この作品はいかがでしたか?
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「無惨、今日は天気がすごく良いよ。少し出掛けないかい?」
「私に死ねと言うのか」
「ははは、ごめんごめん」
こうして私と産屋敷の援助交際生活が
始まってしまった訳なのだが…
此奴……声が良い……!
なんというか、すごく脳が蕩ける声をしている…
『ね、無惨』『可愛いね、無惨』『おはよう、無惨』『無惨』『無惨?』『無惨!』〜〜〜〜〜ッッ……!
「……無惨、?」
「どうしたんだい、?顔が赤いよ?熱でもあるんじゃ───」
「…五月蝿い、黙れ……ッ…」
本当に何なんだ此奴は…!
鈍感で、なんも出来ないくせに……
人を弄ぶのだけは達者で……!
「もういい、部屋に戻る……」
「そっかぁ、じゃあ私は少し出掛けてくるよ。」
「…あ、お土産買ってくるから期待していてね!」
そう言い残し、彼奴は屋敷を出て行った。
「、はぁ…………。」
「ただいま、無惨!」
「あぁ…… 」
「洋菓子を買ったんだ、一緒に食べよう 」
「これは『チョコレイト』といって、甘くて美味しいんだよ」
「チョコ……レイト…?」
「まずは1口食べてみてよ!」
パクッ
「(なんだこれは…舌で蕩けていき、味も甘過ぎない)」
「どう?美味しいかい?」
「……悪くない」
「!良かった!」
「…僕にも味見させて欲しいな〜?」
「…勝手にしろ」
チュッ
「……むぐっ、?!////」
「うん、やっぱり美味しいね!」
「……貴様ぁ……ッ」
「残りは冷やしておくね」
「〜〜〜〜〜〜〜ッ…////」
「ねぇ無惨、今度こそ少し出掛けないかい?」
「もう日も暮れたし、良いだろう?」
「……昼間出掛けたろ」
「…それは一人でじゃないか。」
「?それじゃ駄目なのか?」
「私は”君と”出掛けたいんだよ」
「……変な奴だな」
「見て、無惨。すごく月が綺麗だね」
「……そうだな」
「君と居るとまだ不思議な感じがする」
「千年我が一族を苦しめた始祖が今私の隣に居るんだからね」
「ふっ、今殺そうと思えば殺せるんだぞ?」
「はは、君もまだ殺してなかったなんて物好きだね」
「……まだ苦しませてやりたいだけだ」
「…君の顔、一度でいいから見てみたいな」
「……ちょっと待て」
「じゃあ貴様先程言った『月が綺麗』とはどういう意味───」
「ふふふ、気づいたかい?」
「……っ!」
「ねぇ、無惨。君には月がどう見える?」
「、私は───」
「え、ぁ……か、帰るぞ……、」
「えー、答えてくれないのかい?」
「五月蝿い、もうじき夜も明けるだろ……」
「まだ夜明けまでだいぶ時間があるけど?」
「五月蝿い、黙れ、何も言うな、此方を見るな…ッ」
「え〜、酷いなぁ」
【大正コソコソ噂話】
この時無惨は私に言葉を返すのが精一杯で
気づいていなかったみたいだけど…
二人で手を繋いで屋敷まで帰ったよ。
END.
コメント
251件
まじ、大好きです!!
フォロー失礼しますっ! かがむざ……✨ありがとうございますッ(?)はわッッ無惨、恋かしらッ🫶🏻️︎💕︎御館様ぁぁあッ(?)最高でしたッ!✨
みんなー! アンチは即通報だよー! 作者さん❗とても好きな作品です。アンチに負けずがんばれー!続き待ってます❗