⚠attention⚠
設定で薄紫の後輩さんが機械のようになります。
本当は人間ですが自分は機械だと思ってる感じです。
しかも主はノベル初めてなので下手です。文章見ずらかったらごめんなさい…。
あと結構長いかもしれないです。
それでも大丈夫な方は是非最後までお楽しみ下さい。
アンケ投票ではut先生の話を先に書く予定でしたが、
筆が走らなかったので先にsyp(ツマンセ)の方を投稿します。アンケしていただいた方、本当にごめんなさい。これが終わったらut先生の方を投稿しようと思ってます。把握宜しくお願いします。
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彼と出会ったのは冬の中でも寒い日だった。
あの日は宣戦布告してきた敵国と戦争していた。
その国は人体実験や人身売買などを当たり前のようにやっているような国で、最近少しずつ戦力が伸びてきていたのを理由にw国に宣戦布告したとの事。
いつも通り前線で戦うのかと思っていたら、総統からの命令で気になる実験体がいるから連れて帰ってきて欲しいと伝えられた。
俺以外の前線にシャオロンやシッマが居るから大丈夫やろ。
前線で暴れるのも好きだが暗殺や潜入も元々やってたもんだからこんなのお安い御用。
ロボロが事前に調べた情報によるとその実験体は唯一成功したものだという。
だから総統(5歳児)が目をキラキラさせて頼んできたのかと解釈できる。
そして戦争当日。
ロボロのナビゲートを頼りに皆より一足先に敵の基地へと潜入する。幸いにも思った以上セキュリティがガバくてしかも兵士の数も少なかった為、難なく目的の実験体がいる部屋の前へと着いた。
そこでロボロのナビゲートが終わりインカムの通信は切れる。ロボロも外の幹部に指示したりで大変やからしゃあないわ。
重たい鉄の扉を開けて中へ入る。
壁は真っ白。床も同じぐらい白い。
でも部屋は少し鉄格子から光が入ってきているぐらいであまり明るくは無い。
そんな中、背中をこちらに向けて床にぺたんと座っている青年がいた。
両手両足に鎖が付けられている。おまけに服もボロボロ。
動く様子はなく俺が目の前に立つと俯いてよく見えなかった青年は俺を見上げるように顔をあげた。
その少年の顔はあまりにも無表情で、目も何も映さず虚ろ。肌は異常な程白く、
その姿は、まるで
壊れたロボットのようだった。
攻撃をしてくる様子は無く、取り敢えず話が出来ないかその少年に質問をする。
zm「君、名前は?」
??? 「………。」
zm「いつから此処に居るん?」
??? 「…………。」
何も喋らない。
顔色一つ変えずにただ俺の方を見ているだけ。
すると青年は急に目を閉じ後ろへ倒れそうになる。ギリギリ支えることは出来たが青年は目を閉じたまんま。
機械がシャットダウンしたみたいに意識を失っている。
軍基地に連れていく為に背負ってみたはいいものの、軽すぎる。体温は感じるが少し冷たい。
でも呼吸をする音は聞こえる。死んでは無さそうだ。
俺はw国を目指して走り始めた。
その途中、敵国が降伏し我々が勝ったことをインカムから伝えられた。
俺は少しホッとしながら早く戻るために急いで軍基地へ向かった。
───ps side───
zm 「ペ神!」
「あぁ、ゾムお疲れ様〜背中に背負ってる子は?」
zm 「この子グルッペンの命令で連れて帰ってきた子なんや」
zm 「でも連れてくるとき気を失ってもうて、」
「わかった。じゃあそこのベッドに寝かせてくれる?」
zm 「おん」
ゾムの話を聞きながら少しカルテを書き進めたが体の状態はあまり良くなさそう。実験体だったことも深く関係してるだろう。
痣や殴られた跡など目立った外傷は無さそうだが、体は細いし至る所に注射器の跡などがある。
栄養失調もあるからまともに食事が与えられていなかったのだろう。
そんな考えをぐるぐる頭の中で回す。
すると突然眠っていた青年が目を覚まし、体を起こした。取り敢えず声を掛けてみる。
「体調大丈夫?」
??? 「……………。」
警戒心が強いのかな。それにやっぱりゾムが言ってた通り話してくれない。目にハイライトなんてある訳ないし、ずっと無表情。
どうしようか悩んでいると青年が俺の方見て口を開いた。
??? 「マスターは何処ですか?」
── zm side───
グルッペンに実験体の子を連れて帰ってきたことを報告しに席を外していた。
報告を終えて医務室へ戻るとあの青年が起きていた。
医務室に入った瞬間少年が口を開き「マスターは何処ですか?」とペ神に尋ねていた。
マスター?研究者の事なのだろうか、それとも総統とか?
取り敢えずペ神の隣にある空いている椅子に腰を掛ける。
zm 「なぁ、お前名前は?」
今なら質問に答えてくれるかもしれない。
そう聞くと青年は俺の方を見つめてくる。
??? 「僕の名前は、実験体0202番。マスターに拾われた機械です。それよりマスターは何処ですか?」
機械のように発せられた言葉と突然の事で頭が追いつかなくなりそうだ。
それより機械なのか?この子は。
いや、でも
呼吸も
脈も
人の体温も
心臓の鼓動も
背負ったときに全部感じた。
でもこの子がさっきから言っているマスターはもう居ないだろう。戦争のとき敵国の研究者も幹部も総統も全員殺した。
もし、いないことを伝えてしまったらこの子はどうなってしまうのだろうか。
でもこの子は知りたがっている。伝えなくては行けないのだろうか。
ps 「伝えた方が僕はいいと思うよ。」
ペ神が俺にしか聞こえないぐらいの声の大きさでそう言ってくれる。
zm「ごめん、0202番。君のマスターはもう居ない。」
0202番 「……そうですか。」
0202番 「それなら僕が存在する意味はもうありません。
価値も生産性も効率もあると言えません。
なら、シャットダウンあるいは廃棄することをおすすめします。」
「それなら私達が君のマスターになろうじゃないか。」
zm 「グルッペン?」
ps 「てゆうか私達って…。」
gr 「勿論、幹部全員だゾ!
それに此処に連れてくるように命令したのは私だ。
此処なら前の国より安全だし色んな個性を持った幹部たちが沢山いるゾ?
どうだ、この軍に入ってみないか?」
gr 「でも一つだけ条件があるゾ!
君が機械ではなく“人間”として生きれるようになれば俺たちは君のマスターを辞める。」
0202番 「ニンゲン?僕は機械です。僕がニンゲンになれるのですか?」
gr 「あぁきっと。沢山のマスター達が教えてくれるはずだからな。」
0202番 「……わかりました。」
0202番 「では、新しい情報をファイルにインストールします。マスターの名前を教えてください。」
するとグルッペンが幹部全員の名前を伝えていく。
0202番 「では最後に僕に名前を付けてください。」
gr 「じゃあ君は今日から◯◯○◯だゾ!」
「新しくショッピという名前が大事なファイルにインストールされました。」
コメント
2件
あっっ…やばい凄く好きだ……… sypさんが機械のような設定思い付くって天才ですか……?? 儚い感じで雰囲気大好き、grさんんん…!!5歳児さんがここまでかっこよくなるとは…( これはut先生の小説が楽しみだなぁ まったり楽しみにしてます…! 投稿お疲れ様です〜!