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君の隣

6 - #5 変化

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2023年07月30日

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#5 変化






緑「はぁ、、、、」


可愛すぎる。

なんだあの男は。

部屋を出て、扉を閉めるとすぐにその場に座り込んで、顔を伏せた。


赤「すち、、?」


声がした方に顔をあげる。

そこにいたのは、暇72。

なんだか不安そうな顔でこちらを見ていた。


赤「大丈夫か、、?」

緑「ああ、、ひまちゃん、大丈夫だよ。」

赤「いやでも、、座り込んで、、」

緑「いやこれは、可愛すぎるみことちゃんが悪い。」

赤「え?」


いけない。本音が出てしまった。


緑「ごめんなんでもない。みことちゃん吐いちゃってさ、あとおかゆも置いてあったの。みことちゃんの部屋の片付けお願いしてもいいかな?」

赤「いやそれはいいんだけど、、かわいすぎ、え、?」

緑「ごめんそれは気にしないで。ありがとう。」

赤「あ、ちょ、すちっ!」


暇72の言葉を無視してリビングへ向かう。

必要なのは、冷えピタと体温計とゼリーと薬と水、、あとは吐いた時用の洗面器ぐらいだろうか。


紫「お、すち。みこと大丈夫そう?」

緑「いるまちゃん、うん、割と大丈夫そうだよ。」

桃「よかったー!俺にできることあったらすぐ言ってね!」

水「こさめも手伝うー!!」

緑「らんらん、こさめちゃん、ありがとう、」


必要なものを持って自室へ向かう。

先ほど行くのを止められたから。多分あれは無意識だろうけど。可愛すぎるから放っておけない。

早く戻ろう。




緑「みことちゃーん、だいじょう、、、」


すぅすぅと気持ちよさそうな寝息を立てる彼。

でも、先ほどここを出る時と違うところがあった。


緑「それは、、反則だよみことちゃん、、、」


そう。彼はすちのパーカーを着ていたのだ。

当然すちは悶えるわけで。

その場に顔を伏せて座り込んだ。


可愛すぎる。しかも萌え袖。こんなの悶えるしかない。

そんなことを思っていたとき。


黄「う、ぁ、」

緑「、?」

黄「ごめ、なさ、」

緑「みことちゃん?」


魘されていた。

どんな夢を見ているのかわからない。

でも、彼が苦しんでいるところを見たくなかった。


緑「みことちゃん、大丈夫だよ。」


彼が寝ている隣にお邪魔して、彼を抱きしめる。

次第に落ち着いてきて、また気持ちよさそうな寝息が聞こえてきた。


緑「ん、よかった、おやすみ。」


彼の顔が緩んだ気がした。

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