帰路に着いた時には完全に下校時間を過ぎていた。陽は落ちきって街灯が目立っている。月がやけに高い気がした。どうやら「空が高い」と表現するらしい。今日福本に教えて貰った。「知らなかったの⁈」と言う煽りと共に。事実で言い返せないのが悔しい。俺よりテストの点数低い癖に!
「トリックオアトリート」
突然背後から子供の声がした。反射で振り返るも誰もいない。背筋が凍った気がした。そういえば今日はハロウィンだっけ?授業があまりに普段と変わらないせいですっかり忘れていた。学校にお菓子は持って来ちゃだめだ。俺は良い子なので今あるのは先生からお詫びの印に貰ったお菓子の袋だけ。中身は食べきってしまった。誰も居なかったし疲れてるのだろう。そう言い聞かせて止まっていた足を動かした。
「お菓子がないなら悪戯しちゃうぞ」
もう一度今度は耳元で声が聞こえた。気のせいでは済まされなさそうだ。身を強張らせた時道の異変に気がついた。
「えっ…」
大量の、しかもそこの見えない穴が空いている。そこから大量の触手が現れていた。俊敏なそれらは一気に俺を囲い込む。
「やめ…
触手を避けようとした手は背中で縛られた。足でせめてもの抵抗をしたが両手が不自由では出来ることが限られている。やがて両足も開いた状態で縛られてしまった。
「痛っ⁈」
触手は嫌がる俺を他所に服の下に入り込み力任せに服を破いていく。俺は文字通り一糸纏わぬ状態になってしまった。昼こそクーラーが必要なものの最近の朝夕は寒い。風に吹かれ震えているとお世辞にも小さいといえない太く大きい触手が目の前に現れた。口の中に入り込もうとするのを必死に止める。
「ん…」
しかし触手にも能はあるようで葉っぱのような薄い触手が鼻を塞いできた。我慢出来ずに口を開いてしまう。瞬時に閉じたつもりだったが触手はその瞬間を見逃さなかったらしい。口の中に堂々侵入してきた。
「ふぐっ…」
こちらも噛んで抵抗するが見た目に反して丈夫らしい。意味をなさなかった。大き過ぎるそれは口を塞いで息が出来なくなる。命の危険を感じる俺を片目に触手は侵入を進め遂には胃まで到達した。そのまま謎の液が注がれる。それも薄かったはずの腹が膨れるまで。満足したのか注ぎきった後口から離れてくれた。
「はぁ…はーっ…」
気絶寸前の所でどうにか空気を吸い込む。しっかり吸い込んだ所で息を整えようとするが体の火照りが止まらず呼吸は乱れたまま。むしろ酷くなっていくような変な感覚だ。これはもしかしなくてもさっきの液体が原因だろう。動けないがすぐに殺そうとしてこない辺り命の危機は少ないだろう。刺激を求めてか既に秘所は先走りを始めている。いざその反応見ると意識してしまう。
「ッ⁈」
また別の触手が近づいてきた。花のような先端が開くと内側に細かいイボのようなものが見える。そのまま大事なところが根元までしっかりと包みこまれた。触波打つように動き出し、同時にバキュームのように吸い上げていく。
「いや…らめ…あっ…♡」
つま先をピンと伸ばし絶頂を迎え、いつの間にか大量の精液を吹き出していた。自慰をすることもあるが、一度でこんなに量出たことはない。余韻で身体がビクビクと震える。それに気付いたのか、今度は針状の触手が首にに刺さる。チクッとした注射のような痛みに顔をしかめる。そのままドクドクと液体が押し込まれめいく。どうやら先ほど注がれた液体と同じもののようだった。
「何なんだよ……これ…♡」
精液を出して元通り縮こまっていたはずの息子は再び大きくなっていた。それどころか先程より重みがましている気がする。
「もうやだぁ…」
さらにそこに細い触手が迫る。ヤワヤワと揉みほぐされる息子。強さこそ小さいものの確実に弱点を刺激していた。敏感になっていためにすぐに精液を放たれる。
「あっ…いやらぁ……♡もう出ない筈なのに、なんれ……」
触手になぶられるまま、精液が溢れてくる。先程から快楽を与えている息子を包む触手は呼応するように精液を搾り取るまで動く。別の触手が背後に回ってきた。
「ふにゃあっ♡」
ゴツゴツとした指のような太さの触手が尿道口に入れらる。
「痛いっ、それやだっ…」
快楽で溶けてきた脳も流石に初めての感覚には拒否反応を示すようだ。お構いなしに入ってきてある所を押し込んだ。
「んあっ♡」
好きな人とセックスをしているような、そんな感覚に陥ってしまった。一度意識してしまった身体は、ナカにあるものを、きゅん♡と締め付ける。それに応えるように、回転しながら少しずつ奥へ奥へと進んでいるのが分かって、やがて、とちゅん♡と腸壁にぶつかった。ナカで太く成長した感覚。尿道口を器用に出入りする。その刺激に射精とは異なる尿意にも似た感覚が腹の奥で起こる。そのまま尿道口だけでなく亀頭を撫でまわされて、がくんと顎を跳ね上げながら勢いよく潮を吹いた。意思に関係なく犯される感覚に頭が上手く回らなくなってきた。
「ひぐっ…♡」
蕩けきった脳は快楽のことしか考えられなくなっていた。その時だった。
“海兎お前のナカ気もちいい”
「あ”っっっ⁈」
違う、あの人は俺のことを考えてしてくれる。こんな無理矢理はしてこない。脳でわかっていても名字呼びのなのにこう言う時だけ名前で呼ぶのも口調が悪くなるのもあの人の癖だ。耳元に甘い声で言われるとスイッチが入ってしまう。
「もっとちょーだい♡」
鋭敏な粘膜を擦られた。ぷしゅ♡と前から何かを出す。それを見たからなのか、触手は最奥へと何度もどちゅん♡どちゅん♡と重たいピストンを繰り広げ始めた。
「あ゛っ゛!!♡ あ゛ッ゛、ア゛!!♡♡ あ゛ッ゛!!♡♡ あ゛–––––♡♡」
「また来年遊ぼーね」
何度か絶頂を迎えた頃ようやく離された。どうやら日が回ったらしい。
「ぅん…♡」
「安武、安武?」
申し訳ないと思いつつ頬に手をやって意識を確認する。ゆっくりと瞼をうっすらと開いた。
「…〇〇…」?
