テラーノベル
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過去――
🧡「お兄ちゃん、今日もどこ行くの?」
兄「んー?」
兄「大切な仲間を、守りに行くんだよ」
🧡「かっこいい!!俺も行きたい!!」
兄「だーめ」
兄「お前は――」
兄「まっすぐに、生きろ」
🧡「……?」
大きな手で、ぐしゃぐしゃと頭を撫でられる。
兄「行ってくる」
その笑顔を――
二度と見ることはなかった。
──────────────
あの日は――
雨の音が、うるさかった。
地面に広がる血。
赤く滲むアスファルト。
サイレンの音が、耳を裂く。
倒れた身体。
その中心で――
ひとりの男が、崩れるように膝をついていた。
♥️「……っ!!」
その男は震える声で、兄の名前を呼び続ける。
何度も、何度も。
けれど――
もう、返事はない。
泣きじゃくるその姿。
取り乱すその声。
その光景を――
少し離れた場所で、
俺はただ見ていることしかできなかった。
🧡(……兄ちゃん)
拳を握りしめる。
震える肩。
冷たい雨。
そして――
兄の隣で泣き崩れる、その人。
その姿が、
焼き付いて、離れなかった。
──────────────
現在――
♥️「……」
言葉を失う宮舘。
🧡「兄は…ずっと」
🧡「俺の存在を、隠してくれてました……」
🧡「この世界に足を踏み入れないように」
🧡「普通の暮らしができるように、…」
🧡「兄と……涼太さんは……」
🧡「互いに大切な存在、だったんですよね……?」
かすかに笑う。
🧡「兄が惹かれるだけある」
🧡「俺も……」
🧡「気づいたら、あなただけを見てました」
血が、ぽたぽたと落ちる。
🧡「あなたを守れるなら……」
🧡「それで、いい……」
視線が揺れる。
それでも――
🧡「最後まで……戦いますよ」
弱々しく、それでも確かに言い切った。
宮舘は、涙をこぼした。
その雫が、向井の頬へと静かに落ちる。
♥️「……っ」
言葉にならない。
♥️「もう、やめてくれ……」
♥️「これ以上……」
♥️「大切な人を、失いたくない……」
震える手で、必死に血を押さえる。
――その瞬間。
向井の視線が、鋭く動いた。
宮舘の背後。
銃口が、こちらを狙っている。
パァン――
倒れたままの姿勢で、向井は引き金を引いた。
敵が崩れ落ちる。
🧡「……涼太さんには」
🧡「傷ひとつ、つけさせません」
息を荒げながら、それでも笑う。
そのまま、ゆっくりと立ち上がる。
♥️「おい、無理するな……っ」
🧡「仲間も、必死に戦ってるんです」
🧡「俺たちも……最後までやりましょう?」
いつもの、あの笑顔。
それが今は、少しだけ痛々しい。
♥️「……ああ」
♥️「俺も――」
♥️「お前を、全力で守る」
その言葉と同時に、
再び銃声が響き渡る。
──────────────
火花が散り、床に薬莢が転がる。
向井は前へ出る。
撃って、避けて、また撃つ。
その動きは、傷を負っているとは思えないほど鋭い。
だが――
血は確実に流れている。
♥️「下がれ、向井!!」
🧡「まだ……いけます!」
敵が一斉に動く。
その瞬間、
宮舘が前に出る。
正確に、無駄なく撃ち抜いていく。
背中合わせになるふたり。
互いの死角を埋めるように。
そして
最後の一人。
静寂の中――
パァン
乾いた音とともに、敵が崩れ落ちる。
──────────────
静かになった空間。
荒い呼吸だけが響く。
♥️「……はぁ、……はぁ……」
そのとき――
ドサッ
すぐそばで、重たい音がした。
振り向く。
向井の身体が、崩れ落ちていた。
♥️「……おい」
駆け寄る。
♥️「向井!!」
身体を揺さぶる。
反応がない。
♥️「しっかりしろ!!」
声が、震える。
♥️「目、開けろ……っ」
その手に触れる体温が、
少しずつ、遠ざかっていくようで――
♥️「……向井……!!!」
つづく。
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いやぁぁあ!、🫣🫣(T . T)