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後日談
帰ってから、父さんと昼寝をした。
僕より幾らか小さい背中からは、ちゃんと心臓の鼓動が聞こえた。
あぁ、ちゃんと生きてるんだ…僕より小さいのに、しっかり生きてるんだ…と、小動物を初めて持った時のような気持ちになった。
少し経つと、すーすーと小さな寝息が聞こえてきた。可愛らしい寝息だな…本当に小動物みたいで、抱き締める力を緩める。
「んん…」
父さんは僕の服を掴んで、グイッと顔を胸に埋めた。
ぎゅっ…と僕の服を握り締めて、離す気は無さそうだ。
…まさか、父さんがリスカするなんて思わなかった。
正直に言うと、父さんの細くて綺麗な腕から血が出ているのを見て、興奮してしまった。僕もあの腕を傷付けて、血を舐めて、出来ることならかぶり付いて肉を食べたい。でも、僕の欲望のせいで父さんが苦しむのは嫌だから、ずっと奥底に閉じ込めておいた。
…今、抱き締めて肋骨や背骨を折ることだって容易いだろう。父さんの小さい背中から、細い骨が一本一本折れる音がすると考えると、有り得ない程に興奮してしまう。
小さい子供のように丸まって眠るその背中にも、血は流れているし、骨だって通っている。
今すぐ抱き潰して折りたい。小さな背骨を。細い腕の骨を。
息子がこんな欲望を隠していたと知ったら、父さんはどんな顔をするのだろう。失望、軽蔑、恐怖…あぁ、どれでも興奮してしまう…
…こんな事を考えていると、いつの間にか勃起してしまっていた…恥ずかしい…
父さんに見られると不味いから、父さんが僕の服を離したら抜きに行こうと思う…
…僕がこんな欲望を抱くのは、父さんだけだった。実の父親に性的興奮を抱くのだ、それが異常だと言うことは充分に理解している。
普通は好きな人とか、そういう本だとかを見て抜くのだろうが、僕は違う。僕は昔から父さんで抜いていた。
ある時、友達にそういう本を見せてもらったけれど、そこまで興奮しなかった。ただ、この女性が父さんだったら、もしくは父さんがこんな事をされたら、と考えると自分でも引く位に興奮したのを覚えている。
そこから僕は、近親相姦、ハードなSM、拷問とか、色々見漁った。シチュエーションだけ覚えて、後は想像で賄った。僕の性癖は、とても小さくて、愛らしくて、今にも壊せそうなほど細い、父さんに歪ませられたのだ。
今、父さんの尻穴に無理矢理捩じ込んで、泣かせたい。父さんの尻穴から血が出るのを見たい。喉奥まで無理矢理突っ込んで吐かせたい。
…今の僕と父さんの力の差じゃ、そんなこと容易いのだろう。でも、妄想で留めなきゃ、父さんのトラウマになってしまう。
僕の可愛い父さんは、こんなにも無防備で、警戒心の無い…可愛らしい寝息を立てて、眠っている。
欲しいものが側にあるのに、自分のモノに出来ない悔しさを噛み締めた。
僕が妄想に耽っていると、父さんの足が少し動いた。
その時ほど、恥ずかしすぎて死にたいと思ったことは無かった。
勃起した性器に、父さんの足が当たっているのだ。
小さくて、可愛い、父さんの足…僕は自然と息が上がる。
今すぐこの場を離れたいのに、父さんは僕の服を掴んで離さない。
可愛い父さんが僕の恋人だったらどんなに良かったか。
犯したい、犯したい、僕の頭はそれしか考えられなくなった。
父さんに声をかけて起こそうかと思ったけれど、それでは勃起した性器を見られてしまう。それに、起こすのは可哀想だ。
僕はどうしたらいいんだ…父さんと添い寝なんて、夢のようだと思ったけれど、実際こんなことになるなんて、思いもしなかった…
僕が頭を抱えていると、父さんが起きた…
「ん…おはよ…」
眠たげな目がとても可愛らしくて、とても興奮してしまう。
何だか、事後の朝みたいで…って、そんな事を考えている場合じゃない…
「おはよう、父さん」
「あのさ…ちょっとトイレ行きたいから、離してくれる?」
少しきょとんとした顔をすると、僕に飛び付いてきた。
「だめ…」
ぎゅっと抱き締められ、頭がショートしそうになる。
「と、父さん?」
「いま、なんじ…?」
「今?えっと…5時だよ?」
「そろそろ起きなきゃ…」
そう言うと父さんは、のっそりと起き上がって大きく伸びをした。
僕も起き上がると、父さんが腕を広げた。
「ハグ…しよ?」
ちょっと困り眉気味になって、僕を見つめる。
ハグと言いながら膝上に乗ってきた。この時、不用意に下したこの判断が間違いだった…
「…あの、こんな事聞くのもあれなんですけど…」
「ど、どうしたの?」
「………勃ってます…?」
不味い。とても不味い。
「あー…えっと…」
「…あの、その…」
何だかもじもじし始めた。
「わ、私が抜いてあげましょうか…?」
…駄目だ、ここからいまいち記憶が無い。だから、ざっくりとした説明しか出来ないけれど…
この後、僕は父さんで童貞を卒業した。してしまった。小さな父さんを壊さないように、自分では丁寧に抱いたつもりだ。父さんがイく時に、僕の服を掴んで、僕の名前をか細く呼んだことが印象に残っている。興奮した僕は、傷付いた腕を舐めて、首に痕を付けた。望みが叶った瞬間だった。
お風呂から上がった父さんが、後ろから抱き着いてきた。
「また、一緒にしましょうね…」
正直に言うと今すぐ抱き潰したかった。けれど、もうすぐアメリカとパパが帰ってくる。
優雅な休日は、もうすぐで終わりを告げる。