なるべく刺激しないように、静かに声をかけた。意識がはっきりしてきたと思ったら怯えだす。
「触手はもいないらもう大丈夫。…でもお前の中に触手の卵が残ってるんだ。洗ってもいいか?」
安武はぼんやりとしていた。果たして意味を理解できる状態だろうか。そう考えたが、待っていると返事は返ってきた。
「〇〇にならいーよ」
一体どういう意味だと、こんな状態じゃなければ問い詰めたいようなものを。しかし今はそんな時ではない。了承がとれたと判断して、シャワーのノズルをアナルへと向けて、中のものを流し出そうとする。
「んっ♡ やぁ、あっ–––––っ、♡ 」
わずかに喘ぎ声をあげる。それを聞くと、身体はカッと熱を帯びた。我ながら最低過ぎる。でもひそかに恋していた相手のそんな声を聞けば、男なら誰でも反応してしまうだろう。なんとか衝動を押さえ込んで、無心で身体を洗おうとする。ぼと、ぼとりと少しずつ丸いままのゼリー状の卵が落ちてくる。まだ孵化する心配はなさそうだ。しかしそうやって卵が落ちてくる様子は―――あまりに淫乱だった
「ひ、ぅ、っ♡ 」
その度にナカが擦れるのか、嬌声を漏らす。いつものキリッとした眉毛はどこへやら、ふにゃりと下に垂らして、眉間に皺を寄せて、悩ましい、凄まじい色気のある顔をする。……耐え難い時間だった。しかしそれももうすぐだと言ったところで、
「おく…おくにもまだあるけど…出てない」
「お腹に力入る?」
「ぅ……っ、む、りだ……」
やはり相当に弱っている状態らしい。縋るような目で、言ってくる。
「だから手を入れて、掻き出して…」
指を挿入てみるとなるほど確かにまだ中に一つ残っている。柔らかいそれがどこかにかかっていて、落ちてこられないらしい。
「相当奥まで入ってるから…」
「うん。」
「辛くなると思う。大丈夫?」
子供みたいにしおらしい顔をして、こくこくと頷いた。シャワーを止めて、手のひらに風呂場にあったローションを塗る。それからゆっくりと、後孔へと手を差し入れていく。……そこは、まだ触手の粘液が大量にこびりついていて滑りがあり、二本の指でさえ簡単に呑み込んだ。熱い粘膜がねっとりと、指を歓迎するように纏わりつく。丁寧に、傷つけないように、回りをほぐすように指を動かす。
「んひィ…♡ あ♡ ん、ンン♡」
その刺激すら辛いらしく、安武は瞳を潤ませて、甘い声を漏らす。その声を聞いて、体に堪らない熱が溜まる。それをなんとか無視して、果たして自分の手が入るだろうかと思って肉壁を拡げるように動かすが、そこは十分に蕩けており、難なく入れられそうだった。……これは、それだけ触手に好き勝手荒らされたという証だろう。なんとか憤怒を抑えて、冷静に、手を少しずつ差し込んでいく。
「ん、ぅ……っ♡」
「もう少し我慢して」
声をかけて、ようやく、最奥のそれに手が触れた。
「ッ♡ んひィ゛ッ…ぃ〜〜〜♡」
引っ張るように引き出すと、肉壁に擦れるのかゾロ屋が足をばたつかせて嬌声を漏らす。その身体を抱き締めて、
「大丈夫」
と言い聞かせながらゆっくりと、その卵を引き出した。ぶちゃ、と卵の回りにこびりついていた粘液が溢れる。ぼとり。最後のそれが落ちて、ホッとしたのかその瞬間ゆっくりと息を吐き出した。その後、ナカの粘液を洗い出すようにシャワーノズルを入れて掻き出す。その間も安武は刺激されるたびに甘く鳴いた。ずっと辛い状態を強いて申し訳ない気持ちが湧くが、触手の成分に何が含まれているか分からない以上、このままにはしておけないだろう。やがて全てを洗い終えた頃には手足をぐったりとさせ、息も絶え絶えという状況だった。水を飲ませ、タオルに包んで落ち着かせるように背を撫でる。
「大丈夫か?」
そう尋ねるが、首は横に振られた。そして俺の胸元に手をやって、見上げてくる。身体の角度が変わったせいで、肩のタオルが床に落ちる。安武の火照りきった身体が露わになる。
「からだが熱い…。さっきから、熱くてどうにかなりそう」
そう言って、見上げてくる瞳には熱が籠っている。明らかに誘うような目だ。これだけの状態にあってもまだ意思があるのは、触手の粘液か何かに催淫効果があったに違いない。だが
「俺はね安武。安武を大切にしたい。」
そう言われてやはり〇〇は俺のことを気遣うのかと涙が溢れてきた。本人は焦っているがこれは嬉し涙だ。好きな人が貴方でよかった。
「だから…その。俺にしませんか?」
「はい、喜んで」
その日は休んだがそれからこの辛い出来事を忘れるくらい幸せな時間を過ごした。
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