痛いんだけど」
「ごめん上書きしていい? その傷、らだおに残ってるのめっちゃイヤ」
「え、いいけど……ッ゙、ンぐッ!?」
俺に許可を貰った途端、成瀬はヤケドの上から力いっぱい噛み付いた。傷口を、ぬるりと舌が這う。
普通にめちゃくちゃ痛いけど、アイツに負わされた傷が成瀬に上書きされてるって考えたら……悪くは、ないかも。
噛みつく力は増していき、ぶち、と嫌な音が鳴るまでそれは続いた。一際大きくなった痛みに体が震え、成瀬の背中にしがみつく。
その痛みが引いた頃に、ようやく成瀬は満足そうに顔を上げる。
「こっちの方が似合ってる」
「えぁ、そう……?」
「断然」
頬の傷から垂れた血まで舐め取って、成瀬は満足そうに笑った。その顔に、不覚にも胸が高鳴る。
上書きされるの、気持ちいいな。俺は、甘えて成瀬に抱きついた。
「あの、さ。成瀬」
「なに?」
「キスもされたって言ったら、怒る?」
「……まさかだけどさぁ、舌入れられたとかじゃないよな?」
「そのまさかやね」
「えキッッッショ!! よくソイツのことぶっ殺さなかったね!?」
可哀想に、と成瀬は優しく俺の髪を梳いてくれる。それが心地よくて、うっとりとその手に擦り寄った。
「それもさぁ、成瀬が上書きしてほしいなーって……アイツにされたこと、全部成瀬が塗り替えて?」
「任せろ、クソ野郎のことなんて忘れさせてやるよ」
頭を撫でていた手で、軽く顎を上げられる。それだけで胸がドキドキして、きゅっと目を瞑った。
ふふ、と微かな笑い声の後に、唇に柔らかい感触。触れるだけのキスだけでも、甘ったるい気持ちよさに脳を焼かれる。
「ぁ、ン……」
「はは、可愛い……らだお、口開けて?」
小さく口を開けると、その隙間から成瀬の舌が入ってくる。
舌を絡めて、歯列をなぞられて。開発されきった体は、快楽に震えて腰を揺らす。
与えられる快楽を全部受け止めていれば、次第に思考がとろとろ蕩けていく。きもちいい、しか考えられなくなって、どちらのものかもわからない唾液を喉鳴らして飲み込んだ。
あー、このまま抱いてくんないかな。
そう考えた矢先に、遠くの方からカツカツ、カツカツといくつもの足音が聞こえてくる。その音で、ハッと我に帰った。
「っは、まって、成瀬ストップ!」
「ん?」
「外から足音。多分、追っかけてきた」
俺の耳は確かだったらしく、すぐにドアノブがガチャガチャ忙しなく音を立て始める。ドアの向こうからは、いくつもの怒鳴り声がする。
すぐに、バンバン、と立て続けに発砲された。俺に覆いかぶさった成瀬の頭上を、玉が何発も飛び交った。俺たちの間に流れていた甘いムードは一息に霧散し、ピリピリした空気が場を支配する。
「チッ、邪魔すんなよ……」
「まぁ、いいじゃん。こんな血みどろの部屋で続けんのも嫌でしょ?」
「確かにね。あー、俺もうこの仕事二度とやりたくない」
「それな〜?」
懐から銃を取り出し、玉を込める。成瀬は成瀬で、グレを構えてアイツら全員ぶっ飛ばす気満々だ。
さっきのいざこざのせいで、いつの間にかストレスゲージは真っ赤っ赤。それを紛らわせるように煙草に火をつける。
「いーなー。俺にもちょーだい」
「あ、ちょっと!」
その矢先に、成瀬に煙草を奪われた。
取り返す間もなく、成瀬は胸いっぱいに煙を吸い込む。そして、俺の顎を引っ掴んで煙草を顔面に吹きかけた。
「げほ、っ、、ごほッ、」
「帰ったら抱くから。さっさと終わらせよう」
「ぇ、あ、ハイ……」
あまりにもさらっとそういうものだから、自分がなにを言われたか、なにをされたかすぐには理解できなかった。
けれど、少し経ってからカアッと顔が熱くなる。そして自然と、銃のグリップを握る手に力が増した。
お久しぶりです、らいむです。
今回は珍しく下ネタ多めでした。この話の続きはご想像にお任せします🔞
🔞展開を書くのが超苦手なので、かわりに続きを書いてくれる人いたらめっちゃ嬉しいです!!!!!!!!!
コメント
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最ッッッッッッッッッッ高!!!!!です! 全部が全部可愛くて…!! ボスには怒りを感じる位表現が物凄く上手くて大尊敬です…!!!! これからも楽しみにしてます! 投稿頑張って下さい!